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「ねんトレ」ってした方がいい?


こんにちは。子育てママのゆきです。
今日は前回のコラム「赤ちゃんの眠りについて」にひき続き、ねんトレのお話です。
睡眠は、生活リズムや環境を整えることが基本です。
ただ、それでもうまく眠れなくて、夜泣きが続く子どもがいます。
最近よく聞く「ねんトレ」について、専門家の先生のお話をまとめてみました。

「ねんトレ」とは?

睡眠は浅い眠りと深い眠りを繰り返します。
夢を見て脳が半分起きている状態のレム睡眠と、脳が休むノンレム睡眠です。
実はこの眠りのメカニズムが赤ちゃんの「背中スイッチ」や「夜泣き」の主な原因になると専門家の先生は指摘しています。

赤ちゃんの睡眠は生後3~4か月を過ぎると、睡眠サイクルが発達してくるので、夜中も浅くなったり深くなったりを繰り返します。
浅い睡眠になった時、「あれ、どうして布団に置かれているの?」「おっぱいがない!」と感じる赤ちゃんが、「うまく眠れない」「いつもの抱っこをお願い」と助けを求めて泣き始めるんです。
そうなると夜のお世話のループが始まってしまいます。
眠りが浅くなると泣いて抱っこして授乳。
また次に眠りが浅くなるとまた泣いて…を夜中も繰り返すことに。
「夜1、2時間ごとに添い乳しないと寝てくれない」「置くとすぐ泣く」という赤ちゃんによくある習慣だそうです。
この習慣を根本的に解決しようと思ったら、夜中の浅い睡眠で半分起きた時に自分で寝付く力を育てる必要があります。
それを練習していくというのが「ねんねトレーニング(ねんトレ)」の正しい考え方です。
ねんトレは、多くの研究で効果が認められているんです。
2006年にアメリカの研究者たちが医学論文をまとめて解析した結果、52のうち49の研究で夜泣きや寝つきの悪さの改善に効果があったと結論を出しました。
ねんトレに適しているのは、生後6か月~1歳半頃だそうです。

おすすめのねんトレ方法

まず何もない安全な暗い部屋で、赤ちゃんを布団やベッドに寝かせます。
「おやすみ」と声をかけ親はそっと部屋を出ます。
泣いたら3分待ってまた入り、「大丈夫よ。ねんねよ。」と優しく声をかけて部屋を出ます。
次に泣いたら5分待って部屋に入って声をかけ、その後は10分間隔で声かけを繰り返します。
ポイントは抱っこやトントンもしないこと。
日ごとに部屋に入るまでの時間を延ばしながら、これを続けます。

「大丈夫だからねんねしようね。」と優しく声をかけることで、赤ちゃんには「いつもと違うけど緊急事態ではないんだな」ということが伝わります。
最初は大変かもしれませんが、3~4日で改善が見られ始めることが多いですよ。
最初は泣き声を聞いている状況を切なく感じるかもしれません。
さらに特定の養育者との愛着形成にとって重要な時期なのに、数分とはいえ、泣かせっぱなしにするのは子どもの心に影響はないのでしょうか。
心配するのは当然のことです。
でもこれに関しては問題なし、というエビデンスが複数あるんです。
専門家の先生によれば、アメリカの研究で、夜泣きしてすぐに抱き上げなくても愛着形成に問題ないという結果が明らかになっているそうです。
さらに、赤ちゃんが睡眠のトラブルを抱えている場合は、ねんトレを行うと産後うつ病の傾向が少ないという研究結果もあるそうです。
「愛着は夜中の対応だけで決まるものではありません。
生活全体を通して育まれるものです。
夜泣きに対応する親が睡眠不足になって、日中に関わる質が低下する方が、愛着形成には影響を及ぼす場合もあるのではないでしょうか。
夜泣きで困っている人はためらわずに試してほしいですね。」と先生は話されます。

ねんトレに適した子とは?

とはいえ、ねんトレはすべての赤ちゃんにすすめているものではありません。
というのも、自然と寝付く子どもがたくさんいるからです。
夜泣きで悩んでいるのは全体の20~25%くらいで、裏を返すと80%近くはちゃんと眠れているようです。
抱っこや授乳で寝付いても夜泣きしない子はたくさんいます。
そういう赤ちゃんにねんトレは必要ありません。
けれども、その寝かしつけ方法が一因となって夜泣きをしてしまう子は、ねんトレで赤ちゃんの眠る力を育ててみるといいと思います。

1歳を過ぎると自我が芽生え始めるので、ねんトレは難しくなります。
それまでは「あれ?いつものパターンじゃないよ?」と泣いていたものが、1歳半頃から「いつもの寝かしつけじゃないといや!」という主張に。
ねんトレをブレずにやることが意地のぶつかり合いになるようなら、別の方法に切り替えた方がよさそうです。

赤ちゃんがぐっすり眠ることで、親もぐっすり眠れます。
親の心の健康が保たれると、子どもへの好循環が生まれます。
もし眠りで悩んでいるなら、赤ちゃんが自分で眠る力を信じて育んでみてはいかがでしょう。

安全な「ねんトレ」5つのポイント

1 枕を置かない
2 かけ布団を置かない
3 シーツは外れないものに
4 寒い場合はスリーパーを着せる
5 部屋になるべくものを置かない


いかがでしたか。
寝かしつけで困っている方、ねんトレについて興味がある方は一度試してみてもいいかもしれませんね。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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