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【あなたのきっかけに】Episode 13 「初めてに触れるとき」

文=増田萌絵

※この記事は「WITアプリ」で公開された記事を再掲載したものです。

さてさて、ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデンのご紹介もそろそろ終盤です…!

アニメで登場する本や紙幣、何かのパッケージにラベルなど、プロップ設定などに張り込む平面上のデザインは、作画とは別途で描き起こして頂くことが多いです。
それは2D素材と呼ばれ、小さく細かいところでも細密に美しい絵を見せてくれます。それだけではなく、作品のならではのロゴマークなど、ポイントになる場面でも大活躍です!

ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデンでもたくさんの2D素材が登場しましたが、増田が勝手に皆さん印象に残っていると思われるものを紹介します!笑

今まで芸術とはかけ離れた生活を送っていたモモがフィーネの屋敷で初めて手にしたものは、『レコード』でした。
皆さん、初めて音楽を自分で手にした時って覚えていますか?
私は初めてCDを買った時、何だか緊張したり、そっと手に取って嬉しくてにやけたり…特別な感覚になりました。
初めて自分で手にとる音楽ってずっと心に、その時の気持ちと一緒に残っているんではないでしょうか?

こんな風に自分と音楽に初めて向き合うモモのシーンは、表情や仕草がとても繊細で不安や戸惑い、心地よさなど様々な感情が表現されているなと感じます。
そんなモモが初めて手にしたレコードをお見せしちゃいますよ!

【表】

【裏】

曲のタイトルは『夜の祈り』
歌っているのは、鉄格子が見える廃墟の城の壁を背に、赤い薔薇に囲まれるオペラ歌手の人間です。
人間が歌っていたなんて、この世界では考えられませんね…。
また、薔薇はヴァンパイアの血を表しているようです…!
表紙は文字部分が2D素材で作画との融合素材になり、裏面はすべて2D素材で歌詞も記載されています!

はじめて触れる音楽。
皆さんもその時の気持ちを乗せて、モモと同じ気持ちで劇中の音楽に浸ってみてください!

そして、もう一つ忘れてはいけないものがあります。
それは…物語を大きく動かしたきっかけになったものです!
皆さん、分かりますか?そちらは次回で!!

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