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愛しい目で見つめる

(メインブログ「神様達と共に」で2011年7月8日に公開された「愛しい目で見つめる」の内容を、一部修正&加筆して再アップしております。)


師匠、参りました( ´(ェ)`)

愛されたい自分が出てきましたよ。


雪斎「ふーむ?それで?」


はぁ。

結局人は潜在的に愛されたいがゆえに頑張っているような気がしました。

両親との関係は大きいのかもしれません・・・。

ですが、僕の場合前世からの大きな不満や欲求もあるように感じました。

赤ん坊の頃はさぞかし『愛されたい』と泣いて、母親を困らせたことでしょう・・・。


雪斎「そうかの?

ワシから見たら、お主はそうではないのぉ。

確かに・・・『愛されたい』というある種の感情を潜在的に持っていた様じゃな。

しかし・・・それに気付き、方向性を変えさえすればよいことじゃ。

感情に捕われずにな。」


方向性を変えることで『愛されたい』という欲求は収まりますか?


雪斎「そうではない。

ワシの言う方向性は・・・それを見て見ぬふりをして・・・何かに集中しろという意味ではないのだよ。

むしろ・・・まずは『それも自分が抱えてきたものである』と認めなさい・・・ということなのじゃ。

その上で・・・心が満足できる状態になった時に・・・今度は新しい自分として生きていけばよい。

ワシの言う”気付き”とはそういうことよ。

結局見て見ぬふりをして・・・愛されるためにいろいろ頑張ってきたのであろう?

それはお主だけではなく・・・今の時代ほとんどの者がそうよ。

子供の頃をじっくり思い出せばわかるはずじゃて。

最初は名利などいらなかったのよ。

純粋な心は・・・ただ愛だけを欲している。

犬などを見れば、わかるであろう?

彼らは心そのままで生きておるからな。

愛されれば・・・それで満足なのよ。」


では、愛を求めて生きろとおっしゃられるのですか?


雪斎「それは違うとお主もわかっておるだろう。

人間は犬とは違うのよ。

『愛されたい』のであれば・・・『愛である』ことが大切よ。

よいか?

愛とは・・・己の内なる力を表す言葉じゃ。

この世に生れれば・・・多くの場合、次第に外に力に圧倒されることになり・・・困難に直面することになる。

そこで・・・人はまず生き抜くことを考え・・・一度『愛』の力を忘れてしまうのよ。

ちょっとした宇宙のワナに引っかかるわけだ。

なので・・・まずは自分なりに『生き抜く術』を身につけねばならんのぉ。

それを人から学んだり・・・自分の体験の中で身につけたりするわけじゃ。

しかし・・・徐々に無駄が削ぎ落とされ・・・より効率的に『自分らしく』生き抜く知恵を身に付けた時に・・・。

ようやく人は・・・『ああ、そう言えば”愛”なんてものがあったなぁ・・・』と・・・胸の内の力を思い出すわけじゃ。

それまでの”愛”は・・・ただの欲求を満たすためのおもちゃのようなものよ。

だが真の”愛”はそうではない。

途方もない力を秘めている。」


その力を”引き出す”ことだと・・・先日からおっしゃってますね。

まず自分が”愛”であることで、他人の”愛”も引き出すことが出来るのでしょうか?


雪斎「さよう。

まずは己の中の”愛”の力を発揮して生きることよ。」


しかし・・・それでは『愛されたい』という自分は満たされませんよ。

『愛されたい』自分も・・・自分が抱えてきた一面であると認めることで、本当に消えゆくものでしょうか?


雪斎「よいかな。

ここでの回答はあくまでも・・・君に向けての回答じゃ。

万人に向けてのものではない。

君は万人を意識して・・・突っ込んだ回答を引き出そうとしているが、それは無理じゃよ。

やはり、この問題はケースバイケースじゃ。

その者の現状によっても異なる。

まずは内面よりも・・・しっかりと仕事に打ち込んだ方が良い者もおる。

『愛されたい』感情よりも・・・『不満』や『怒り』とまずは向き合った方が良い者もおる。

素直に心を表し・・・仲間と楽しくやっていた方が良い者もおる。

あくまでも・・・お主の場合は『それも自分の抱えてきた一面である』と理解し・・・愛おしい目で見つめることで・・・問題は解決するということじゃ。

あえて万人向けに言うとしたら・・・自分のあらゆる面と向き合う時は・・・全ての面に愛おしさを持って向き合うことをお勧めする・・・ということかな。

鋭利な知性で・・・心なくただ分析するだけであれば・・・最初から見つめる必要などない。

余計に内面が分裂するのみよ。

知恵は愛があってはじめて役に立つもの。

この世界を見てみい・・・それがわかりやすく現れておるじゃろう?」


はぁ・・・確かにそうですね。

ですが・・・平和な世界を築くためには秩序も必要ですよ。

師匠がおっしゃる通り・・・人類も一定の秩序を形成し、生き抜く知恵は獲得しつつあるので・・・今度は”愛”を思い出す時代の流れなのではないでしょうか?


雪斎「ほっほっほっほ!

お主に一本捕られたのぉ。

さよう。

何も世を儚むばかりが賢者でない。

世をしっかりと正面から見据え・・・自分にできる行動を起こしてこそ、真の賢者へと成熟するのよ。

ワシから見れば・・・お主もまだまだじゃが、しかしこの世に出来ることは多い。

何やら新しいことをしようと考えておるようじゃのぉ?」


あ・・・さすが師匠(;^ω^A

すでにご存じでしたか。

そうですね。

ちょっと仲間達と新しいコラボを考えているところです。


雪斎「まこと面白き試みよ。

こちらも見ていてワクワクしておる。

しかし、向かうべき道は細き道よ。

そこから足を踏み外さないように注意して進むのじゃよ。」


はい。

ではまた、その件については相談に乗って頂けますか?


雪斎「いや。

とりあえず、ワシとの問答期間はこれで終わりよ。

その件については・・・適切な存在がおるようなのでのぉ。

短期間であったが・・・よく向き合ってきたのぉ。

どのような自分も自分であるのよ。

それを最後までやり通せば・・・お主の出口はすぐそこじゃて。

人間はしっかりと向き合えば・・・短期間でもかなり成長できる。

”自分はダメだ”・・・”自分はいつもこうだ”・・・などと決めつけずに、しっかりと大切な自分を抱きしめてほしいのぉ。

多くの人にワシの心を伝えてくれて・・・ありがとう。ピースよ。

では、いずれまた会おうぞ(ニコり)。」


師匠・・・ありがとうございました(ノ_-。)

出口までもう少しありそうですね・・・。

今後も、自分を愛しい目で見つめてみようと思います。

最後まで読んでくださりまして、ありがとうございましたm(_ _)m


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