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Santana - Caravan Serai / キャラバン・サライ - 1972

カルロス・サンタナは、
歌詞の無いインストゥルメンタルが苦手で、いまいち好きでは無い私が珍しく好きなアーティスト。

ミュージシャンだけども、あえてアーティストと言いたい、ギタリストでソングライターの一人でもある。

うん。私が好きなギタリストは、
リッチー・ブラックモアとマイケル・シェンカーで、
これはもう、絶対に揺るぎないツートップなんだけども…
彼らは純粋なギター職人。

(サッカーで言うなら、私にとっては王様ペレに神様ジーコって感じ? いやさ、ペイ爺やエドも好きよ)

けど、サンタナはやっぱアーティストなんだな。

なんていうか~
空間にギター(音)で絵を描く人…って、
そんな感じなんですね<サンタナ

あくまで個人的な感性での比喩で、捉え方ですけども。

メキシコ出身なんだけども、都会テイストな、それでいてカリブ海の潮風の匂いも感じさせる。南米のラテンっぽくもあり、レゲエ調なときもあり…その時代、時々で多様な顔を見せる曲が、彼の特徴で魅力なのかなー 

それとやっぱり、ムーディだ!!<勝山でなくてっっ

ムードたっぷりの夜を演出してくれる曲…って感じかなー

「Caravanserai」1972

曲のタイトルというより、あえてアルバム全部。

「キャラバン・サライ」は、傑作だと思うですよ!

これは単体の曲ではなく、全部通して聞かないと…!って、アルバムでごんす。
一つ一つの曲が、全体を作るピースになってるので。

ジャケットのイラストは、サハラ砂漠をラクダで横断するキャラバンのイメージなんだけども、その砂漠はアメリカ大陸の砂漠でもあり南米の砂漠でも、桜蘭でもリビア砂漠でも、どこにでも合う曲っていうのかなー

そういえば、このアルバムを聞いてみたいと思ったのは、
とある少女漫画の作品中、主人公が片思いしている先輩が好きなアルバムだと聞き、聞いてみたくて買ってみた・・・
的な可愛いシーンがありまして。

うん、お年頃の時って、そういうことしちゃいますよねw

サンタナの曲は「哀愁のヨーロッパ」位しか知らなかった私。それで聞いてみたくなりましたの。

聞いてみたら思ったよりよかった!
想像以上、期待満足なアルバムでした<キャラバン・サライ

「Europa (Earth's Cry Heaven's Smile)」1976

16 小節のコード進行は、ジャズスタンダードの「オータム リーブス(枯葉)」に似た 5 度圏で、他はピカルディの旋律で終わるとのこと。よく解らん。

Bill Evans Trio 「Autumn Leaves」1959

下記動画は、YouTube外の閲覧禁止だったのでリンクのみ。
ナベサダさんとの競演でした。https://youtu.be/TiXCgTTGk5Q

やっぱこれは、大都会の夜景をバッグに聞きたい曲ですね。小洒落たナイトバーでお酒飲みながらとかw
めちゃ雰囲気に酔ってるときに聞く曲。

あとはサンタナっていうと、
やっぱり「ブラック・マジック・ウーマン」ですかね。

「Black Magic Woman」1970

ボーカルはグレッグ・ローリー。
ちなみにこの曲は、もともとフリードウッドマックの曲ですね(ピーター・グリーンがマジック・マンマと言われてた元カノに触発されて歌詞を書いた)。バンドがジプシー路線でいた頃の曲、になるのかな。

オリジナルよりも、サンタナのバージョンの方がすっかり有名というか、定番になっちゃいました。

Fleetwood Mac「Black Magic Woman」1968

でもって、さらにメロディラインは下記の曲に影響されていたりして。

Otis Rush 「All Your Love (I Miss Loving)」1958

さて、どうでしょう? 
影響というか、類似点見つけられますかね?

ヴォーカルがちゃんと入った曲っていうと、
「ホールド・オン」なんかも好きかなあ。

「Hold On」1982

ボーカルはアレックス・リガートウッド。
珍しく売れ筋狙い?な、軽いポップな曲調ですがw
昔のMTVで流れてたのとは違うなーこの映像。後から作られたのかな? それともMTVで流れたことがないだけかも。

んでもって、この曲のオリジナルは…
The Ian Thomas Band 「Hold On」1981

カナダのバンドの曲でした。
サンタナがカバーしたお陰で世界的ヒットをしたって感じ。
(米国ビルボードで15位)

ft. Rob Thomas「Smooth

「Oye Como Va / 僕のリズムを聞いとくれ」1970

この曲のオリジナルというか原曲は、
Arcaño y sus Maravillas「Chanchullo」1957

キューバのグループの曲です。
この曲を使って、ティト・プエンテというニューヨーク出身の音楽家が、「Oye Como Va 」を書き上げたわけです。
それをサンタナがカバーしたと…

Tito Puente 「Oye Como Va」1962

サンタナがカバーしたことで、世界的にヒットすることになったのでした。

ちなみにサンタナは名前で解る通り、メキシコ出身です。現在はアメリカ在住ですが、民族的にはメキシコ人。

ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第15位で、2011年の改訂版では第20位という、誰もが認めるスバラな世界的ギタリスト。

お父さんがバイオリン奏者だったので、最初はサンタナもバイオリンやってたんですよね(5歳から)。ギターはその後、8歳から習ったそうです。

そう言えばヤマハのギターを愛用していたことから、ヤマハとギターを共同開発してましたっけ。

そして、サンタナを一気に有名にしたのは…
先にも紹介した音楽と愛と平和、反戦の祭典
「ウッドストック」

Santana - Soul Sacrifice 1969 Woodstock live concierto

この時、サンタナは米国では無名である以前に、
まだデビューもしていなかったんですね。
なので、多くの有名な人気バンドや大物たちをお目当てにしていた観客たちは、まったく期待していないし、度外視していたんです。

が、時々大雨で中断されて、満足なパフォーマンスが出来ないバンドが続出する中、サンタナのこの日のパフォーマンスは素晴らしく、その確かなギターテクニックの前に、観客は魅了されてしまったのです。

んでもって、ウッドストックの2か月後にデビュー。
あっと言う間にビッグチャンスをものにして、登竜門を駆け抜けて、名声を手に入れることになったのでした。

はい。実力が伴わっていたからこその、チャンスゲットなのでした。アメリカは実力世界ですからね。見せかけのものではないホンモノはいつだって、正しく評価されるのです。
そこが日本と大違いなんだなあ。
日本では実力主義ではなく、大衆の認知度に左右されるし、プロモーションの仕方次第だから。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/09/07 掲載記事より転載


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