アイドルとファンと創作活動
もうすぐブルーレイが発売されます…!とお知らせを書かせていただいていた、V6の25周年記念コンサート。
ついに発売されて、週末の楽しみにとっておいたのですが…もりだくさんの特典映像含め、ひととおり見終わりました。
愛しさなのか、感動なのか、感慨深さなのか…言葉にできない気持ちが次々と溢れ出て気づけば涙を流してる自分もいたのですが。
ここでは、本編と共に収録されていたインタビューやドキュメンタリーを見て考えさせられた「アイドルとファンと創作活動」について綴りたいと思います…!
◻️一から創り出すクリエイターか、創られたものを表現するプレーヤーか。
同じアイドルの、同じグループの中でもこんなにスタンスが違うのか…!と考えさせられる場面がありまして。20年以上応援してきたはずなのに、そもそものスタンスの違いに今、あらためて気付かされるとは。
森田くんは「一から創り出すことよりも、創られたものをどう表現できるかを考えるのが好き」のようなことを言っていて…一方で、岡田くんは「創りあげたものを届けるのが得意なタイプ」と語っていて。
一見似ているように見えて、森田くんはプレーヤー。岡田くんはクリエイターなんですよね…
同じアイドルでも、作品作りの早い段階から入ってコンセプトや世界観を創り上げ、どのような手法で実現できるのかを考えるクリエイターと、創られたものをどうパフォーマンスするのか?を考えるプレーヤーがいて…
もしかすると時代によって移り変わっていて、昔はプレーヤーばかりだったのが、少しずつセルフプロデュースするアイドルが増えてきてクリエイター的側面にまで活動の幅が広がってきたのかもしれません。
どちらが正しいとかはなくて、ただ「自分はこういうスタンスでアイドルやってるんだ」とハッキリ言えるのがかっこいいと思ったし、
ファンとして自分が応援している人がどのようなスタンスで活動しているのか?は知っておきたいと思いました。
様々なスタンスの人間がいるからグループはおもしろいし、25年間絶妙なバランスでやってきたんだなあ…とあらためて。
◻️ 創りあげたものに価値を見出す自分と、本人に価値を見出すファン
岡田くんは「自分が創り上げた作品に価値を見出して、そこで自分を評価して欲しい」思いが強いのだと語っていました。一方、ファンは岡田くん自身に価値を見出していて、作品のクオリティに関係なく応援したいと思っていて。
そこの間にギャップがあるんだと思う…というようなことを語ってました。
確かに、ファンをやってるとその人自身が好きで、応援したくて、どこか盲目になりがちなところもあって。何してても好きだし、その気持ちは揺るぎないし…
でも、ファンだからこそ、「創り上げた作品に対してどうだったのか?を評価してほしいんだ」という岡田くん自身の気持ちを今回のインタビューでは受けとりました。
◻️ ファンとの間の関係も甘えず、闘う。
上の話の続きで、今回25周年記念コンサートにも関わらず過去のヒット曲に頼ることなく「攻める」姿勢を大切にしたという6人。岡田くんが特にそのコンセプトにはこだわっていて、その根底にあるのはファンとの関係に甘えたくないという考えがあるのだと。
「こんなの創ってみたけどどう?」と問いかけて、「ちょっと違うと思う」とか「いいと思う」とかそういう反応をもらって、闘っていきたいと。
だからこそ私もファンとしてその想いを受け止めて、決して批評家になるわけではないけれど、
好きか嫌いか。どんな感想を持ったのか。自分の軸を持って自分なりの感想をちゃんと言葉で語れるようになりたいと思う。
◻️ 「V6を取り戻す」
これも岡田くんの言葉ですが。25年の時を経て、周りに作り上げられたみんながイメージする「V6」と言うものがある中で、あらためてV6を自分たちの手元に戻して、取り戻して、自分たち自身で見つめ直して「今のV6」を表現すべきなのではないか。そんなことを言っていたのがとっても、印象的でした。
◻️ いかに圧倒的なものが創り出せるか
人に感動を与えるには、圧倒的なものを創り出すしかない。
ファンは、「好き」の気持ちがあるからこそ見てくれるものもあるが、それ以外の熱がない状態の人たちをいかに「おっ」と思わせるものを創れるか。これも岡田くんが語っていました。
以前、三宅くんもダンスについて「見てる人に伝えるには、やりすぎくらいじゃないと伝わらない…」と言っていて毎回私たちが彼らの作品に感動をもらっている裏には想像以上の、とんでもない努力があるんだよなあ…とあらためて感じさせられました。それを25年もの間続けて、更新し続けているのだからほんとに頭が上がりません。。
一流の創作と、そこにかける想いを、本編のパフォーマンスと裏側に密着したドキュメンタリー&インタビューでしっかり受け止めることができた今作。
当たり前にアイドルのファンを続けてきたけど、彼らとの間の関係性についてもまたあらためて考えさせられたりして。
私たちファンがいるから、アイドルとしての彼らがいる。
アイドルとしての彼らがいるから、私たちファンがいる。
どんな形になっていっても、この相互関係だけはずっと変わらないから。
彼らが創り出すものを全力で受け止めて、そこから生まれる自分の感情や感想を大切にしていきたいし、これからも言葉にしていきたい。
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