[COOL OOH] LIFE ON THE LINE

LIFE ON THE LINEについて

先月までカナダ・トロントの地下鉄で行われていたLIFE ON THE LINEという企画を紹介します。
〔出典〕
https://www.twentytwentyarts.com/lifeontheline2020

この企画は、メンタルヘルスをテーマに10名のアートワークをポスターにして電車内の交通広告に展示されるというもの。
さらに、ポスターについたQRコードから、アートポスターを購入することができ、その売上は75%がメンタルヘルス関連のプロジェクトに寄付され、25%がアーティストに支払われます。
(ポスターは、すべて45カナダドルのようでしたので、4,000円くらいですね。)

海外では上記のようなOOHを活用したソーシャルグッドの取り組みがよく行われるのですが、日本ではあまり行われていない印象です。
それがなぜなのか確かめる意味も込めて、福祉実験ユニットのヘラルボニーさんとのお取り組みで、「Wall Art MUSEUM STORE」というプロジェクトを昨年末からスタートしました。


Wall Art MUSEUM STOREについて

このプロジェクトは、知的障害のあるアーティストが描くアート作品を街中でウォールアートとして展示を行うと同時に、壁面に設置されたQRコードからアート作品を落とし込んだプロダクトの購入ができます。
プロダクトの売上の一部は、福祉施設およびアーティストに還元され、福祉分野の経済的な活性化につなげていきます。

少しずつですが、ROADCASTの広告未稼働時の壁面をウォールアートに置き換えていっています。
〔展示場所はこちら〕
https://heralbony.roadcast109.com/wall-art-museum-store-map


まとめ

テレビで言うところの番組とCMの関係とは全然異なりますが、OOHの広告未稼働時の枠を活用して街や社会に還元していけるような広告ではない取り組みはこれからも仕掛けていける気がしました。
ただ、OOHは媒体社側の製作や施工のコストがそれなりにかかりますし、掲出するコンテンツにもきちんと対価を支払う必要があります。持続可能な取り組みにするには広告収益ではない形のマネタイズを意識しなくてはいけないと強く感じました。

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