生きる選択
長い時間…ヒトの顔して生き永らえてきたけれど
人間でいるのは苦痛だった
心はいつも森林や海や風や自然の空気たちに嫉妬してる自分に気づく
臆病者…
おくびょうもの!
それが本当は巣のわたし
分かってたけれど受け入れて大人に成りとて変わりもせず…
いつまでも小さいままの自分に腹が立つ
生きていこうと決めたけど
病と闘い自分の性根を隠して作り笑顔の人造花でいることに
気持ちはいつも置いてけぼり
老いるということは決して悲しいものじゃないと思っていたのに
こんな峠で突如出会った難病に手も足も出せずに苦しんで苛立って
今はまだ効き目を促す治療も乏しくただ待つだけなんて。
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