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早慶志望の2冊目の英単語帳について

今年度は早稲田・慶應など最難関私立大学志望の受験生も教えているので、そろそろ例の2冊目の英単語帳は何を使ったら良いですか?問題が出てきている頃合い。

まず前提として、2冊目行く前にその手元のシス単まだまだ仕上がってないやろがーい、というのは率直に言ってあります。はい。

まずシス単(でもターゲット1900でもLeapでも鉄壁でも良いけど)をしっかりおぼえよう!!

赤字の日本語訳だけじゃないよ、ミニマルフレーズは勿論、派生語までおぼえること。それ以上のものは長文、過去問演習などで出てきた知らない語句を辞書で引いて別冊ノートなりAnkiアプリにでも入れて暗記していけばわざわざ2冊目に手をつけなくても語彙力はついていくし、むしろ単語帳だけで知っている朧な知識より文脈と結びついた確固とした力がつく。これが王道と思うし、実際そうして合格した学生もいる。

とはいえ。。

昨今の実際の志望校過去問を見てシス単に載ってないレベルの語句が解答に絡む形で出ていると不安に感じるし、長文でランダムに出会うものだけだと効率悪い気がする、というのもコスパ・タイパ時代における人情ではある。

そこでここではどうしても英語で効率良くアドバンテージを取りたい英語が得意科目な学生向けにいくつか選択肢を紹介したい。

こちらは私も英検1級のリーディング対策時に愛読していたもので、新聞記事・論説・文学作品を出典とした長文を読みながら語彙力をつけていくいわゆる速読英単語スタイルの本。特長としてはすべての見出し語に例文とお役立ち解説(語源、ニュアンス、派生語、豆知識など)がついていて記憶のフックとなりやすい工夫がなされている。ただ受験参考書として作られているわけではないので、Chapter10の文学・古典作品は本文を飛ばして見出し語だけ取り組むのでも良いと思う。音声付き。

こちらが本家の速読英単語の上級編。最近改訂が入って第5版となっている。こちらは完全に受験に特化した参考書で、特長は、入試本番でたとえ知らない語であっても接辞・語源・文脈などから推測する方法を実践的に教えてくれている点にある。ただ一語一語の解説はロゴフィリアの方が面白いと個人的には。音声付き。

昨年(2023年)発売、現存する受験単語帳で最高難易度のものと思われる。凝った例文と各語への詳しい解説が特長。先の速読上級編で推測法について触れたが、そもそも容易に推測できないようなレベルの難語が近年一部大学で出題されているとの問題意識が背景にある。推測のような不確実なものに頼るのではなく極限までおぼえてしまえという潔いコンセプト。ただ少なくとも英検準1級はもっていないと手に負えないし、語数も420語と少ないので網羅性があるわけでもなく、本当にこの本が必要な受験生はごくごく限られるとは思う。音声付き。

その他では英検準1級関連のパス単・文単や単熟語EXなども受験する人には一石二鳥で効率的だろう。これらにはシス単越えの語句も勿論含まれているので。

パス単はターゲット1900のようなシンプルな作りでアプリ連動あり。文単は速読英単語スタイル。単熟語EXはパス単より収録語数が多いのが特長。

以上はどれも良い単語帳ですが、一長一短、合う合わないがあります。あとは実際に書店なりで実物を手に取ってみて「ときめく」(Spark Joy!)ものがあれば、買ってみるのもありでしょう。

でも実際には難単語より基礎単語の抜けの方が英語力としては致命的なのでゆめゆめそこを抜かりなく。。

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