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【言葉の企画2020第3回】「終戦の日」も誰かにとっては「誕生の日」

言葉の企画第3回。今回のテーマは「名付けの力」。自分の名前の由来を調べて捉え直したり、
自分の気持ちにタイトルをつけたり、世の中の違和感や今の時代に名前をつけたり…さまざまな課題に取り組みました。

◻️名付けの力で生きる力になりたい
講師である阿部さんが名付けについてさまざまな想いを語ってくださる中で「名付けの力で生きる力になりたい」という言葉が特に印象的でした。

今日「8月15日」の名付けについても触れられてましたが、今日は母親の誕生日で。
テレビでは「終戦の日」ということで戦争に想いを馳せるムードが一日を包むので、なんとなくおめでたい気分になりづらいよね…と毎年苦笑いしていた母の顔が今日も思い浮かびました。

戦争に想いを馳せることは言うまでもなくとても大切なこと。でも、それとはまったく切り分けた名付けをしてあげて、母のことは全力でお祝いしてあげたいなと思いました。
同じ8月15日でも、母には「誕生の日」という名付けでお祝いすることで、また1年前向きに生きていく力をもってくれたら…とそんなことを、思ったりしました。

◻️課題と投票結果
さて、今回の課題と投票結果ですが素直な感想を綴ると、今まででいちばん悔しかった回でした!
事前に阿部さんからの提出課題に対する感想をいただきましたが、マイナスな指摘はいただいてなかったと思いつつも、ほかの方と比べたときに、もっともっと阿部さんの言葉を引き出すものを作れたのでは…?という思いがあって。
可もなく不可もないというか、(阿部さんからの、5案の中でどれが自分の中で一番と思うか?という問いにもすぐに答えられなかった…)
人の心を動かす力が足りないというか。

総じて「エモーション」が足りないのだと思います。

一方で今回企画生同士の投票の結果、上位に入っていた案はどれもエモーショナルだった。

家族のストーリーが伝わってグッときたり
誰かに恩返ししたい!という気持ちにグッときたり
自分は元気だ!というポジティブさにグッときたり
誰かの背中を押したいという優しさにグッときたり
もどかしさやモヤモヤに共感してグッときたり
ネガティブでも心からの素直な表現にグッときたり…

自分にない「グッとくる」ポイントがそこにはありました。(グッとくる、って表現も抽象的だけどエモーショナルなかんじが伝わっておもしろい表現ですね)

名前とタイトルがエモーショナルな中で、時代や違和感への名付けの方はクスッとしつつもキャッチーなものが上位になっていて、こちらもその手があったか!と心動かされました…

でも自分が投票させてもらっていたものの多くが上位に入っていたので、納得感があったし、悔しいと思いつつも今までよりも素直に受け入れられてる自分に出会えたのも新たな発見でした。

◻️幸福に向かい人は名づけられる
名付けは幸福に向かうためのもの。
自分の不安を認めて、自分で言い換えてあげることで人は幸福になれる
かたちの見えない不安に言葉で居場所を与えてあげよう…!ということでネガティブなものをポジティブに言い換える、というワークをしました。これも短時間でのワークだったけどとてもおもしろくて。
私が書いたのは以下でした。恥ずかしいですが…

・先輩として威厳がない→友達にもなれる柔軟なカメレオン
・料理が時短メニューばかり→効率のよさを提供する家専任シェフ
・八方美人→愛され方を知りつくしたあざとさ
・友達が自分よりも美人ばかり→美人に愛される心美人
・旦那が歳の離れたおじさん→ダンディのポテンシャルあふれるパートナー
・方向音痴→決められた道以外にも進める勇気ある自由人間

私は気が向いたときに日記を書いて、自分の感情を言葉にするようにしてるのですが
その中でもネガティブな言葉をそのまま書き出すだけでなく、ポジティブな変換をして自分自身にエールを送りながら言葉として残していくことも意識したいなあと思いました。

そして今日一番嬉しかったのが、「やりたいことに対してやるべきことの順序がわからない」ことを言い換えたい…!とおっしゃって相談してくださった方が、最後に「目指すゴールは見えている」と書かれてたことにグッときちゃいました。。
でもほんとに、揺るぎない夢というゴールを持ってるだけですごい!!!!と素直に思って。
わたしも目指すゴールを見つけ直したいなあ…なんて少しうらやましくなってました。。

終戦の日も、誰かにとっては誕生の日。
私自身にとってもまた新たな一歩を踏み出し直すための大切な一日になった気がして…「新たな自分誕生に近づいた日」と名付けたいな、と思います。


写真素材
Freepik - jp.freepik.com によって作成された food 写真

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