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「宣伝会議賞」のおすそわけ

毎日コツコツとやり、最後に追い込む。
聞いていたとおり、ほんとに受験勉強みたいでした…

本日11月19日は宣伝会議賞の締め切り日。
参加されたみなさま、本当におつかれさまでした…!



宣伝会議賞とは、月刊「宣伝会議」さんが主催する公募型の広告賞。誰でも応募することができる賞でありながら、コピーライターの登竜門とも言われている有名な賞です。

私は会社のプロジェクトがきっかけで「販促会議」さん主催の販促コンペには何度か応募したことがありましたが、宣伝会議賞は初挑戦。



挑戦のきっかけは、今年の6月から参加している阿部広太郎さん主催の連続講座、「言葉の企画」でした。企画生同期でありながら入賞の常連の大先輩や、阿部さんご自身がこの賞に参加されてきた歴史について熱くレクチャーしてくださり、参加を決めました。正直、明確な目的はなかったけれど、やらないという選択肢は不思議と自分の中にはなくて。



毎年応募されてる常連の方や、その道を目指している方、すでにその道のど真ん中にいる方は
1000本、2000本と応募するのがあたりまえな世界で、わたしの応募本数は…




…足元にも及びません。


でも、日々課題に向き合う中でよく知る製品やサービスを違う角度から見ることができるのが新鮮で、楽しくて、一つの挑戦でこんなにも世界が違って見えるのか…と驚きがあって。

その中でも特に思い入れの強かった課題がこちら

「キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア」

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わたしは印刷会社にいながら、キャッシュレス関係の企画部署にいます。
キャッシュレスの市場動向がどうなってて、どんな課題があって、どんなソリューションが提案できて…日々そればかり考えてます。


そんな自分がいざこの課題を出されると、はじめは全然思いつかなくて。あれ、キャッシュレスってそもそも何?何がうれしいんだっけ?と驚くほどに頭の中がハテナだらけになりました。


でも、少しずつ丁寧に向き合ってみると、「仕事だから提案するのがあたりまえ」だった思考回路が少しずつほどけてきて、自分の本音が見えてきたんです。


そもそもわたしは入社してからずっとパンフレットやカタログを作っていて、決済系の部署に来たのはたまたまご指名があったからで、自分の気持ちはずっと違うところにあって。
なんでこの仕事してるんだろう、いつまで続けるんだろう、とずっと葛藤してました。

でも、そんな自分だからこそできるキャッシュレスの企画があるんじゃないか…そんなふうに思えてきたタイミングでの、今回の課題。

コピーライティングとしてのクオリティはさておき、実体験も交えながら、今の自分にしか書けないコピーが書けている感覚がありました。



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で、賞なんだからライバルなんて増やしたくないはずなのに…この体験を会社の人たちに「せっかくだからおすそわけしたい」と思っちゃったんです。


今所属している本部には業務のほかに「委員会活動」というのがあり、わたしは本部員向けに毎月新聞を発行する掲示板委員会なるものに入っています。毎月、季節にあったテーマを決めて本部員に寄稿してもらう…のがおなじみのコンテンツだったのですが、何か宣伝会議賞に絡められないか?と思い、ある企画をしました。



キャッチコピーコンテスト

宣伝会議賞内クレディセゾン
「キャッシュレス」の課題をテーマに
コピーを考えよう



本部員のみなさんに、クレディセゾンさんの課題に取り組んでもらい、普段と違う角度からキャッシュレスについて考えつつ本部内で投票しあおう!という企画。


忙しい中で参加してもらえるのか?まったく案が集まらずにコンテストが成立しなかったらどうしよう…なんて、企画配信後にはドキドキが止まりませんでした。


でも、告知したチャット欄には次々とコメントが書き込まれて。そこには自分が発想できなかったような、個性あふれるコピーが並んでいました。



上司ってこんなポップなコピー書くんだ…とか。
そうかあの人関西出身だったっけ…とか。
あの子かわいらしいのに力強い…!とか。

不思議と一つひとつのコピーに、その人があらわれてて。


「いくらでもアイデアが出てきて止まらないです」

「宣伝会議賞、滑り込みで応募しました。
 めざせ100万円!」

「難しかったけど楽しかったです」


仕事のミーティングの合間にこんな嬉しい言葉をかけてくれる人までいて…

なんだか、まったく意図せず思いつきの企画であり、勝手なおすそわけだったのですが
思わぬ感動でじーーーーんとしちゃいました。


本気で取り組んだ結果が本数にあらわれるなら、本数はもちろん大事。
でも、阿部さんの言葉をお借りするなら

「大切なのはそれぞれの目的を持って取り組むこと」


わたしの場合は目的が定まっていないままに行動して、結果得られたものがあったという順番だったけれど…自分の軸を持ってやりきり、そこから得られた学びを少しでも身近な人たちにもおすそわけできたことは本当に嬉しい。


結果はどうであれ、自分なりの「宣伝会議賞」をやりきれたことには自信を持ちたいし、やりきった自分を大切にしたい。
この経験を、この思いを、丁寧に積み重ねて来年につなげていこう。

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