UEFI環境にインストールしたUbuntu(18.04.5)のHyper-V(P2V)移植手順

注意:本記事は以下に示す環境での移行手順を記載したものであり、他の機材でのミスのない移行を保証するものではありません。
また、内容についてのご質問、より細かい手順を教えてほしいといった問い合わせ、この手順で動かなかった、データが消えたといったクレームは一切受け付けませんのであらかじめご了承ください。

先日、intel NUC (UEFI環境)に入れてたlinux(Ubuntu)をHyper-Vへ移植したのでその手順をまとめてみました。
情報が意外となかったので、参考になればと思います。
※すぐに手順が知りたい方は「3.手順」まで飛ばしてください。

1.今回の移行元環境と移行先環境

 - 移行元
  Intel NUC(Celeron 847) + mSATA SSD PX64M5M(64GB)
  OS:Ubuntu(18.04.5 LTS)
 - 移行先
  自作PC
  CPU:Core i5 3470 (4C/4T@3.2GHz)
  メモリ:8GB
  ストレージ:SATA3 SSD(Crucial M500) 120GB
   + オンボードRAID(3TBx3) 今回はこちらにVHDX変換したものを格納しました。
  OS:WIndows10 Pro 1909
  Hyper-VはWindows10 Pro以上が必要です。
  (Windows10 Homeは不可)

 - 移行にあたり、購入したもの
  mSATA→USBの変換器
  ご家庭にあるもので可。
  SATAであれば、移行元のディスクを移行先サーバにつなぐだけでOKだと思います。


2.経緯

そもそもなぜ今回の移植に至ったのかという話ですが、自宅でIntel NUCにUbuntuをインストールし、遊び感覚でWordpressのサーバを構築して運用していました。

しかし、CPUが貧弱だったこと(2C/2T@1.1GHz)と、24時間稼働に伴う熱のせいで時々フリーズを起こすようになり、別途ファイルサーバとして使っていた環境へ移行せざるを得ない状況になりました。

ここまではどこの一般家庭にもよくある話だと思います。
・・・うん、なにもおかしくないな。

会社でいえば、古くなったオンプレミスのlinuxサーバ リプレースに伴い、オンプレ環境をクラウドまたは自社サーバの仮想環境に置くといったあたりが該当するかと思われます。
これはよくある話。

しかし、いざ手順を調べ始めると、調べても調べてもVirtualBoxのコンバータに関する情報やHyper-Vに直接Ubuntuをインストールする方法ばかりがヒットし、オンプレのUbuntu(linux)をHyper-Vに移植する方法が出てきませんでした。

挙句の果てにはAzureにおけるUbuntuのイメージ展開のページが出る始末・・・。
クラウドを使いたいわけではないので、却下。

Windowsであれば、これまで何度もP2Vの移行はしているめ大体の手順は把握していましたが、linuxでは経験がなかったため慎重に進めました。
※WindowsのHyper-V移植(P2V)であれば、disk2vhdが非常に便利です。
 ただし、かなり古いソフトのため、リンクを探すのが大変なのが玉に瑕。

3.手順

では、前置きが長くなりましたが本題に行きたいと思います。
以降が移行時の手順となります。

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