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命短し恋せよ乙女

私ははっきりいってブスである。

子供の頃、男子に「やーい、ブス」とはよく言われたし、
世の中や男性は、美人と可愛い子に弱く、甘く、彼女たちを中心に世の中が回っているといっても過言ではなかった。
(「ブスは引っ込んでろよ!」なんてのは日常茶飯事である)

そうして、ブスは美人の引き立て役であり、添え物であり、
刺身のツマのようなもので、脇役にしか成れず、美人やカワイコちゃんとは対応が明らかに異なり、露骨に態度を変えられ、待遇面で差別される生き物である・・・と言うことを、人生の初めの頃に無情にも知ることになった。

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ていうかー いまは、
ブス以前におばさん通り越してBBAなのであるが・・・

若い頃は、美人や可愛い子を羨ましいと思い、鏡を前にし、おのがありのままの姿をマジマジと見て、容姿に恵まれなかったことに対してタメ息をつき、ブラの必要のない、えぐれて貧相な胸を嘆き悲しみ、キューピーさんのような幼児体型に絶望したものだが…

年を取る過程において、正視するに堪えないほどの酷い顔形でなかっただけマシか・・・になり、オバサンになると、容姿で悩むこともほとんど無くなり、さらにBBAになると、そんなコトはもうどーでもいいわ!

・・・になった。

だって、美魔女じゃない限り、オバサンはオバサンで一括りだし、BBAはBBAで、やっぱ一括りだから。

そんなものなのよ。

年取ると見苦しいBBAか見苦しくないBBAか、
カテゴリがそのどちらかだけになるから。

もしくは、
うるさいBBAか、うるさくないBBAか、
優しいBBAか、優しくないBBAか、
怖いBBAか、怖くないBBAか、
使えないBBAか、使えるBBAか・・・

そんな感じ。

てなわけで、どうせBBAだからと開き直って朽ちるままにするのもアレだから、とりあえず見苦しくない程度に体裁だけは整えてますケド。いやさ、そんなブスやBBAの矜持などはどうでもいいノダ。

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で、私は子供の頃からお転婆だったので、女の子と人形遊びをするよりも、男の子たちとつるんで、秘密基地を作ったり、仮面ライダーごっこや少年探偵団ごっこをするのが好きだった。

友達のお父さんのコレクション(モデルガン)を持ち出して、西部劇のガンマン気取って打ち合いをしたり、自動車のスクラップ置き場で、壊れた部品見つけて遊んだり・・・男子とはケンカをすることも多かったけど、そんなふうにお仲間として遊ぶことも多かったわけ。

それはずっとで、中学や高校でもそう。男子と親しくすることはあっても、なんてか「仲間」なのね(笑)

色気づいた同級生や友達が恋バナ咲かせて、いつの間にか彼氏彼女作って青春楽しんでるというのに・・・アタクシは耳年増になるばかりで、色っぽい話は一個もナカッタっっっ涙

いやさ、ひとりだけ物好き?というか、好意を示してくれた男子がいないではなかったが、

その人は自他ともに認めるオカマであった・・・(~-~;)

うーん・・・おかまさんに好かれてもねーっっっ汗
それって同性愛ってことですか? それとも、単なる姉妹愛? 謎

まーでも、初恋はありました。でもね、意識すると相手をイジメてしまう。まるで男の子みたいな反応?でしたなー 小学校の同級生で中学まで一緒だった。高校は分かれてしまったから、そこで縁は終わり。

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高校ではバイトバイトに明け暮れていたものですが、バイト先の仲間と仕事帰りによく飲み歩いて、(高校生ですけど、てへっ!)いちおうナンパされたりも当時はありましたけどねー

中には明らかに、良い潰してヤッちまおう!って考えが見え見えの、バイト先の先輩や不心得ナンパ師もいましたけど~

ところがどっこい! 

鹿児島県人の血は焼酎で出来ている。

いやさ当時の私は千葉県人でしたけど。
鹿児島県人の血を引く女をなめんなっっっ!!

・・・ってことで、

たいてい、相手のほうが酔いつぶれるけワケです。ほとんどの確立で。ついてこれる人はまずいない。

ハハハハ・・・酒なんて水ですよ、水。茶と言ってもいい。

「ご馳走さま~ありがとー」と、伝票と酔いつぶれてる相手を置いて帰っちゃう。そしてそのまま駅で仮眠とって朝帰りで学校へ行き、授業中はひたすら寝る・・・うん。ザルっすから、ザル・・・うわばみともいうな。
(そのせいでその後、慢性膵炎に)

酒デビューは幼稚園児のときです。42度以下のお酒を水とかで割って飲んだことなかったし、ジンでもウォッカでもバーボンでも何でもござれ、いつもオールドはストレート! でしたから。(まさか、その鍛え方が身を守るために役に立つとワ!)

そんな風に記憶なくしたこともないお陰で酒の上の過ちもなく…ふ、二日酔いでゲロッパはしょっちゅうでしたけど。

しかし、このまま不毛な10代を終えるのであろうか・・・
と思った頃、私自身も周囲もびっくりの奇跡が訪れた。

なんと! 彼氏が出来てしまった!!

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それも、一緒に歩いていると、ほとんどの女が振り返るイケメン。何もしなくても女が電話番号渡すようなイケメン。
同性からも「かっこいいですね」と声掛けてもらえたり。

ええ・・私は当時、未だに初恋のキミ、思ってたし、男なんてー ってトコあって、彼氏が欲しいとも思ってなかった。
こっちから、行ったわけでもないのに、向こうから来た。
なんか解んないけど、あれやこれやで口説いてきた。
最初は何かの罰ゲームか冗談かと思った。

これは一体、どうしたことか・・・

そうです。相手は、ブス専だったのです。

「なんで、こいつ 私に?」と思ったら、

そやつが好きつーかファンレターを書いたという芸能人を観て、「あっ・・・ああ~だからなのね」と納得。

松田聖子とかキョンキョンとか、誰もが納得する可愛いとかキレイな人じゃないんだ。頭の上が「?」になり、脱力する微妙なルックスだった。

その時、自分の容姿に自信のあるタイプは、相手の容姿に何も求めないものなのだ・・・と悟ったよ。

そういえば、私の友達で、某アイドルに似てて、一週間に一回は他校の生徒も含めて、先輩とか後輩とか、同級生たちにコクられる可愛い子がいたんだけど、その子の好きになる彼氏(彼女がコクればカップル成立)も、いつも微妙どころが

「ど、どどどどどど、どうしてこの人なの?」

って思うような、残念な容姿の人ばかりだった。(うん、半魚人とかヒゲゴジラとか・・・)

私の彼氏と会わせたとき、二人とも、お互いにまったく関心なし・・・であったなあ。。。遠い瞳。二人が付き合えば美男美女であったが。

そうなの、美人とか、可愛い子とか、自分の容姿や女性的魅力に自信ある女とか、それを武器にして言い寄ってくる女が大嫌いな男だったのよ。

時に、「なんでアンタみたいなブスが、彼女なのよぉぉおお!」と、クレームを入れられることも多々あったが。
悔しかったら、彼好みのブスになるがいい・・・としか。

そんなわけで、世にも稀有な物好きなイケメンくんがいたお陰で、私みたいなブスに春と夏が同時にやって来た。

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「お前に女は感じないなあ~色気ないし~どう考えても、男同士の友情なんだよ」

「まあ、その・・・美人じゃないけどブスってほど酷くもないよ、 清潔感あるし、服装も小奇麗にしてるし、話も面白いし・・・俺のタイプじゃないけどさー」

って、アテクシ、男友達にはそんなん言われることが多かったンですが、それでも、物好きで奇特な人、珍獣好きで、変わった趣味の人はいたりするもんでっっっ 20代、30代はそれなりに異性として見てくれる人もいたり。

けど、そんなのは30代までなのよ。40過ぎると、パッタリ。ナンパされたり、異性として意識されたり、恋愛だの結婚の対象として、対象内に入れてもらえるのは・・・

美人で容姿が素晴らしい人、年齢のわりに若々しい美魔女だとか、大人で、色っぽくて、女性的魅力に富んでいて、女性としてのフェロモンがバンバン出てる人だとか、賢くて気遣い上手で、女らしくて、母性や包容力があって、才能や人間的魅力にあふれていて、話しているだけで心地よく・・・
「女」としての魅力全開で、それ以上のものを備えてる人だとかさ、してまー お金持ってるとか(笑)

そうじゃないと、40過ぎると、オバサンはオバサンなのよ。

単なる肉の塊なのよ。気がつけば、ただのたんぱく質の塊として見てもらえなくなっちゃうの。当人がどう思おうと、世間の風潮がどうあろうと、日本人の男性はマザコンでなおかつロリコンが多いのよ。

みんな若い子が好きなのよ。

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若いうちは、中身よりも顔やボディに注目するし、彼女として連れて歩きたいタイプかどうかとか、可愛さとか、女の子っぽさとか、そういうのなのよ。相手の人間性に惹かれての恋愛は職場では生まれやすいけど、それ以外の出会いでそういうのは難しいのですよ。だいたい第一印象がすべてになるんだから。見た目重視になるのは仕方ないのよね。好みか好みでないか、あるわけなので。

断言しよう。

ブスから若さを取ったら、ほとんど何の価値もなくなる。若さが抜けたブスは、気の抜けたコーラのどころの比ではない。

若くないブスは、人科人種族のメスとしてしか映らないのであり、知り合いや近所にいるオバサンか、会社にいるBBAになるだけなのである。かつて若かった頃もあるのだな・・・と誰も想像してはくれなくなる、存在になって、そのヘンにある家具と同じに思われようになるのである。
まるで骨董品である。

いやさ、骨董品やアンティークの家具なら、まだいい。少なからず、古い家具に美学や価値を見出す人もいて、発掘されてそれ相応の扱いをされることもあるのだから。

しかし、イケアの家具だとか安い通販の家具なんかは、ダレも見向きすることはない。使い捨てなのである。粗大ゴミとして放置されるがままになり、
そのまま朽ち果てるしかない。ブスが若さを失うと、オンナとしての価値など無に帰するのである。ブスに価値があるのは、若いうちだけなのである。

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美人じゃない女が・・見た目イケテナイ女が女として扱ってもらえるのは、せいぜい30代までだ。

それがブスの賞味期限なのである。

熟女好きとか、ブス専とかデブ専とか、おば専とか、BBA専は希少価値で滅多には存在しない。見た目ではない、フィーリングで女性を選択する男性は、過去に失敗をしてイタイ目にあっているとか、受け身で、自分からは出会いを探しにいかないタイプである。

で、同世代の男性は、「オヤジ化」が進み、年上かと思ったオジサンは自分より年下だったりってことが多くなる。ものすごいオッサンいやさオジサマと思った男性は、自分と年変わらずで、「でぇー!」っとなる。

若いときからオヤジ好きには何も問題ないでしょうが。

自分が「あら、ステキだわ。かっこいいわ」って思う異性は、自分よりうーんと年下で・・・

「うちの母親と年近いんですね」なんて言われるようになるわけ。

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※マクロン大統領の選択は熟女に希望を与えたもうた(奥さんは同級生のお母さんである)

(うちの母親は20歳で結婚してるんで42で初孫誕生。デキ婚で高校中退した友達は37歳のときには子供が20歳それ考えると、親が若い人たちからしたら、親と同年代とか親より上の人・・・になるんすよ。30代の人は、いつまでも娘さん視点でいないで、自分が中学生とか小学生がいる母親の年齢だってこと、ちゃんと自覚しませう・・・その年齢でお嬢様気分でいるのは、既にイタイってことに)

気がつけば、そんなもんv

女としての価値を認めてもらえる消費期限は、あっという間のことなのよ。あっというまに過ぎちゃうのよ。

花の盛りは短いのデス。

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うん・・・そう。

あっという間に、お尻が四角くなっちゃって、胸の位置なんかも段々下がってきて、お腹も足も脳でも肉がぶよぶよついてきて、顔の肉もたるたるになり、しわしわになり、目のクマは取れず、法令線はくっきりと・・・アゴにはぷるぷると肉がたるみ、

けれども、水気つーか潤いがなくなって、
ヒモノ化してやがて化石に近づいていくのですよ。

運命の相手とか出会いとか待っているうちに、何処の誰からも求めてはもらえなくなっちゃうのです。下手すりゃ返品よ。

命短し恋せよ、乙女・・・デス。

そりゃ、自分の魂の琴線に触れるような出会い、や、「この人だ!」って思える、パートナーに出会えなければ、それはそれで出会えないなら別にいいやって、お一人さまの人生を謳歌することも幸せと思えるならいいけど。
そこに楽しみを見出せるならいいけど・・・

そうね、私みたいにね。

でも、あれこれ迷っているうちに、旬は過ぎてしまうのだから、こだわりを持つのも大切だけど、相手にも都合があるというか、男性側が女性に求めているものも考えていかなければ、出会いを結実させて成就させるのは難しいものですよ。

うん。女性も選ぶ権利はあるけど、男性にも選ぶ権利はありますのよ。

自分の子供を産んでくれる人を求めている人もいるし、母が子を愛するように自分だけを包み込み、子供を持たず自分だけを愛してくれる人を求めている人もいる。家政婦みたいに家事だけ完璧にこなして、自分にあれこれと何も要求してこない妻を欲している人も。可愛らしくて、未熟な妻を求めている男性もいる。

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そして理想的な、完璧なパートナーを求めるのであれば、自分が相手にとっての、理想通りの、完璧なパートナーにならないと。自分が100円ショップの女なのに、相手にはプランド男性を求めるのは違うわけで。

女が男に色々求めて、夢見るように、男も女に夢やロマンを求めて、色々求めているわけなんですから。

よしんば理想通りの、ときめく相手に・・・夢見た相手に巡り合うことが出来たとしても、その理想の相手から見たときに、「どうしても、この女が欲しい」って、思ってもらえるイイ女でないと。

恋愛って、言葉悪いけど、需要と供給なんだから。

運命の相手なんて、そうそう居ません。

運命の赤い糸なんて、マジメな話、無いし。

自分が心惹かれる相手に出会ったとき、
相手からも心惹かれる相手であるか、ってのがすべて。

・・・で、年取ってからの出会いもそりゃあることはあるけど。恋愛に夢見てるうちは熟年同志の恋愛は出来ません。現実をちゃんと見ることの出来る人であれば、年相応の出会いのチャンスも生かせることでしょうが・・・。

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ハロルドとモードのような、年の差カップル何て、さすがにムズイである。熟女好き同様、枯れ専は希少価値である。

若い若いと思ってても、それは自分だけで、周囲からしたら、「もうそんな年なの」って言われるようになるのはあっという間のこと。(既になっていたりね)

バブル期には「クリスマスケーキ」なんて言葉もありましたが。

女性が「女の子」でいられるのは10代だけで、女性としてチヤホヤされるのは20代まで。「大人のおんな」としての節度や落ち着きを求められるのが30代。結婚年齢も出産年齢も今は高齢化が進んではいますが、女性としての「旬」、異性から「女性」として扱われ、異性としての魅力を感じてもらえる年齢は、せいぜい30代までなのが実状。それが現実。

40代過ぎて、周囲にそれを求めたら、単なる痛い人ですし、勘違いオバサンになってしまいます。ファッションもメイクも、言葉使いや立ち振る舞いも、10代だけ、せいぜい20代までだけ、に許されるものがあるように、30代になってそれはないやってことはあるし、30代だからギリギリ許されてることもあるわけで。40代になって、いくらなんでもソレはないわって、そういうのもたくさん出てきますから。

本当に、花の命は短いのです。

二度とは訪れない、今の世代の自分を、今の年齢しか許されず、出来ないことを、たくさんたくさん、楽しんで、味わうべきなのです。若いときしか、そのときの感性でしか、経験できないことって、たくさんありますからね。

年を取って、「ああすればよかった、こうすればよかった」と後悔することなく、出来なかったこと、しなかったことを振り返っては、老いてしまった自分を残念がる前に、たくさんたくさん恋をして、自分を、今だけしか出来ないことをエンジョイしてくださいましな。

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恋に盲目になって、情熱に身を任せ溺れることも、好きなことに夢中になって、のめりこむことも、無軌道に道を外れて、苦い思い出とともに、恥ずかしい失敗をやらかすことも、熱い友情や絆に身を尽くすことも、若いときだけ、その一瞬のまぶしい時期だけなのですから。

ええ・・・恋は千差万別なれど、

身も心もとろけるような甘いときめきを感じ、お互いしか瞳に写らず、情熱と情熱をぶつけあい、互いを貪りあうような激しい恋は眩しいけれど、そんなのは若いうちにしか出来ない恋で・・・

お互いを理解しあい、支えあい、一緒にいるだけで安らげる、そんな落ち着いた関係・・・決して恋とは呼べず、熱い情熱もそこにはないけど、信頼感で繋がっていける、そんなカタチもあったりする。そういうは年を取ったが故、人生で色々なことを乗り越えた者同士だからこそであったり・・

いずれにしても、若いときにしか味わえない恋もあるし、
年を重ねてからしか、築けない関係もあるのです。

命短し恋せよ、乙女・・・!!




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The Sacred Journey ~スピリチュアル・セラピーの現場から
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