ことなかれるなかれ
■凄まじいはずの感染者数に慣れてしまった
今日、全国では新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えた。最新のニュースでは1253人という凄まじい数字が報道されている。緊急事態宣言を出した時よりも、数百以上も感染者多い状態だ。
もはや、東京だけの話ではなくなり、大阪や愛知、福岡でも感染者は3ケタにものぼる。岩手県では、今まで新型コロナウイルス感染者ゼロが続いていたが、ついに感染者が出た。
世の中は、もはやどうなるのかわからなくなってきた。
愛知県の大村知事は、夕方の会見の度に新しいパネルを出してくるが、国民が必要としているものからあまりにもかけ離れているため申し訳ないが、笑えてしまう。
「ああいうパネルって、作るのにどれだけ時間かかるのだろうか？」
と疑問に感じてしまう。本気で対応しようという姿勢は申し訳ないが感じられない。
休業補償等に多額のお金を投じた都道府県に残されたお金はわずかであり、おそらく緊急事態宣言を再度発出なんて出来ない状況にあるのだろう。安易に緊急事態宣言を求めるような声をあげてはいけない。もはやそんな余裕は無いし、ますます自分たちの首を絞めることになる。
世の中の代表と言われる人々は、もはや同じようなことしか言わない。ことなかれやろ。
連日、同じような報道ばかりで数字だけが変わる。
１ヶ月前に
「20人！増えたね！」
今は、
「160人！検査数少ないのかな」
と東京の感染者数に対して言っているが、半年後は
「1500人！明日、晴れるかな？」
なんていう平和な家庭の声が聞こえてきそうだ。
■もう集まらないほうが良いのでは
冷静に考えたらすさまじく感染者が増加したと思う。なのに、
対岸の火事
がまだ大半ではないだろうか。どこかで、おそらく大丈夫って思っていないだろうか。
職場は、相変わらず1室に集まって連日会議を行っている。医療機関で働いているが、集会ってさすがにダメでしょうって思う。緊急事態宣言が出ていた期間は禁止されていたが、今は普通に会議が開かれる。集まるだけ集まるけど、頭働いていない人がほとんどな雰囲気だ。
これも日本人がお得意の
同調圧力
と
上が指示しないから動かない
ってやつだ。
僕は、経済活動は回した方が良いと思っている。緊急事態宣言というのは、一時的に感染者が減るかもしれないが、大きな副作用も併せ持つ。だからすべきではない。
しかしながら、対策は講じたほうが良いと思っている。職場の会議なんてその代表的な例だ。
「集まらなければ議論が白熱しないだろう」
という人もいるが、別にそれはオンラインでも同じだと思う。
実際に会ってトークが盛り上がる友人って、電話とかラインとかでも長々と話がつづくものだ。だから、オンラインになった瞬間に急に沈黙会議になるとは思えない。
この会議の形式に慣れてきた人たちからすれば、今更これを変えるなんて難しいかもしれないが、もはやそう言っている間にも連日感染者が増加の一途をたどっているのだ。
■「答えが欲しい」では動けない
もはや「正解」とか「答え」という概念を捨ててみたら楽になるのかなって最近思う。今までは、年上の人たちが
「これやっとけば大丈夫だから。」
ってことに従って生きていけば、まずドデカイ落とし穴はほぼ１００％避けてこれた。まあ、人によっては少々抜け出しにくい落とし穴にはまることはあったかもしれないけど、さほどダメージを受けずに済んだ。
しかしながら、もはや誰の意見に従うのが正しいのかわからなくなってきた。国や都道府県のお偉いさん方や専門家と呼ばれる人たちは連日
同じ事しか言わない
のだ。
僕は、本当に不思議でならない。だって、こういうニュースを連日求め続ける人がいて、しかもネットニュースなら連日同じようなことしかコメントしないからだ。
ドラマで例えたら、
役者さんだけ少し変わるけどストーリーは完全に一緒
っていうものを見続けている。冷静に考えたら時間の無駄だ。今は、このストーリーを変えられる人が世の中に皆無で、延々と同じ話が繰り返されるのだ。
極端な話、小学生だってもう少しまともなストーリーを考えられるかもしれない。だから、お偉いさん方が作り出すストーリーに期待するのではなく、あなた自身がこの続きを考えなければならない。
明らかに、国や都道府県が何かを言わない限り、何も変えようとしない人たちが職場にもいないだろうか。こういうところに意見は言いにくい。だって今までなら
理由を求められる
からだ。
「なんとなくヤバい気がします。」
なんてのは理由にならないと見なされるが、今は「なんとなく」で行動するしかない状況だ。
明日もあなたは同じドラマを見れるだろうか。明日も明後日も見るなんて馬鹿らしくないだろうか。
国のトップは、最近では見なくなった。ゴルフでもしてるのだろう。
だから、もう自分の頭で考えて動いていけば良いのではないか。