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肩書きは変えずに、足せる。

印刷会社で働く私。
印刷といえば紙!冊子!パンフレット!DM!カタログ!
それらにかかわる仕事をしてたこともありましたが…今は、デジタル系の新規事業開発を担当しています。
具体的な肩書きで言うと
プロジェクトマネージャー(プロマネ)です。

この肩書きに対して抱える思いや葛藤については先日、こちらにつづりました。



そんな私、2019年から2020年にかけて半年間だけ、全く別の部署で働いてまして。某イベントのために、期間限定で急遽人が集められてたのですが…
オフィスも変わり、仕事の内容も変わり、得意先も同僚も変わり、肩書きも変わり。まるで別会社に転職したかのような刺激的な日々が突然始まりました。

私が新たにいただいた肩書きは「コミュニケーションサポーター」通称、コミュサポ。
ある海外の会社と期間限定で一緒に働くことになり、外国人スタッフと日本人スタッフの間に入ってコミュニケーションの円滑化をはかる仕事、でした。

「通訳」と言われることもありますが、通訳とはまた違うと思っていて。言語の変換だけでなく、仕事の仕方が日本とまったく違う外国人スタッフのスタイルを理解し、日本人スタッフのやり方も理解し、業界の常識を頭に入れて、間に入って調整するという。
知識ゼロのところからのスタートだったのではじめは右も左もわからず、自分の存在意義も見出せず、辛い日々もありました。

中でもインド人スタッフのコミュサポをしていたときは事件が多くて…今思うと笑えるものも多々あるのですが。そのときの話は、こちらに。



結局、イベントは1年延期になり、その関係で私はプロジェクトを離れて元の部署に戻ることに。最後までこの仕事をやりきることは叶わず、どこかモヤモヤとした気持ちを抱えたまま1年以上が経ちました。

そして昨日、久しぶりに当時の得意先やプロジェクトメンバーで集まる機会が。

途中で離れた私なんかが顔を出していいのかと緊張しながらその場に向かったんです。それでもみなさん覚えててくださり、あたたかく声をかけてくれて。
プロマネの私は一瞬にして「コミュサポ」に戻りました。


当時はそれまでの肩書きを全て捨てて、変えて、生まれ変わらなきゃと思っていたけど。

人との出会いも、
経験も、
自分の存在意義も、

多くのことが自分に足されて。

変わったと思ってた肩書きも
それまでの自分に「足された」のかもしれないと
今になって思います。

過去の自分を忘れ去るのではなく
どんどん新しい景色を見て
新たな自分を足していく。
いろんな色を、ぬっていく。

そんな人生って悪くないし、ありがたいな。



本記事はまと。さんの企画「4マスのひらめき」に参加する形で、書かせていただきました。
9つのキーワードから2つ選び、そこからひらめいたテーマを自由に発想する企画。
私が選んだのは「場所」と「足す」。

場所×足す→ 自分の居場所×足す
=期間限定の肩書きの話


まと。さん、参加させていただきありがとうございました!!

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