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産前産後の疑問について 「これはダメ?これはいいの?」~産前編~

こんにちは。子育てママのゆきです。
今回は周産期についてのお話です。
初めてのお産や子育ては知らないことばかり。
そんな時「〇〇すると安産になるよ」「〇〇すると産後の回復に響くよ」などと耳にする産前産後にまつわる言い伝えを検証しました。

産前編

①体重は増えない方がいい?
→✖ 適正量を増やしましょう

以前は「体重が増えすぎると、産道にも脂肪がつき難産になりやすい」「妊娠高血圧症候群になりやすい」などを理由に、医師や助産師から体重増加について厳しい指導が行われていたことがありました。
しかし10年ほど前からは、適正量の体重を増やしましょうと基準が切り替わったのです。
妊娠前のBMI値によって、推奨増加量があります。
BMI18.5~25.0未満(標準)は7~12Kgの増加が目安。BMI25.0以上(太り気味)の人はおよそ5Kgを目安とし、または人によって個別に指導していくのが基本になりました。
つまり、やせ過ぎの妊婦さんは、産院から体重を増やしましょうと指導されることもあります。
最近は美容の面からなるべく体重を増やしたくない、という妊婦さんが増えていて、それも少し心配です。
なぜなら妊婦の体重があまり増えないと、胎内で赤ちゃんは飢餓状態になってしまうからです。
栄養が十分でないだけでなく、少ない栄養で成長しようとするため代謝機能のバランスが崩れてしまうと言われています。
大人になったとき、生活習慣病や動脈硬化症になりやすくなるという海外の報告もあります。
つわりで体重が減ることもありますが、しっかりご飯を食べて赤ちゃんにもしっかり栄養を届けましょう。

②散歩や掃除をすると安産に?
→〇 体力が付き安産になる

「いっぱい歩くと安産になる」というのは、医学的な見地から見ても正しいでしょう。
歩くことは、最も気軽にできる全身運動です。
出産には何時間もの陣痛に耐えるための体力が必要ですし、産後の育児にも体力は必要です。
それに歩くと会陰の伸びがよくなるので、安産に結びつきます。
また、血液循環が良くなるので、子宮やへその緒に、つまり赤ちゃんにもいっぱい血液が届くのです。
「毎日必ず3時間歩く」などストイックになる必要はありませんが、体調に合わせて1時間程度歩くといいでしょう。
同じ理由でマタニティビクス、マタニティヨガもいいですが、歩くことは準備もお金もかからないのがいい点です。

そして床掃除については、しゃがむというポーズがいいのです。
しゃがむと産道が柔軟になり、お産のとき開きやすくなります。
スクワットも同じ効果が得られます。
ただし無理をしないように運動したら休息もとりましょう。運動中にお腹の張りを感じたら、すぐに横になって体を休めましょう。

③妊婦に冷えは大敵?
→〇 早産につながることも

体が冷えると、血流が悪くなり、お腹が張りやすくなったり、足がむくみやすくなります。
張りは子宮の収縮によって起こるものなので、通常は少し横になって休めばおさまりますが、ひどくなると切迫早産にもつながりますから、冷えは禁物です。
冷え防止のために、靴下を重ね履きしたり、腹巻をしたりするのもいいでしょう。
一方、夏場にも冷えないようにと厚着をする人もいますが、熱がこもり過ぎる程過剰に気にする必要はありません。
妊娠後期では、冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎも避けた方がいいでしょう。
妊娠後期は子宮が胃の直下までくるほど大きくなるので、胃に冷たいものが入ると、ダイレクトに子宮を冷やしてしまいます。
せっかく身に着けるもので体を温めても、胃から冷えては効果も台無しです。
温かいものや常温のものにした方がいいでしょう。
マタニティスイミングは体を冷やすと敬遠する方もいるかもしれませんが、スイミング自体は血流を良くし、体への負担も少なく、よいものです。
プールから上がった後は、濡れたままでいると冷えて血行が悪くなるので、すぐに体を拭いて温めるように心がけましょう。


いかがでしたか。
長くなってきたので本日はここまでです。
次回産後ケア編をお話ししたいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。


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