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マスキング効果って知ってます?

マスキング効果とは?
同じ周波数の音が重なると、一方の音が聞こえにくくなる現象のことです。

時計の音が気になって仕方がないときありますよね?でも実は、空調の音が加わると、時計の音が聞こえづらくなるんです。このように、別の音が重なる(マスキングされる)と、気にならなくなる音もあるんですよ。低い音よりも高い音の方がマスキングされやすいって面白いですね!🕰️🎵
このマスキング効果って、騒音対策に使われることもあるんだって!🎧✨
同じ周波数の音を流すことで、気になる音を軽減するんだよ😌
騒音を消すのは難しいけど、目立たなくできるのは嬉しいね😊

マスキング効果使われてる場所って、工場とかオフィスや会議室とか、店舗や飲食店とか、病院や金融機関とか、高層ビルのエレベーターとかですね👀✨
それぞれ、どんな音やシーンでの対策にマスキング効果を使用しているのか、具体的に見てみましょう。

工場
工場は、作業音や会話などさまざまな音が聞こえる場所です。そのため、音が気になって休憩もままならないといったケースも。そこで、音楽によるマスキング効果が役立ちます。音楽が流れることで雑音が聞こえにくくなり、リラックスできる環境を整えることが可能です。そればかりか、生産性の向上や従業員同士のコミュニケーション増加に効果的だったとの声も上がっています。

オフィスや会議室
オフィスや会議室にマスキング効果を使用する目的として、隣の部屋の音漏れ対策が挙げられます。隣の部屋から会議中の声が聞こえてくると、気になってしまうものです。
また、機密情報や人事情報など、周囲に聞かれては困る内容もあるでしょう。昨今はリモート会議も増え、テレビ電話を活用すると、ついつい声が大きくなってしまいがちです。そこで空調の音などを意図的に流すことで、隣の部屋からの音漏れを聞こえにくくします。話し声が聞き取りにくくなることで、仕事や会議に集中しやすい環境作りが目指せます。情報漏えいの防止にも繋がるでしょう。個室はもちろん、オープンスペースでもマスキング効果が期待できます。

店舗や飲食店
店舗や飲食店では、外部の騒音や雑音への対策にBGMを流しています。
マスキング効果で、車の走行音や雑踏の音など、お客さんにとって不快な音の軽減を図っているのです。
最近は感染症拡大防止対策のため、窓やドアを開けて営業する店舗が増えました。窓やドアが開いていると、外部からの音が入ってきやすくなります。そのため、BGMによるマスキング効果がより一層役立つでしょう。また、外部からの音だけでなく、内部で発生する音にも有効です。例えば、厨房から聞こえてくる食器を扱う音や、従業員同士の話し声などを聞こえにくくする効果が期待できます。
 ほかにも、店内での大きな声の会話の抑制につながります。マスキング効果によって、小さい声でも会話が成立しやすくなるのです。声が小さくなる分、飛沫も抑えられるので、感染症対策にもなります。

病院や金融機関
病院や金融機関で重視されるのは、プライバシーの保護です。病院の診察室での会話や金融機関で相談する内容は、ほかの人に聞かれたくないもの。会話の内容が待合室に漏れてしまったら、ほかの人の耳に触れることになってしまいます。そこで、待合室に音楽や環境音を流し、マスキング効果を狙います。診察室や相談室から会話が漏れてしまうのを防ぐことで、プライバシーの保護につなげているのです。
歯科医院では、ドリル音の不快感緩和にもマスキング効果が使用されています。ドリルで歯を削る甲高い音は、苦手な方も多いはず。ドリル音は、頭蓋骨をも振動させるため、耳栓をしても聞こえなくすることは不可能です。そこで、ヘッドホンからドリルと同じ周波数の音を流し、ドリルの不快な音を軽減させる方法を導入している歯科医院もあります。

高層ビルのエレベーター
エレベーターで、音楽が流れているのを耳にした経験はないでしょうか。これは風切り音を軽減するための対策です。特に、高層ビルのエレベーターはスピードが速いため、風を切る音が大きくなってしまいます。そこで音楽を流し、風切り音を目立たないようにしているのです。
また、エレベーターという狭い密室に複数の人が乗り合わせる状況は、余計に人の会話や雑音が気になってしまうもの。音楽が流れていることで、そういった状況でも過ごしやすくなるでしょう。

    騒音対策はどの音を消したいかが重要

重要なのは、マスキングによって消したい音が気にならなくなったかどうかです。先述した通り、マスキング効果を狙って流した音が邪魔になってしまったら、逆効果です。
しっかり効果を得るには、想定する人数やシーンによって、スピーカーの設置台数や位置、音量などを調整することが大事です。
また、どんな音を好むかは個人差があるもの。マスキング効果を使用したい環境にあわせて、ふさわしい音や音楽を検討し、よりマスキング効果を高めることが望ましいです。
防音方法にはマスキング以外にも複数のやり方があります。騒音の性質に合わせてより効果の高い方法を選ぶことが重要です。下記で紹介する本はは、騒音の性質を把握するための基本的な項目や、マスキング以外の防音方法を紹介しています。

興味のある方はぜひご一読ください。

               音のマスキング効果で
          より良い環境作りを目指そう


いかがだったでしょうか?
今回の記事を読んでいただくことで、音のマスキングやその効果についてご理解いただけたかと思います。うまく活用することで、騒音対策やプライバシー保護にも役立つ、音のマスキング。気になる音の不快感の緩和を目指したい方は、音のマスキングによる対策もプランのひとつに加えてみてください。

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