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『上の人たち』は数字を使って伝えてきた

ハイヤーセルフや高次の存在、すなわち『上の人たち』は使えるものは何でも使ってメッセージを伝えてくる。

ハイヤーセルフとつながったら、すぐに何か重要なメッセージが聞こえたり、ビジョンが見えたりするわけではなく――もちろん、人生が激変するような啓示を受ける人もいるっちゃいるけれど――、まず最初に、コミュニケーションをとるための「言語」を、互いにすり合わせる必要があるのだ。

例えば、日本語話者に、ドイツ語ネイティブが母国語でずーっと話しかけても伝わらないけれど「英語ならどうよ? お、英語は少し分かるね。ボディランゲージの方がいいかな?」と、いろんな言語を試していくと、双方の伝えようとする努力と、理解しようとする努力が相まって、だんだんコミュニケーションが成り立っていく。

それと同じように『上の人たち』は、手を変え、品を変え、あらゆるツールを使って伝えようとしてくれるので、こちらもそれに「気づいていく」必要がある。そして「分かったよ。理解したよ」と返せば、もっと教えてくれるようになるのだ。

この『上の人たち』とのコミュニケーションに使われるツールは、たぶん人それぞれだと思う。

でも、数字はとてもポピュラーな交信ツールで、私の場合も、最初期に頻繁に受け取ったのは「ゾロ目の数字」だった。

ハイヤーセルフ(以下HS)とつながって、メッセージを受け取り始めて間もなく、私は「HSお勧めの街」に引っ越し、それはパンデミックが起こったことも考えると、結果的に大正解だったのだけど、その決断の決め手となったのも「ゾロ目の数字」だった。(詳しい話はこちら

しかしながら、本当に、心の底から「引っ越してきて大正解」と思えたのは1年以上経ってからで、最初は誰も知り合いがいないし、土地勘もないし、住み慣れた東京を離れるという「普通に考えれば無謀な決断」を、後悔することになるのではないか……と、びくびくしていた。

でも、ちゃんと『上の人たち』はサインを送ってくれていたのだ。

引っ越し当日に、新居の近所で「あなたが正しい道を進んでいる」を意味する7のゾロ目を6回以上目撃。

さらに数日後には、20キロほど先の商業施設まで行って帰ってきた4時間の間に「変化、変容」を意味する5のゾロ目を11回見たのだ。

この時は「わぁ!これから人生がめちゃ変わるのかも。何が起きるんだろう。キャーッ♥」と、一人でものすごく盛り上がったのだが………残念ながら、人生が急展開するお知らせではなかったようだ。

そうじゃなくて、どうやら「HSや高次の存在と自分を隔てているヴェールが薄くなって、コミュニケーションが密になっていくよ。メッセージを受け取れる自分に変容していくよ」というお知らせだったらしい。

実際、私はその土地に引っ越してから、何でもかんでも『上の人たち』に尋ねるようになり、彼らもまた答えてくれた。

目に見えて触れる現実世界を生きながら、一方では姿が見えない彼らとやり取りしている……みたいなことが習慣になったおかげで、トラブルを未然に防いだり、自分の魂が喜ぶ方向に――軋轢を起こすことなく――現実の舵を切ることが、だんだんできるようになったのだ。

例えば、ある時、私はある仕事を辞めたかった。
「ある」「ある」ばっかりが続くのは、相手のある話だからです。ご了承ください。

なんで辞めたかったかというと、毎回、一生懸命書いているにもかかわらず、読者に響いている感がまるでなかったからだ。

たぶん、企画自体に無理があり、ターゲット層の望むことと、私が提供している内容がズレていた。続けるうちに変わるかと思ったけど、そうはならなかった。しょうがない。そういうこともある。

ま、とにかくその原稿を書く時に毎度、自分の波動がガ―ッと急降下するのを感じていたので、辞めたかった。定期的に下がる波動をまた上げて……とするのは疲れるし、エネルギーのロスが大きすぎる。先方も、もっと跳ねる企画をやる方がいいのではないか?

しかし、先方の会社の規模や人間関係を考えると、先方から望まれて始まった仕事を断るのは、とても勇気がいる。こちらから断ると、その会社とも、その人とも、そこで縁が切れてしまうケースが多いし……。
また、辞めた結果、経済的に困ることになったらどうするのよ⁉

なーんて考えていて、なかなか辞められなかったが、『上の人たち』はあっさり「辞めなさい」という。「大丈夫だから、辞めなさい」と。

えーどうしよー本当に? 本当に大丈夫? 後で後悔しない?
ねえ、ねえ、ねえ、受け取ってるつもりで実は自分の思い込みだと困るから、目に見える形ではっきり答えをください。

そう『上の人たち』にお願いして家を出て、仕事場に車を走らせたところ、「8888」のナンバープレートをつけた車と「888」の車がやってきて、通り過ぎた。

交差点の角のガソリンスタンドは、価格表示版が壊れていて、レギュラーもハイオクも軽油も全部「888」のまま、ビカビカと点滅していた。

仕事場から帰る際には別の道を通ったが、その通り沿いのエネオスの価格表示版も壊れていて、そっちも3段の「888」が眩しく闇の中で点滅。
今日は一体どうしたの、この街のガソリンスタンド!

……と、合計8個の「8のゾロ目」を目にすることとなり、「あなたのしようとしている選択は宇宙の豊かさにつながっているから大丈夫」と言われていることが、はっきりわかった。さすがに疑り深い私でもわかりましたわ。

ガソリンスタンドの価格表示版、壊しましたか?
それとも、たまたま価格表示版が壊れていたスタンドがある道に、私を誘導しましたか?

ここまでしてもらってようやく私は決心がつき、その仕事を辞めた。
そして2週間後には、内容的にもっと楽しくて、自分に向いていて、費やす労力は同じくらいで、報酬は倍のお仕事のオファーを受けとったのだ。

『上の人たち』の「ほーら、言ったとおりでしょ」と、くすくす笑う声が聞こえてきそうだった。


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