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赤ちゃんの「眠り」ってどうしたらいい?


こんにちは。子育てママのゆきです。
子育ての大きな悩みの一つが「眠り」です。
赤ちゃんが眠ってくれないと、親もぐっすり眠れませんよね。
抱っこでしか寝ないのはなぜ?
そっと置いたとたんに目を覚ますのはなぜ?
きっとそんな疑問をもつママさんも多いのではないでしょうか。
今日は赤ちゃんの「眠り」についてメカニズムからお話していきます。

赤ちゃんの睡眠メカニズム

赤ちゃんの睡眠において、生後3~4か月ごろはとても大切な時期になってきます。
理由は昼夜の区別がつく時期であると同時に、睡眠サイクルが確立される時期だからです。
生まれてすぐの赤ちゃんは体内時計が発達しておらず、寝たり起きたりを繰り返している状態から始まります。
生後1ヶ月半ごろから、だんだん夜長く眠るようになり、生後3~4か月ごろには体内時計が発達して昼夜の区別がしっかりつきます。
また、人間の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しますが、生まれてすぐの赤ちゃんにその力は備わっていません。
生まれてすぐは「動睡眠」と「静睡眠」という状態です。
これがはっきりとレム睡眠・ノンレム睡眠に分れてくるのが、生後2か月から生後6か月の間です。
個人差はあるものの、生後3~4か月くらいで大人と似たような睡眠のメカニズムに近づく場合が多いといいます。
ただ、赤ちゃんはレム睡眠の割合が多いので、一見起きているように見えても脳は眠っているということもあるようです。
レム睡眠の間は夢を見ているのですが、赤ちゃんは体を動かさないようにする脳が未発達なので、夢を見ながら動いてしまうのです。
眠っている途中に目を開けたり、泣いたりすることもあります。
この状態を「起きている」と親が感じてしまうことはあるようです。

日本の赤ちゃんは‥

日本の赤ちゃんは睡眠不足の傾向にあります。
世界の17の国と地域で0~3歳児の睡眠時間を調査したところ、日本が最下位だったという結果があります。
米・フィラデルフィア小児病院のミンデル博士らの研究によると、日本の子どもの平均睡眠時間は昼夜で11.6時間でしたが、1位のニュージーランドは13.3時間。
2時間近くも差があったのです。
アジア圏の赤ちゃんは添い寝文化の影響で夜更かしの傾向にあります。
加えて日本は昼寝時間が短いのです。
その背景には「夜寝ないのは昼寝のさせ過ぎ」という根強い思い込みがあると考えられます。

お昼寝が短い、大丈夫?

眠りにも個人差があります。
お昼寝もたっぷり眠る子もいれば、こまめに起きる子、睡眠が少なめでも平気という子もいます。
まとめて昼寝しない子の場合、一回の昼寝が短いからといって気にする必要はありません。
夜にたっぷり眠る子は昼寝が少なくても大丈夫。
大切なのは夜に十分眠れているか、日中元気で過ごせているかです。
生後6か月ごろの昼寝は2~3回が多いですが、1回が短いと4~5回ということもあります。
生後9か月頃から2回に、1~1歳半頃から1回に、3歳を過ぎて昼寝しない日が増えていくケースが多いですが、数字はあくまで目安です。
子どもが元気に過ごせているか様子を見ることが一番大切です。

お昼寝の時間はどのくらいがいいの?


極端に長い昼寝は避けた方が良いですが、昼寝させ過ぎというケースはあまり多くありません。
大切なのは昼と夜の合計睡眠時間です。
WHO(世界保健機関)は昼夜合わせた睡眠時間について、生後4~11か月では12~16時間を推奨しています。
夜の睡眠が10時間を切ると情緒の発達不良や問題行動が増加するというノルウェー公衆衛生研究所(2015年)の調査結果もあり、これらを総合すると夜の睡眠は10~12時間が適切だと考えられます。
夜に合計10時間寝たとすると、昼寝は2~3時間が目安です。
睡眠をトータルで考えると昼寝問題も楽になりますね。

赤ちゃんの寝不足はやっぱりよくない?


夜しっかり眠れていればひとまず安心です。
ただ、夜7~8時間しか寝ていないという子はちょっと心配です。
お昼寝を合わせても、WHO推奨の数字より明らかに少なくなるからです。
睡眠不足の影響はいろいろと議論されているのですが、はっきりと分かっているのが肥満のリスクです。
その他にも、睡眠不足で赤ちゃんや子どもも機嫌が悪くなると考えられています。
睡眠不足だと脳の働きが落ちるので、泣く時間が増えたり、イライラした言動が増えたりします。
発達障害を疑われたけど、実際は単に睡眠障害だったというケースもあるようです。
脳が発達している途中なので、睡眠が足りなくていいはずはありません。

部屋の明るさはどれくらいがいい?


「日中は明るく、夜は暗く」のメリハリをつけます。
夜でも家の中が煌々としていると、赤ちゃんは夜だとわかりません。
寝る1~2時間前からリビングの照明を少し落としたり、暖色系にしたりして光の合図を送ると効果的です。
寝る時間になったら、部屋を真っ暗にして常夜灯も消します。
スマホやタブレットは目に入ると光が強いので、夜は控えた方がいいでしょう。
夜中の授乳やオムツ替えは床置きタイプのライトで。
加湿器の動作ランプはアルミホイルで隠すなどの工夫もおすすめです。

赤ちゃんの「睡眠」5つのポイント


1 生後3~4か月で体内時計が大きく発達する
2 1歳までの睡眠は、お昼寝と夜と合わせて考える。
12~16時間取れていれば大丈夫
3 夜たっぷり寝ていて日中元気なら、お昼寝が短くても心配なし
4 昼寝させすぎているケースはそれほど多くない
5 光は「日中は明るく、夜は暗く」とメリハリを。
寝る時間は部屋を真っ暗に


いかがでしたか。
赤ちゃんにも個人差がありますし元気にすくすく育っていれば問題ないということですね。
次回は眠りの続きで、「ねんトレ」についてお話ししたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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