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明日も笑顔で赤ちゃんと向き合うために 子育ての不安をほぐす

こんにちは。子育てママのゆきです。
今回は子育てについてのママの不安やつらさについて向き合いたいと思います。

87%のママが訴える想い

甘くて穏やかな毎日が待っていると思っていたのに、現実の子育ては、つらくて悔しくて泣きたいことがいっぱい!

「そのうちラクになる」と言われるけど、先のことなんて考えられない…。
「つらさ」を乗り越える方法はあるのでしょうか。

ある子育て雑誌の、ママ500人を対象としたアンケートでも、子育てがつらいと思ったことがあるママは、「よくある」「時々ある」「たまにある」を合わせると実に87%にのぼります。

「つらい」と思うことは、決して珍しいことではなく、多くのママたちが当たり前に感じていることなのです。

「うちの子はいつも不機嫌。抱っこして1時間たってようやく寝たと思ったら、またすぐ泣き出す。子どもが1歳になるまで、2時間以上続けて寝たことがない」
「うちも。」
「私も。」

ママたちの声は今日もあふれかえっています。

楽しい道のりだと思っていたのに、はるか彼方に思えてしまう、子育ての頂点…。
現代のママたちはどうしてこんなに「つらい」と感じるのでしょうか。

ママになって一番キツイことは何?

子どもが嫌いなんじゃない、思い通りにいかないことにいらだっている…。

ママたちがつらいと感じる理由の第一位が「自分の時間がとれない」こと。第二位は「子育てが思い通りにならない」こと。

子どものことではなく、自分のことでつらいと感じている様子が伺えます。
「仕事も大変なことやつらいことがいっぱいあるから、喜びが輝いて見える。
その喜びに出会えるから大変さも乗り越えられるのだと思います。
ところが育児だけは楽しいバラ色のイメージ一色で、マイナスの情報があまり伝わっていない。
だから現実に直面するとつらさが際立ってしまうのでしょう。」
と母親の心理に詳しい大日向雅美先生は説明します。

喜びを見つけにくい現代

子どもの世話で一日が終わり、自分の時間が全く持てない、トイレすらひとりで行けない毎日…。
現実の育児はバラ色ではありません。

「子どもは泣きわめくし、うんちや吐いたりもする。覚悟がないままその状況に直面して戸惑うのは当然です。

それでも赤ちゃんの笑顔を見て、『やっぱり幸せ』と思えればいいのですが、今のママたちにとって、キラリとした一瞬の喜びを見出すのは難しいこと。

なぜならそれまでの人生が、ほかにもたくさんの喜びに彩られてきた世代だからです。」(大日向先生)

これまでの生活になかった育児のつらさに突然遭遇し、混乱したまま喜びを見いだせないでいると、やがて不満が募るのは仕方のないこと。
さらにこの悪循環を放置しておくとエスカレートしてしまうこともあります。

自分を客観的に見るためにも、「つらさ」の原因を探ってみましょう。

イメージと現実のギャップ

ママたちの声からは「ギャップ」という言葉をあちこちで耳にしました。

バラ色だと思っていた育児が、現実は困難の連続だった。
出産前は旅行も外食も思いのままだったのに、産後はそうもいかない。
産前は夫同様に家計を支えていたのに、産後は家庭で夫の帰りを待つ立場になり、自分の存在意義を見失いがちになった。
毎日赤ちゃんをお世話しているママと、たまに手伝うパパとの衝突…。
こうした様々なギャップがあります。

頑張ってみるものの…

「現代の子育てがつらい理由は大きく2点に集約できると思います。」
と森木さんは言っています。

1つは、一人だからつらいということ。
多くの家庭では、一日の大半を母子2人だけで過ごしています。
育児は母親だけの役割。手伝ってくれる人は見当たりません。
母親はそれまで経験したことのない孤独感を感じます。

もう一つは初めての経験だから不安だということ。
わからないことだらけで、インターネットでネガティブな情報を見つけてさらに不安になる。

大日向先生は、
「今のママたちは、子どものころから、早く間違いなく、正しい一つの結果を出すよう教えられ努力してきました。
でも子育てはそれと正反対です。
命はゆっくり育つものです。
育児は結果が出るのがいつなのかもわかりにくいですね。
努力が反映されないことも多いです」
と言います。

毎日努力しているのに結果が見えない。
だからこそ挫折感を味わうのです。

「育児とは、それまでの人生に経験しなかった『非合理的な世界』へ旅立つことです」と大日向先生。

未知の世界に手探りのまま踏み出さなくてはいけないつらさが母親一人にのしかかります。 

そして複数の深刻なつらさが重なったために、そのはけ口が子どもに向いてしまうケースもあります。
それは誰にでも起こり得ることなのです。

ギャップを埋める第一歩は「人の手を借り、荷を軽く」

一人でできないのが子育て 外に助けを求めよう。
なぜ私たちは、育児を「母親が背負うべきもの」「楽しいと感じるべきもの」と思ってしまっているのでしょう。

大日向先生は、母親たちを追い詰めるこの風潮の背景には「母性神話がある」と指摘します。
母性神話とは、「母親は誰でも子どもを育てる適性を生来的に持っており、子どもを愛せて当たり前」という考え方。

日本ではいまだにこの考え方が根強いため、育児を楽しめない母親は自分を責め、育児がつらい母親は「母性本能を失っている」と批判されないよう口をつぐむのです。

育児するための「学習」

でも母性神話は幻想です。
子どもの世話をするのは女性の本能だけではできません。
森木さんも「育児は助言を受け、学習しながら身につけていくものです」と話します。

「子育ては、母親一人の責任ではなく、社会全体で担い、支え合うこと。
母親が疲れたら批判や叱咤するのではなく、適切な助言と温かい援助の手が差し伸べられるべきです」と大日向先生、森木さんは口を揃えます。

でも実際は母親から声をあげないと、そういった助言は得にくいものです。

「育児は本来は夫と共にする仕事です。
でも実際は『君ができないなら手伝ってやるよ』という姿勢の夫もまだ多いですね。
同じ土俵に立ってはじめて、子育てを通して夫婦の絆が確かになるのだと思います。」(大日向先生)


いかがでしたか。
少し長くなりましたが、ママの心の不安・つらさについてお話ししました。
もちろんこのようなつらい思いをされていないママさんもたくさんおられると思います。
でも同じようにつらい思いをされているママさんに少しでも読んでいただいて、そして少しでも心が軽くなればいいなと思います。
次回はこの続きで、「つらさ」を乗り越えるきっかけ作りについてお話したいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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引用・参考 「AERAwithBABY」

大日向雅美先生…NPO法人「あい・ぽーとステーション」代表理事、子育てひろば「あい・ぽーと」施設長。『子どもを愛せなくなる母親の心がわかる本』(講談社)ほか、監修・編著、著書多数。

森木美佐子さん…社会福祉士。病院のケースワーカー、保育士、婦人保護施設のソーシャルワーカーなどを経て、NPO法人「東京ベーテル」設立。


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