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興味で飛び込んでいたら世界が開けた海外大学生のお話

With The Worldに所属し多様なバックグラウンドを持つインターン生たちは、どのような進路選択をしてきたのでしょうか。

9/26(土)にオンラインで開催される進路・留学相談会に先駆けて、noteでは当日イベントに参加するWith The Worldの現役大学生の経験を、進学や留学、キャリアに悩んでいる方へ発信していきます。

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第1回目となる今回は、カナダのトロント大学3年生のMihoさんに、海外大学進学を決めたきっかけや自分自身の変化などについてインタビューしました。

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ー海外大学進学を決めたきっかけや時期を教えてください。

高校2年の時にカナダに1年留学していたときです。高校は日本の普通の学校で、周りに留学する人は少なかったけど、留学中に周りの友達がみんなカナダやアメリカの大学を目指していました。

そのような環境の中でだんだんと「海外の大学に進学したいな」と思うようになっていきました。強く夢を持っていたわけではなかった私にとって、進路決定のプロセスの中で環境の影響はとくに大きかったと思います。


ー海外大学進学の準備を始めたのはいつ頃ですか。

本格的に準備を始めたのは高3の夏なので比較的遅いほうなのではないでしょうか。
英語に関していうと、中高時代から学校外でやっていて、高1くらいからはTOEFLの勉強を始めていました。でも英語力で一番飛躍が大きかったのは高2の1年留学と3年の夏に猛勉強したときですね。


ー留学や進路について悩んだり迷ったりしたときはありますか。

高3で本格的に受験の準備をしている時期は、真剣に海外大学を目指していましたが、漠然としか海外大学へのイメージがなく、何を勉強したいのか、何を目指すのかという具体的なビジョンをそこまで強く持ってたわけではなかったです。
なので悩みや迷いはなかったものの「これでいいのかな」という思いはどこかにありました。

でも今私が思うのは、高校のときから進学後の計画をそこまで具体的に定めなくてもいいのかなということです。
大学で授業を受けたり、周りの人と交流したり、様々な活動に関わったりする中で、何を勉強したいのかって変わる可能性が大いにあるからです。
特に海外大学だったら日本の多くの大学と違って、入学当初から専攻や学部などを決めなくてよくて、専攻の取り方や変え方がより自由なので。


ートロント大学に決めたきっかけは何ですか。

当時国際関係学をやりたかったので、多様性のある大学のほうがいいのかなと思い、カナダとアメリカの大学を受験しました。
幸いいくつかの大学から合格をもらったのですが、その中でカナダは留学したことがある国で親しみがあったことと、治安がよさそうだなと思ったことからトロント大学への進学を決めました。

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ートロント大学に入って実際はどうでしたか?

私がいるMississaugaキャンパスは、1番有名なSt. Georgeキャンパスから約1時間離れたところにあって、自然が豊かな小さなコミュニティというのが第一印象です。
キャンパスを歩いていると、野良猫のように鹿やスカンク、ウサギなどに遭遇します。
また銃規制もあるので治安は比較的良いと思います。のんびりしている雰囲気。

勉強面の話をすると、当初は国際関係学を学びたくて入学しましたが、まさかの1年生の大学初日で計画を大きく変更しました。

国際関係学にもたくさんタイプがあると思うのですが、トロント大学の国際関係学は経済学が中心なんです。
なので専攻するのに数学が必須なのですが、大学初日の数学の授業で私は面白いほど何も理解できませんでした。
それと同時に、国際関係学を本当に学びたいのかともう一度考えたときに、経済学にあまり興味がなかったこともあり、国際関係学への学術的意欲が自分の中にあまりないことに気がついたんです。
そこで、国際関係学を目指すのをやめようという考えに至りました。

そして数学の代わりに選択したジェンダー学の授業が、すごく興味深くて惹かれました。これがきっかけでジェンダー学の面白さに気づき、今はジェンダー学専攻をしています。

大学2年の時に色々なジェンダー学関係の授業を取っていく中で、宗教とジェンダーの関わりの面白さに気がついて、今は、宗教学とジェンダー学のダブルメジャーをしています。


ー海外大学進学という点では行く前のイメージと違った部分はありますか?

予想以上に大変だったのは勉強面です。よく進学前に先輩から聞いていたのは、平日はすごく勉強を頑張って週末はパーッと気晴らししてまた月曜日に戻る、という話でした。でも実際蓋を開けてみるとそんなことなくて、週末もなかなか忙しいですね笑。

特に私は専攻がジェンダー学と宗教学で、毎回の授業の課題がすべてリーディング、ライティング中心だからだと思います。読む量が多い且つレポートの数が半端ではないです。

良い面でいうと、友達ができたことですかね。
日本からカナダの大学に行って、入学当初は友達出来るのかなという漠然とした不安があったのですが、寮に住んでいたということもあり、国際色豊かで趣味や興味が合う友達ができました。
友達とよく集まってドキュメンタリーを観たり、何時間も自分たちの興味のあるジェンダー問題、宗教、文化、政治などについて語ったり、絵を描いたりしています。

それから、大学の寮ではアカデミックアドバイザーという立場で、新入生の勉強面でのサポートやワークショップ開催、イベント運営するなどの仕事をしています。そのチームメンバーが100人くらいいるのですが、そのおかげで友達が多くできました。


ー海外大学に進学して自分の中で変化したことなどはありますか?

大きな変化でいうと、社会の見方が変わったことだと思います。
高2で留学したときよりもこの変化は大きくて、外から改めて日本を見たり、自分の持ってる特権やポジションが置かれる社会や環境において変わることを経験したりすると、やっぱり見える世界がガラリと変わってきます。

それからインクルーシブであるということにすごく敏感になったことです。
勉強してる分野と同時に、大学の寮では多様なバックグラウンドを持った学生たちを受け入れるコミュニティを作っていくという立場にいるので、
レイシズムや他の差別問題などをどれだけ常に考えて、それらにどれだけ加担せず、どれだけ多様性を受け入れられるコミュニティを作れるのか、ということをすごく考えるようになったと思います。


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ーMihoさんは最近研究者になることを志したそうですが、きっかけは何ですか?

大学2年生のときに「ジェンダーと宗教」という授業を受けて、そこで宗教が社会におけるジェンダー、セクシュアリティのシステムや社会全体にどれほどの大きな影響を与えているかについて気づかされました。

そのうえで日本社会をみたときに、日本で当たり前となっているジェンダーシステムやセクシュアリティシステムも宗教の影響があるんじゃないかなと思い、それにすごく興味を持ったので宗教とジェンダーを中心に学び始めました。

学んでいるうちに、日本のコンテキストに合った性の多様性の受け入れ方があるのではと思い、日本における宗教とジェンダーの関係性を紐解いていく中で「それを見つけていきたい、研究したい」と考えるようになったことがきっかけです。


ー進路選択している時期のMihoさんに声をかけるとしたらどんな言葉をかけますか?

いろんなことに興味を持って、と言いたいのですが、実際高校時代にもいろんなことに興味を持っていたので笑

何か言葉をかけるとしたら、大学についてはもう少しリサーチしておいてもよかったのかなっていうことですかね。

でも同時に、何を勉強するかは大学に入ってから大きく変わる可能性があるから、定めなくてもいいのではないか、ということも思います。フレキシブルになることが重要なのかと。

結局、私は何を勉強したいかは大学に入ってから決まったし、周りにも大学に入ってから方向性を180度変えたという人もいるから、そこまで進路は最初から決めなくてもいいのかなとも思います。


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最後までご覧いただきありがとうございました。

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