双子や三つ子を妊娠した時の注意点〈妊娠中シリーズ〉

みなさん、こんにちは。ミッドワイフのまいです。
みなさんは双子や三つ子と聞くと、どんなイメージをされますか?
ベビーカーに横並びで乗った赤ちゃんをイメージされる方も多いと思います。
最近では不妊治療をしている方が増えていっていることから、双子や三つ子を出産される方が増えていると言われています。

実は、双子や三つ子を妊娠すると、一人の妊娠とは別の準備がとても大切になってきます。
今回は双子や三つ子を妊娠した時になにをしたらいいかをお話ししていきます。

1.妊娠のタイプ

みなさんは「一卵性」「二卵性」という言葉をご存じでしょうか?
一卵性は顔や性別が同じ双子、二卵性は顔が似ていない双子と覚えている方もいらっしゃると思います。
ですが、医学的に分けられる双子や三つ子のタイプは以下のようにわけられます。

  • 二絨毛膜二羊膜(DD)

  • 一絨毛膜二羊膜(MD)

  • 一絨毛膜一羊膜(MM)

どのタイプになるかによって、妊娠中に起こるリスクも変化するので、双子や三つ子を妊娠したら、確認しましょう。

2.妊娠中に注意したいポイント

①お腹が張りやすい

お腹の中に二人の赤ちゃんが育つことによって、一人を育てるより、子宮が大きくなります。そのため、お腹が張りやすくなります。
お腹の張りがあれば、座る・横になるなどして休みましょう。
もし、休んでも張りがなかなかおさまらない・出血や痛みも伴っているときは受診してくださいね。
場合によっては、流産・早産しないように、子宮口を糸で縛る手術や子宮収縮抑制剤の内服、入院治療が必要なこともあります。

②双胎間輸血症候群

双胎間輸血症候群とは、2人の胎児の間で行き来する血液が何らかの原因で、バランスが悪くなってしまうことで起きるといわれています。
血液供給のバランスが崩れると、赤ちゃんによって羊水過多や羊水過少が起こってしまい、赤ちゃんに影響をもたらします。

③腰痛

二人、三人の赤ちゃんがおなかにいるということは、妊婦さんの体にも影響を与えます。
その一つが腰痛です。
一人でも大変なのに、早い週数でもお腹に二人いれば、それだけ早い時期から妊婦さんの腰や背中に負担がかかります。
姿勢に気を付けたり、骨盤ベルトやマッサージなどを試すのもよいかもしれません。

④妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に血圧が上昇し蛋白尿がでる病気です。重症化するとけいれん(子癇)を起こしたり、胎盤がはがれることもあります。

詳しくはこちらのコラムをご覧下さい。

双子の妊娠の場合、妊娠高血圧症候群の発症リスクが高くなります。
急激な体重増加がリスクを高めることにも繋がりますので、体重コントロールは意識しましょう。

⑤胃の圧迫感

子宮が大きくなることで、胃が押されて、圧迫感を感じ、気持ち悪さを感じることがあります。
胃の症状の中には注意しなければならないものもあります。
HELLP症候群という病気で、妊娠中や分娩中に起こる溶血・肝酵素の上昇・血小板減少を伴う多臓器障害です。
特に妊娠高血圧症候群になった方で、胃のあたりが突然痛み出した方は、すぐに受診しましょう。HELLP症候群を発症した場合は、すぐに帝王切開で出産となります。

⑥仰臥位低血圧症候群

仰向けで寝た際、大きくなったおなかが太い静脈を圧迫して、気分が悪くなってしまうことがあります。
気持ち悪くなったら、左側を向いて横になると、血管の圧迫されなくなり、よくなりやすいです。

2.双子や三つ子を妊娠した時に知っておきたいこと

①妊娠・出産費用

双子の出産費用は病院や入院日数、分娩方法によって異なります。

医療費が高額な場合:高額療養費制度を利用する

トラブルが起きやすい双子や三つ子の妊娠では、入院期間が長くなることもあります。
また、切迫早産で長期入院することもあります。

その分医療費が高額になってしまいますが、1ヶ月の自己負担額の一定額(所得によって異なる)が決まっているため、上限を超えた場合はその金額が戻ってきます。

また、帝王切開の場合は健康保険が適用になります。
さらに、自身で医療保険に加入している場合には入院や手術の費用をカバーできるでしょう。加入している保険の条件を確認しておきましょう。

出産育児一時金

妊娠・出産すると公的にもらえるお金として出産育児一時金がありますが、実は双子の出産の場合は2倍の金額が適応となります。

健康保険の加入者は受け取りが可能であり、赤ちゃん1人につき50万円とされています。
そのため、双子を妊娠した場合には100万円の支給額となります。

②出産方法

双子を妊娠された方の中には、「赤ちゃんをたくさん産みたいのに、最初の妊娠が双子だったから、帝王切開確定なの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

双子の出産は、妊娠のタイプや妊娠週数、妊婦さんと赤ちゃんの状態などを考慮した上で、経膣分娩か帝王切開かを決めていきます。
病院によっては必ず帝王切開とされていることもありますので、事前の確認が重要となります。

早めに誕生することが多い双子や三つ子ですが、なるべくお腹の中で育てられるように産科や新生児科の医師が慎重に週数を決めて、帝王切開や陣痛の誘発を行います。

3.妊娠中トラブルを回避するために

双子や三つ子の妊娠は、一人を妊娠するよりも出産でのトラブルが多くなります。
防ぐことが難しいものもありますが、体重コントロールや無理な行動はしないなど、ご自身で注意できることもあります。
ぜひ、ご自身の生活と照らし合わせて、できる対策を行ってくださいね!

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いかがだったでしょうか?
妊娠中のトラブルを知っておくと、リスクを軽減させて、より安心して出産に臨むことができます。
もしも不安なことがありましたら、いつでもミッドワイフにご相談ください。
Xをしている方は「#ミッドワイフコール」をつけて、相談してくださいね。

次回は、「双子・三つ子妊婦ができる産後準備」についてお話ししていきます。
お楽しみに!

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〈参考文献〉
一般社団法人日本多胎支援協会,ふたご(多胎児)を授かったご家族へ
https://jamba.or.jp/to_family/


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