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チャンスの掴み方|SANAさん

「世の中、チャンスや挑戦の機会は平等にあるんです。でも、その掴み方を知っている人と知らない人がいて。」

そう語ってくださったのは、今回取材させていただいた I AM I 株式会社 代表取締役のSANAさん。

去年の11月に会社を設立し、「愛を込めて、カタチにする。」という理念を大切に、教育・メディア(SNS)を軸とした事業を沖縄を拠点に活動しているそうです。

今回は夏ごろに学生向けに行われるプログラム、CORAL STAGEとそこに乗せた想いもお聞きしました。

ぜひ最後まで楽しんで読んでみてください!


【経歴】
SANA(さな)
 I AM I 株式会社 代表取締役
神戸出身沖縄在住
高校生の時からイベントの企画やSNSコンサルに携わり、高校卒業後すぐに就職。その後も同じくSNSコンサル等を主に手がける。
しばらく働き、フリーランスを経験したのち、沖縄に移住。
2020年11月に I AM I 株式会社を設立。


↓SANAさんのInstagram



自分を大切に

ーーーCORALのHPに、「沖縄に救われた経験から、ここ沖縄で起業」とありますが、具体的にどんな経験だったんですか?

私、18~20歳くらいの時、自分の価値を自分で理解できてなかったんです。例えば10万円いただけるお仕事とそれをいただけるだけの力が自分にはあるのに、それをもらうのがおこがましく感じるみたいな。

そうやって自分の価値を自分で見極められなくて意思表示ができない期間が3年くらい続いて、結局体を壊してしまったんですよね。

そこで、自分や家族、地元の友達、関わってくださっている全ての人を大切にできていないことに気がついて、中身のない人間になっていることに気がつきました。

それで仕事をするのがちょっと苦しくなってしまって、周りからも「一旦仕事からは離れた方がいい」って言われて。

そこから半年くらいキャリアを考えるような仕事はやめて、旅行とか服を買うとか、そういう好きなことをするためにフリーターみたいな感じで働いていました。それが2019年のことですね。

元々沖縄には家族で年1,2回くらい来ていたんですが、海が好きだったこともあって、その時期に「沖縄に自分で行ってみよう」って思ったんです。

一度来たら「また来月も来たい!」と思うようになって、結局月に1,2回、2019年内には合計で15回も渡航していました。笑

そうやって大きな海とか、沖縄の人の今を全力で生きている感じとか、初対面の人とでも時間を惜しまずに接してくれる沖縄の暖かさに触れて、自分を大事にすることの大切さに気づいたんですよね。

それで「イチからフリーランスとしてやりなおそう!」と思って、応援したいカフェに営業資料作って持って行ったり、友達に頼み込んでコンサルやらしてもらったりするところから再スタートしました。

まとめると、沖縄に来たことで自分と向き合う時間ができて、それまで肩書きとか外側ばかりを気にしていた自分に気付けたんです。

そして、自分を大切にすることで相手のことも大切にできることにも気付けた。これが沖縄に救われた経験ですね。


ーーーとても素敵な経験ですね。今沖縄で事業を行われているのはなぜですか?

沖縄について知れば知るほど、沖縄の課題を目の当たりにしたんですよ。

例えば、沖縄の大学生が成長する環境やチャンスの少なさ、学歴が高かったら僻まれること、ひとり親の多さ、相対貧困が30%でいい教育が受けられないこと…。

自分は沖縄に救われたのに、そこで育った人にはいい環境が用意されていない現状を知ったんです。

自分を見つめ直すことができたタイミングで、大阪から移住しようと思っていて。

「沖縄に行って何か自分にできることをしたい」と思い、沖縄を選びました。

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ーーーなるほど。I AM I 株式会社の理念やミッション・ビジョンについて詳しく教えてください。

I AM Iの理念は「愛を込めて、カタチにする。」です。

「I AM I」の社名についてなんですけど、最初の「I」は「自分と相手」。その次の「I」は「愛」という想いを込めています。

自分を理解することで、相手のことも理解できて、想いの共有ができると思うんです。

でも「理解して終わり」じゃなくて、それをカタチにするところまでこだわっています。

想いを共有して、そこで生まれた愛を持って、カタチにしていく。それがどの事業の根底にもあるんです。

お互いが理解することを大事にしているしそうじゃないといいものはできないと思っています。なので、例えば一方的にやりたいことだけを押し付けてくる企業からお金はいただけないと思っています。

今の若い人たちやその周りは「カタチにすること」にはすごくこだわるんですが、そこに想いや自分に向き合う力、相手に対する理解など「愛」がない人が多いんですよね。

それだと続いていかないと思います。

「持続可能」かどうかはすごく意識しているところです。「SDGsの◯番」とかじゃなくて私たちがやっているのはサスティナブルの根幹の部分になると思っています。

まだまだ模索中ですが、この根幹の部分を常に見つけていきたいです。


その上で、私たちはミッションとして「価値ある挑戦を実現する」ことを掲げています。

世の中、チャンスや挑戦の機会は平等にあるんです。でも、その掴み方を知っている人と知らない人がいて。

その部分のHow toって、教えてもらわないとできない人がほとんどだと思うんですよ。

料理と一緒で、例えば目の前にジャガイモとニンジンとルーがあっても、知らなければカレーを作れないじゃないですか。

価値ある挑戦は世の中たくさんあるし、チャンスの掴み方を知らない人が私の周りにたくさんいるなと感じているので、それを実現までさせてあげるのがうちのミッションです。

それが広がっていったらいいなと思って作ったのがCORALです。

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CORAL STAGEでできること

ーーーCORALの事業の一環で、CORAL STAGEというプログラムがもうすぐあると思います。それについて詳しく教えていただけますか?

簡単に言うと、およそ3ヶ月のプログラムで、マインドとクリエイティブスキルを学ぶことができるようになっています。

マインドは例えばコミュニケーションや粘り強さ、ホスピタリティや言葉遣い、自己理解などのことで、クリエイティブスキルはイベント制作の方法から、プレゼンスキル、写真、ライティング、SNS広報まで満遍なくしっかりと学べます。

大抵の講座やプログラムは学んだきりだったり、最後にプレゼンして終わりなんですが、CORAL STAGEではさらに最終のアウトプットとして実践的に企画に取り組んでいただきます。

企画を届ける人の反応がダイレクトに見えたり、協力していただく企業の方から本気のフィードバックがもらえる、とてもいい機会になると思うんですよね。


ーーーめちゃくちゃ面白そうですね。これはどんな人に参加して欲しいですか?

沖縄県内の学生であれば誰でも歓迎です。

意識の高い人に特段来て欲しいということもなくて、「就活に活かしたい」「想いはあるけど何からしていいかわからない」「思い出を作りたい」「地方創生に興味がある」、どんな想いで来てもらってもいいです。

特に今はコロナで楽しい思い出を作ることが難しくなっているので、楽しい思い出づくりのためでもいいと思うんです。

実は私は高校生の時からイベントの企画などにも携わってきています。そこからこれまでの経験でいいところをギュッと詰め込んだプログラムにしているんです。

だから私が参加したいくらいなんですよね。笑

それから、関西にいた時に地方創生のプログラムを2年間やっていたことがあるんですが、その中でも特にしっかり育てていた学生はサイバーエージェントやリクルートに就職しました。

それくらい就活で語れるネタになると思いますし、本人たちも「あの時の経験が今に活きている」と言ってくれます。

CORAL STAGEも、それくらいおもしろくて成長できるプログラムにしようと思っています。

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ーーー内定だけでなく「今に活きている」と思える体験ができるのはすごいですね。聞いているだけでワクワクしてきました。SANAさんはこのプログラムを通して参加者にどのように成長してもらいたいですか?

まずは、自分の考えを口に出せること、自分に自信を持ってもらうことですね。

沖縄に来て、学生が自分に自信のない姿や自分の魅力に気づけていない場面を何度も見てきました。

だからこそ、自信を持って帰ってほしいと思いますね。

それから、「次にこれがしたい」が見つかっていてそれに対して動き始められるような状態になってほしいです。

そういうプログラムにできる自信はありますね。すごくいい仲間もいますし。

CORAL STAGEでは学生と講師とのキョリがすごく近いんですよ。だからすぐにでも頼ってほしいです。

そして、自分のやりたいことにどんどん挑戦していってほしいです。

↓CORAL STAGE申し込みは以下から!(画像をクリックすると進めます)↓

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これから

ーーー以前取材させていただいた津波駿佑さんもCORALと関わっていると聞きしましたが、どういうふうに関わられているんですか?

津波はメンバーとしてCORALの教育事業を務めてくれています。

津波にはやりたいことや夢があったんですが「どうやって実現したらいいかわからない」と言っていて。さらに、彼自身にも一緒に働きたいと思わせくれる魅力があったんですよ。

だからCORAL STAGEを作りました。

ビジネスとして取り組むからこそ、本質的な問題発見・解決につながると感じたのと同時に、それくらい価値のある挑戦だと思ったからこそ、今の「CORAL STAGE」があります。


ーーーそうなんですね。学生をしながらメンバーとしてジョインもできるんですね。

もちろんです。

お仕事として、お給料も発生しています。その分しっかりと責任も伴いますが。

先ほどCORAL STAGEのゴールの一つに「次やりたいことを見つける」と話しましたが、それが「 CORAL のメンバーになる」でもいいと思うんですよね。

インターンとして関わるのも一つ、CORALじゃない別の団体さんで活動するのも一つ。

一人一人のパフォーマンスが上がるような自信をとにかくつけたいという想いが強いですね。


ーーーI AM Iの理念やミッションにワクワクした方にもぜひ挑戦してもらいたいですね。

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ーーー沖縄に移住する前とした後で、SANAさん自身や、沖縄に対するイメージなど変わったことはありますか?

私自身、沖縄のマインドに触れて、休むのが上手くなった気がします。

沖縄はゆったりしていて心に余裕があるんですよね。1日が28時間くらいあるようにも感じます。

その流れで話すと、沖縄に来てから働き方についても考えるようになりましたね。

日本は同じ仕事を5時間で終わらせた人と10時間かけて残業して終わらせた人を比べると、後者の方が褒められやすい傾向があるんです。

でも残業して終わらせると、自分の時間が作れず休めなくて効率が下がるし、いいアイデアも生まれないんですよね。

沖縄に来てから改めてそういうことを感じて、働き方を束縛しなくなりました。

私自身、事務所で仕事をすることもあれば自宅で仕事をすることもありますし、メンバーの中には旅をしながら仕事をする人だっています。

その人が一番パフォーマンスを上げられるやり方で仕事ができるようにする、そんな働き方の多様性を認めていくようになりました。

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それから、沖縄には想いが強い人が本当に多いなと感じますね。

その反面、それをカタチにできている人は少ないというか、カタチにするやり方がわからない人が多い印象なんですよね…。

あとは「沖縄の人」ってだけでどこかなめられてしまう問題や、沖縄にある社会的な課題も目の当たりにしました。

だからこそ、自分がやっていることが本当に沖縄に必要だなと感じます。沖縄にとってすごく大切なことだな、と。

そして今の事業はすごく価値のあるものだと感じているので、沖縄生まれのサービスとして、全国に展開していきたいと構想しています。


ーーー沖縄には沖縄が大好きな人が集まっていますもんね。みんなの想いがカタチにできれば、沖縄はもっとよくなると思います。最後に、SANAさん自身、今後どうなっていきたいですか?

「こういう人になりたい!」っていうのはないんです。

でも、これからも挑戦を続けて、やりたいことを叶えていきたいなと考えています。

そして、身近な憧れでい続けたいとも思っていますね。

あとは、私が死んだ時に「これはSANAがつくったもの」って言われたくないです。

自分のつくった想いが伝染して、継承されていってほしい。私が死んでも、つくったものが想いとともに受け継がれてほしいんです。

まだまだできていないことも多いので、どうすればいいのか考え続けている途中なんです。


ーーーありがとうございました。沖縄に出会って肩書きや外面だけでなく内側にも注目するようになったSANAさんだからこそ、それをしっかりとカタチにし持続させていくことにこだわっているのだと感じました。

もし実現したい想いがある方、一歩目の踏み出し方に悩まれている方はCORAL STAGEに参加されてはいかがでしょうか?


↓SANAさんのInstagram

↓CORALのInstagram

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CORALのHPはコチラ


おわりに

私自身は結構身軽で、おそらく人より恐怖心が少ないタイプ?なので「みんなチャンスがあるのになぜ掴まないんだろう?」とずっと疑問でした。

でも、冒頭にも触れた「チャンスの掴み方」という考え方を知り、深く納得しました。

少なくとも私は、成功を積み上げることで挑戦に対し恐れが少なくなっていくのではないかと思います。

そして今回のCORAL STAGEは「学生時代の思い出づくり」でも大丈夫!と気軽に参加できる様子。

コロナで夏はヒマ。せっかくなら誰かと何かしたい。将来のことも考えたい。

そんな人はぜひ、CORAL STAGEに挑戦してみてはいかがでしょうか!?

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


with OKINAWAは、沖縄のために活動されている方や沖縄で活躍されている方へのインタビューを通して、沖縄の学生たちがもっと沖縄を好きになってもらえるよう活動しています。


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