「言わないこと」の意味
去年、言葉や企画についての社外講座に参加して以来、「言葉にすること」についてずっと考えてきました。どうしたら伝わるように伝えられるのだろう…と。
先日、会社の同じ部署の後輩と話していて、私たちは「企画販促部」だから外に対して言葉にする機会が多いし、知識をもとにして何かを作り上げることよりも
どう伝えて仕事をとってくるか?周りの人とコミュニケーションしてビジネスを作り上げるか?を得意とする人が集まってるよね、と。
でも、一方で言葉にすることだけがすべてではないよね…という話にもなり。
私やその後輩は仕事でもプライベートでもよく喋る方だけれど、同じ環境で働く同僚にも口数が多くない人というのはやっぱりいて。
ふと、私たちばかり喋ってるけど大丈夫かな?と不安になる瞬間があるよね…と、そんな話をしていました。
そんなことをぼんやり考えていた日に、テレビから流れるアイドルの言葉にハッとさせられる瞬間がありました。
森田剛。
私がジャニーズの中でも一番長く、20年以上応援している彼は普段からあまり口数は多くなく、写真撮影時の「アイドルスマイル」も控えめだったりする。
その番組では25周年を迎えたV6の仕事現場に密着していて、そんな彼に対して番組スタッフが「省エネですね」とコメントするシーンが流れた。
彼はこう答えた。
「失礼だな。笑」
「いや全然わかってないね。それまずいですよ、
番組つくる上で。」
「すべてが省エネにこだわってるわけじゃなくて、
バランス。自分のバランスもあるし全体の
バランスもあるし。」
途中まで冗談っぽく言ってはいたけど、それはただ大人の対応をしただけで、本気だったと思う。
「(メンバーの)長野くんなんかは言わないけどたぶん考えてることはあるだろうし。」
「でも言わないことにも意味があると思うから、それは周りが感じるってことなんじゃないかな」
表情や言葉からわかりやすく読み取れないから、
エネルギーをセーブしてる?
そこに力を傾けてない?
そうではない。
その人自身が周りや全体のバランスを見て、意図をもって、あえてそうしているという可能性を考えないといけない。
これはどの仕事をしていても、どんな人間関係においても忘れてはいけないことだと思いました。
私自身、ついつい言葉にすることにとらわれて
喋りすぎてしまうところがあるから。
そうでない人に耳だけでなく、心を傾けなければいけなくて。
ちゃんと傾けられてる?決めつけてない?って…
そんなことを感じ、ハッとさせられました。
「言わないこと」の意味。
日々の中で少し立ち止まって、考えてみたいと思います。
番組が少しでも気になった方はこちらからぜひ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?