どうしたものか。

長男、4月になると小学校でいう四年生になります。揺れています。
幼稚園の年長さんからこの方、1月くらいから不穏になります。

今回は、「このまま今のフリースクールに通い続けていて大丈夫なのか。」と言う不安。
長男の気持ちを要約すると
「教科書を通した学びをしていない自分は、それをしている同い年の人に比べて劣っているのではないか。」と言う感じです。
その気持ちの下支えしているのは、おそらく自信の無さ。
ドアを閉め忘れたり、焦って着替えがうまく出来なかったり、些細な事を何度も注意される事で、
親から求められている姿へ思うように成長できていない自分への苛立ち・焦り・失望を感じているようです。これは、私達親の関わり方が発端なので、私達か改めなければなりません。

私が気になっているのは、長男が
「学力への不安」を口実に
「今いる環境で立ち向かわなければならない事」
から逃げ出してしまうのではないか。
と言う事です。

フリースクールの責任者とも何度かその話題になるのですが、最終的には↑の事に尽きるのです。

「問題の先送り」
なのか
「本人の意思の尊重」
なのか

難しい。

「自分が引っかかっている課題からは、逃げられない。環境を変えても外見を変えても、それは一時凌ぎで、根本的な解決ではない。」
大人としては、そう諭したいところなのですが、

私自身を振り返ると
まわりからどんなに言葉を尽くしてもらっても、腹を立てたり、嘘をついて誤魔化したりしていました。

けれど、自ら「問題の先送り」が解決にならない事に気がついたら、腹を括って歯を食いしばり、
自分が引っかかっている課題に立ち向かう気力が湧きました。
多分、その時は自分の判断で、立ち向かえそうな課題から当たっていった記憶があります。
自分で判断したので、おそらく上手くいったのだと思います。そこからは、その積み重ねで、段々一回では上手くいかなくても、立ち向かえた自分にちょっとづつ自信を持てるようになって、逃げる事を選ばない自分に変わっていけたように思います。

結局のところ、どこにいても、その時が来るまで親は待つ以外ないのかな、に尽きてしまうのです。

では、長男の感じている「学力への不安」なのですが、
長男の通うフリースクールでは、ほぼ教科書的な学習の時間は設定されていません。特に、小学生の間は、「身体を使って遊んで、友達た喧嘩して仲直りしてを経験しましょう。」が優先されます。中学生になるとフィールドワークや1週間近くかけた合宿などがあります。けれど、教科書的な学習は自己判断に任されます。
口にこそ出しませんが、学年が上がるにつるて保護者や本人達が感じているのが、このままの学力で「進学」出来るか?と言う事です。
「同級生と同じ」にこだわらなければ、時間をかければ何とかなるのかも知れません。しかし、高校受験が視野に入ったこの時点で既に、本人も保護者にも「学力への不安」が大きく育っているので、乗り越えられる自信が持てないのです。
こうなると、どんなに周りの大人達が励しても、こどもが自信を取り戻す事は簡単ではありません。一緒に過ごしてきた年下の子達に与える影響も様々で、上手に対応していく姿を観られることもあれば、それまで何でも出来るカッコいい先輩だったのに、悩み、苦しみ、次第に投げやりになっていく姿もあります。それに伴いフリースクール内の空気に澱みが生まれますし、その事をこども達はとても敏感に受け止めます。
残念ながら、長男は上手くいかなかった姿を早々とを目の当たりにしているので、安易に「大丈夫だよ。」とも言えないのです。

そして、元々、勉強に重きを置く夫に今回の話を伝えると、嬉々として動き出す事は火を見るより明らかです。それもどうかと思ってしまう私もいます。

月並みですが、もう少し、本人の話を丁寧に耳を傾けつつ
私自身も信頼できる方々に相談して進めて行こうかな。




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