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適応障害

最近思考がうまくまとまらない。

おそらく飲んでいる薬のせいだとは思うが、なにか思考をしようとするたびにボロボロと、ジグソーパズルのピースが抜け落ちていくように考えようとしていたことが脳内から消え失せていく。
なので、今日は覚え書きもかねて私がなってしまった適応障害について、経緯や症状などを書いてみようと思う。

最初に書いておくが、あまり気持ちの良い話ではない。それでも読んでみようと思った方は、ページを下へスクロールして欲しい。







私は一年ほど前から軽い鬱症状で心療内科に通っていた。そして適応障害と診断され仕事を休職してから二ヶ月以上になる。薬とは一年以上の付き合いだが、これでも順調にいっていた時は仕事もできていた。それが、今や家にいるだけでなんとなく時間が過ぎていく。

なぜ、こうなってしまったのか。

たまたま、悪いことが重なっただけだ。母が脳梗塞で倒れたことと、少し責任の思い仕事をするようになったことが、たまたま重なっただけだ。去年十月の中旬、今でもあの頃は地獄の日々を送っていたと思う。

仕事と母、どちらかだけならまだ乗り越えることができたはずだ。だが悪いことに、この二つの出来事はほとんど同時に訪れた。ただでさえ服薬でコントロールしていた症状は、徐々に精神だけでなく体も蝕んだ。

私が適応障害と診断される二ヶ月前、つまり今年の一月頃。真っ先に現れたのは味覚の異常だった。
一月頃に苦味がわからなくなった、とは以前のnoteでも書いた。コーヒーの味がわからなくなった、という話である。念のためPCR検査も受けたが、結果は陰性だった。

最初は年末年始に仕事で少々無茶をしたから、それが体に現れたのだと思っていた。だが仕事を休むことはできなかった。なにせ生活がかかっていたし、味覚以外にこれといった症状は出ていなかったからだ。

その次の月、二月頃には母の施設入所の件でゴタゴタがあり、施設側との説明会に赴いた時に涙が止まらなくなるという状態に陥った。この頃にはすでに自分でも限界であることに気づいていた。だが私の代わりに施設側との交渉や調整をしてくれる人間はいなかった。「あと数ヶ月の辛抱だ」と、鏡の中の自分に言い聞かせて頑張ってしまった。

そうして三月のとある夕方。仕事で悪い偶然が重なって私がミスの原因を作ったと言われた時に、ぷっつりとなにかの糸が切れた。私はひたすらに号泣し、それ以降の仕事がまったく出来なくなった。

家に帰ってからも涙は止まらず、翌日になっても涙が止まらず、仕事を休んだ。その日の午後、なんとか涙を堪えてかかりつけの心療内科まで行った。そして涙を流しながらことの経緯を説明した。

「ドクターストップです」

と、医師にそう言われた。医師の言葉を聞いて、安堵した自分がいた。これでやっと休めると思ったからだ。やっと、夕食の作り置きをしておかなくて済む、毎朝早起きしなくて済む、毎日キツい肉体労働をしなくて済む、と。

そんなこんなで、私は現在休職二ヶ月目である。朝と夜に漢方薬のカンバクダイソウトウ、夜にレクサプロ5mgとオランザピン2.5mgを飲んでいる。以前はオランザピンが1.25mgというごく少量だったのが、倍量に増えた。

飲んでいる薬の量はかなり少ない方だと思う。医師もできるだけ薬を増やさない方法を模索してくれている。私もなんとか心の安寧を保とうと努力はしているが、母の件だけはどうしても私が対応しなければならない。

それに加え、金銭の問題もある。休職期間については傷病手当を申請しているが、申請からひと月以上経った今も未だ振り込まれていない。ゆえに現在は貯金を切り崩してなんとか生活している状態だ。傷病手当についてはまた後日、noteにまとめてみようと思う。

今、精神的に安定しているかと言われれば、安定していないと言うだろう。

症状は日によっても時間によってもまちまちで、安定している時はゲームをしたり読書をしたりができるのだが、荒れている時はひたすら壁に頭を叩きつけてみたり「私はなにも悪くない」とぶつくさつぶやいてみたり(本当は御法度なのだが)酒を煽ってしまったりする。

荒れる時というのはほとんど決まって家族(主に父と母)と関わっている時、施設に関係している時なので、私の身代わりがいないことが本当に悔やまれる。身代わりさえいてくれたら、もう少し精神的に安定するだろうと自分でもわかるのだが。



以上が、私が適応障害になった経緯と症状である。

もしこれを読んで、なにもしていなくても涙が止まらないとか、苦味に限らず味覚がおかしいとか、鏡に向かって独り言をひたすらつぶやき続けているなら、悪いことは言わない、一度心療内科にかかってみた方がいい。

私には心療内科のかかりつけ医がいたが、それでも症状のコントロールがうまくいかず仕事を長期休職することになってしまった。それもこれも(仕事は別として)私の身代わりがいなかったせいだが、それでもこうなる前に自分にブレーキはかけられたはずだ。

私は自分のことを真面目な人間だとは思っていない、責任感はまぁそれなりにあるかもしれないが、それでも潰れる時は本当に突然、一瞬にして潰れる。だからそうなる前に、これを読んだ人はどうか今一度立ち止まれる時間を作って欲しい。
それが無理なら、食事と睡眠だけはしっかりと取って欲しい。

なんとか前を向いて毎日を過ごしていたと思ったらいきなり底無しの落とし穴にハマってしまった私が言えるのは、それだけしかない。

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