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王道か裏道かそれが問題だ

大学研究室の教授が口にした『人の行く裏に道あり花の山』が気に入って、それ以来自身の行動原理になっているマイトンです。

言わずもがな 投資の世界で著名な格言でその意味は、

利益を得るためには、他の市場参加者と逆の行動をとったり、注目を集めていないことに注目したりすべきという教訓のたとえ。

とのことだが、これは全ての業界で通じる話だと思う。

私が長年携わる創薬研究というフィールドでも競合優位性という言葉があるように、他社の競合技術や競合品に比べて圧倒的な価値が提供できないと薬として承認されることはない。

研究は自分が新しい発見をした!と思っても世界のどこかで同じような研究をしている人が他に何人もいるのが常。

一時期話題になったStap細胞も世界中の研究者が同じゴールを目指していたからこそ、『ありまーす』宣言が一際注目を浴びたという側面もある。


とは言え、ライバルが目に見えるというケースは多くない。これだけスモールワールドになったとは言え、この辺りの情報は守秘情報としてガチガチに守られているので 先に特許や論文を出されて見えざる敵に気づくなんて悔しい思いをした研究者もゴマンといるだろう。


あれ、今日真面目なトーンで何を話すの?と思った方もいるかもしれないが本題はここでは無い。既に脱落した方は申し訳ない。何か壮大なオチがあると期待する人だけ付いてこればいいと思う。


🟰🟰🟰


話を続けよう。
冒頭に書いた通り私は裏道大好き人間である。

裏道というと非合法なイメージがつくからそこは訂正したいが、要はなるべく人がたどっていない道。

人がたどらないのには理由があるはず。

単純に入り口が分かりにくいか、歩くのがしんどい道か、大きくはこの辺りだろう。

そして私は人が歩くのがしんどくて敬遠する道をいくのが好きなのだ。そう、マゾだ。しんどい先には得られるものがあるからだ。


ゲームでもトラップがメチャクチャあるルートの先には宝箱がある。
想像以上にダメージを受けてなんとか辿り着いたら宝箱の中身がしょぼくてがっかり、なんてこともあるけど、それもまた一つ教訓にはなる。


リアルな世界でもいつもと違う道や細い裏道にわざと入ってみて何か発見がないかウロチョロするのが好きだ。

そもそも非日常の海外でもそんな感じだからイタリアの片田舎で裏道をついつい歩いていて怖い思いをしたこともある。これは単純にアホだった。


まだ戦争が起こる前だがウクライナに行ったことがあって その時も適当に歩いていたら目の前に戦車が現れて死ぬほどビビったことがある。びっくりしすぎて直前に食べた豚の血を固めたソーセージが口から出てくるかと思った。


なんのはなっ   がお好きですか?
(あっぶね、危うく幕降りるところだった)




🟰🟰🟰

それはさておき日常でも時間があればいつもと違うルートで行くのが好きだ。

そしてさらに面白いのは目線の高さも変える事だ。いつもは見ない斜め53度上を見ながら歩くとまず足元の水溜りに気付かないのだが、そんなことにめげずに上を見ていると普段と違う光景に驚くだろう。

見慣れたビルの3階より上は 1階からは想像できないくらいボロボロだったり、夜9時過ぎに10階あたりのオフィスで1人仕事するサラリーマンに敬礼したり、違うビルだと思ったら上で繋がっていたりいなかったり。それはフジテレビ社屋だったり。



そしていつも通らない道で斜め上を見ながらしばらく進むと気付くのだ。







ここはどこだろう、と。





そう致命的方向音痴というスキルも私は持っている。


京都という碁盤の目で黒の碁石のタネ(黒ゴマ)として生まれ落ちたが、1マス進むごとにどこから来たのか、どこへ向かうのか、何のために生きているのかを忘れる始末。
正直京都は大好きだが道だけは嫌いだった。
特に烏丸通りは北と南がどちらか27年間分からずじまいだった。あれは安倍晴明のかけた壮大な呪いに違いない。

京都の大丸や高島屋なんてもっと最悪で、入り口多すぎるもんだから一度入ったら二度と同じルートからは出られない迷宮以外の何物でもなかった。


そんなだから初めて京都タワー行った時も迷った挙句 歩いている人に
「京都タワーどこですか?」
「ここです」
と気付いたら到着していて1秒で解決したこともあるレベルだ。


なんのふぁっ  ションがお好きですか?そうですか寿司柄ですか。
(っぶねぇ。また終わるところだった)


🟰🟰🟰


そう言えば会社の上司は通勤で大きい道しか通らないという人がいた。理由を聞いたら大きい道の方が気持ちいいじゃん!とのこと。

ちょっと何言ってるかわからなかったので、彼と朝出会うと「おはようございます」と言って一旦別れてお互いの好きな道を通り、会社で再び出会うという奇妙な関係だった。


上司を敬って大きい道を行きなさいと思ったあなた。
あなたが正しい。私もそう思う。


そんな裏道大好きな私がこのnoteの世界でまた見つけてしまった。

興味本位で一歩を踏み入れたが最後、奥行きが見えなさすぎる路地裏の世界。

圧倒的な筆力を持ちながら圧倒的に意味不明な思考回路も併せ持った強者ひしめく地下闘技場。


闘技場マスターの木の子氏は最近冬虫夏草だったという噂で持ちきりだがそれも私には何のこっちゃさっぱり分からん状態だ。

正直時間が限られている中でこの路地裏にいるとヤバい。
悪魔のように時間を吸い取られ気付いたらお爺さんになっているだろう。

それくらい魅力的であまい香りが漂っている。
迷子の申し子マイトンが紛れるとマズい。誰も私なんかに気づかず樹海で最期を迎えるかもしれない。
でも自分の気持ちに嘘は付けない。
行くしかない。





ほらここまで無計画で書いたら一句できた。


いつまでも あると思うな 親とオチ



なんのはなしですか?
(やっと言えたぜ)


#挨拶分を楽しもう #なんのはなしですか

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