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無駄の基準を決めるのは傲慢かもしれない

私は大学に入るまでずっと、教師はサラリーマンだと思っていた
小学校時代、いじめにあっていたが、結局先生は助けてくれなかった。それ以来、先生は定時になったら帰るし、臭い物に蓋をする、サラリーマンだと失望して、見切りをつけた。
「学費を払っている以上、雑談とかしてないで、サラリーマンとしてせめて授業だけはちゃんとやって欲しい」という考え方のまま、大学に入ってしまった。
しかし、教授の中には、授業を時間通りにやらない人や、雑談ばかりで中身の薄い人もいた。
年間170万も学費を払っている中、この有様に内心煮えくり返っていた。
そんな中、ある教授に、「授業中雑談しないでください。」とガラケーからメールをした。すると、返信がきた。

「一つ質問します。
君は、大学は何をしに来るところだと思っていますか?
大学生は、学生である間に何をすべきだと思いますか?
4年間勉強だけしかしなかった学生が、卒業した日から一人前の社会人になれますか?
学生である間には、学業以外にも、社会常識、教養、人付き合い、趣味、恋愛など…あらゆる経験も必要です。授業も同じです。くだらない話でも、心に残るものは残るし、それが(もちろん、学問ではない話)が、人生を左右したりするのです。卒業後20年、30年たって真面目な授業の内容は全部忘れても、授業とは何の関係もない笑い話をした先生のことは、なつかしく覚えていることでしょう。多分、君は『白いものは白、黒いものは黒』と考えがちなのかもしれません。世の中は(授業も)そんなに単純ではないものです。柔らかい発想で物事を見れば白いものが赤かったり青かったりするものです。私の言っていることもいずれきっとわかってもらえるはずです。」

私はこの質問に答えることができなかった。
何でもかんでも、すぐに「無駄」と切り捨ていくと、自分を有用性だけで判断する人が周囲に集まってしまう。

案外無駄を見極めるのは難しい。じっくり考えよう。

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波音です。普段、作詞作曲をしているのでぜひ聞いてください。卒業ソングです。いいね!頂けると嬉しいです。

Never Again


サポートして頂けたら、そうですね。週に1度メンチカツが食べられるようになります(笑)。キャベツは家にあるんですけど。僕の夕飯を少し贅沢にできたらと思ってます。