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好きな曲について語る Orangestar「Nadir」 

一生期待しなくて良いや

「Nadir」。聞き慣れない単語。
意味を調べると、どうやら天底とか、最低の状態、というような意味らしい。
発音をGoogle翻訳で聞いてみたら、「ネイディア」みたいに聞こえる。

軽快なピアノのリズムと、低く語りかけるようなIAの声。
Orangestarの曲は夏をテーマに扱っている曲が多い気がするけど、これはどちらかというと、寒さの厳しい冬を感じる。私が初めて聴いた時期が冬だったからかもしれないけど。

吐いた息が白くなるくらいの寒い日、かじかんだ手を携え、失ったものたちを見つめながら、それでも生きていこうとしている。そんなふうに聞こえた。

ちなみにサビで出てくる「Neujahr」(ドイツ語で、新年という意味らしい)の部分、私は最初「ないや」と聞こえていた。
つまり、「一生期待したNeujahr」は、「一生期待したくないや」という投げやりな言葉だと思っていた。これじゃずいぶん意味が違ってくるけど、通して聞くとそんなに違和感がないので、不思議だ。

タイトルは「天底、どん底」、歌詞に出てくるのは「新年」。
どん底が出発点っていうことなのかな。

ちなみにこの曲、カラオケで歌おうとするとすごく難しい。
ボカロならでは。

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