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岐阜にある薬草の宝庫はすごかった②

前回に引き続き、岐阜県の伊吹山にある薬草の宝庫についてです。

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他にはどんな薬草が?

前回はよもぎについてでしたが、よもぎといえば似たような植物でトリカブトがあります。これは猛毒があります。私はみたことなかったのですが、ここに連れてってくれた方がふと見つけて、見せてくれました。

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見た目全く普通の草すぎて、びびります。これは確かによもぎに似てますね。古事記の伝説にも、ここ伊吹のトリカブトについての記載があるのだそう。(トリカブトの毒を使ってここに住む大蛇を攻撃したらしい。。。)ますます伊吹山がすごい場所に思えてきました。

さて、ここにはよもぎ以外の薬草もたっくさん生えています。ここを案内してくれた方は薬草への知識が豊富で、10歩に1回くらいのペースでそこに生えてる植物をとっては色々教えてくれます。(しかも見つけるのが早い。素人じゃただの草の茂みにしか見えないのに、その中からあれやこれや見つけ出して渡してくれます。すごい)

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これはわらび。あ、ちょっと待ってと言ううちにいっぱい採ってくれました。重曹でアク抜きして卵とじにして美味しく頂きました。

その他にも写真に採り忘れてしまいましたが、うどもありました。こちらも天ぷらにしたらすごく美味しかったです。

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こちらはらっきょうの花。らっきょうってこんな山に自生してるんだ~!と驚きです。

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これはトウキという薬草(ハーブ)の花の部分です。ちなみにトウキは西洋にもあってアンジェリカと呼ばれています。女性にとても良いハーブで天使のハーブと呼ばれているのだとか。(ちなみによもぎも女性に効く薬草の王です。)これを乾燥させたものも見せて頂きましたが、香りがとっても良いです。白いかわいいお花をつけます。

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後は、雑草扱いされるこちら。スギナです。これもそこら中にわんさか生えていました。しかも丈が長い。ゆらゆら~とゆれてて気持ち良さそうでした。これは乾燥させて粉々にして塩と混ぜると美味しいらしいです。写真は乾燥させた後のものです。

他にもアマチャも自生してました。またミントにすっごく似ているハッカも。

クロモジがいっぱい!そしてまさかのマリリンモンローともつながりが?

そして、ここはクロモジがたくさん大切に育てられているんです!!みなさんはクロモジご存知ですか?私はつい最近その存在を知りました。クロモジはspicebushと呼ばれている樹木で、枝や葉からはスパイスのような爽やかでとってもいい香りがします。乾燥させた葉からも香ります。この香りにはリラックス効果や安眠効果があるのだとか。今では石鹸やアロマ化粧品などにも使われています。その香りの良さから、クロモジをつかった爪楊枝は今では高級品です。

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葉っぱをちぎって嗅いでみました。本当にいい香り~~~癒されます。

なんと世界で一番有名な香水、シャネルN゜5にはクロモジと成分がほぼ一緒のローズウッドが使用されていたのだとか。不眠症だったマリリンモンローがこれを寝るとき着けていたのも納得です。(クロモジを使って日本版シャネルN゜5作れるんじゃ????)クロモジすごすぎです!!!

これから人気が出そうですね。

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とっても大切に育てられていました。去年たくさんの苗を植えたけど、鹿に食べられてしまったそうです。さすがよく知ってますね。大きくたくましく育ちますように。

熊がお座りする?

番外編です。ここには熊も来るそうです。しかも栗の木に登って、枝を折ってイスみたいにしその上に座って栗を食べるらしいです。(笑)(かわいい。そんな熊なら遭遇しても良いかも。その様子を想像すると笑えます)

最後に、帰りがけに、全身メタリックの七色に光るコガネムシみたいな虫を見つけてくれました。私はこういう大きい虫は苦手なのですが、これはきれいで思わず見てしまいました。ここは生物の多様性も非常に豊かなのだそう。

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