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地域の子どもたちのために“屋根より高い鯉のぼり”

2024年4月21日、昨年と一昨年に引き続き、私たち岩渕薬品では佐倉城大手門跡広場(佐倉城址公園)にて、鯉のぼりの設置に参加しました。実はこの企画、3年前までは地元のご年配の方達が数名で「地域の子どもたちのために」という想いで行ってきたそうですが、それを知った一昨年から、当社では有志のメンバーを募り、少しでも力になれたらと参加させていただいています。
見かけることが少なくなってしまった“屋根より高い鯉のぼり”を、今年も空へ泳がせました。

【鯉のぼりのはじまり】
江戸時代、武士の家に生まれた男の子の出世を願って馬印やのぼりを揚げていたのを、庶民が真似をして縁起物の鯉を幟に描いて揚げるようになったと言われています。
鯉は中国の「鯉が滝を登りきると龍になる」という登龍門伝説から、立身出世の象徴とされています。
鯉のぼりの上に飾られる『吹き流し』は今では様々なデザインがありますが、古代中国の五行説に由来して五色に染められ、戦国時代から魔除けとして使われていた『五色吹き流し』が主流でした。
ポールの上にある丸い『回転球』や『矢車』は、神様が下りてくる目印といわれています。

引用元:日本鯉のぼり協会

鯉のぼりを立てるまで

当日はまだ少し冷たい風が吹く曇り空の下、朝7時に集合しました。今年は当社のスタッフの他に、千葉大学予防医学センターの先生や、地域の方々などあわせて親子20名ほどが集いました。
近くの竹藪から太く大きくそびえ立つ竹を切り、数人がかりで運ぶ「竹の調達担当」、その竹を立てるために深い穴を掘る「穴掘り担当」に分かれました。

竹の調達担当のみなさん

竹は、佐倉城址公園の石階段を下った先にある竹藪から何本か切り、一番立派なものを選別します。

穴掘り担当のみなさん

穴掘りは昨年鯉のぼりのために立てた古い竹を抜いてからスタートです。
最初は風が吹くたびに肌寒く感じる瞬間がありましたが、作業を進めていくにつれ、その風が心地良く感じるほど身体が温まり、竹と穴の準備が終わる頃には汗がにじんできました。

仕上げに赤色と黒色の鯉をロープに繋ぎ、いよいよ大空へ!

春の風の中をうまく泳ぎ登って行く2匹の鯉をみんなで見守りました。
広場で遊ぶ子どもたちも嬉しそうに見つめていました。

来年もまた

「こどもの日に向けて、子どもたちのために広場で鯉のぼりを立てたい」と様々な地域活動に積極的に参加している宇田川さんから話を聞いた3年前、宇田川さん達の力になりたいという想いで協力してくれるスタッフを社内で集めましたが、今年は千葉大学や地域の協力してくださる方々と共に行うことができました。
一つの目標をみんなで成し遂げたとき、言葉では言い表せない感動がこみ上げてきます。来年もまた、「屋根より高い鯉のぼり」を立て、みんなと感動を共有したいと思います。