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写真消すぐらいならきっと忘れられてない

2月だからと季節感を気にする人はきっと志の高い人かとても弱い人かの2択だと思っています。
れいらです。
こんにちは。
久しぶりに写真のフォルダを遡っていたら好きだった人の写真を消していないことに気づきました。
あ、いたんだね君。
改めて見ると別に嫌悪感が浮かぶでもなく、未練があるわけでもなく、
忘れていた、が正しい表現。
そういえばと元彼氏さんも探してみたら
彼との写真は全て消し去られていました。
残っていたのは日記アプリに残された「彼はずるかった」という文字だけ。
勢いで消したんだったそうでしたと記憶を辿ります。
繋がっていた全てを絶った彼の今を私は人づての風の噂でしか知ることはありません。
消していたことすら忘れるほどに彼は私の中でじんわりと消化されています。
でも、彼は特例で。
今まで元彼氏との思い出もあまり消す、という概念が私の中には存在しませんでした。
それがモラル的にとか一般的にどうとかいう話はさておいて。
冷たいかもしれませんがそこまでの感情が残りませんでした。
彼との写真、もうどんなだったのかも覚えていませんが、
震える手で消して、30日の間にまた心変わりするかもしれない自分が怖くて最近削除した項目まで開いて彼を“無くした”のでした。

忘れるという言葉があって、忘れるという作業があって、忘れるという自分ではコントロールできないそれは嫌なことがあった時に限ってうまく作動しません。
だから忘れたと思っているうちは、無くしたと思っているうちは、
彼は確かに私の中に陣取っているんです。
あー写真?消してないわと気まずそうにいう男の子に怒ってる女の子を見て思います。
消すうちは感情が残っているんだよと。
消せない人ももちろんいるんだろうけど。
シロクマのリバウンド効果、繰り返して。
今お付き合いしてる人のことをふと思います。
きっと今もし、その人とお別れすることになったとしたら。
私は苦しんで苦しんで、また“消す”と思います。
せめて心の中で無かったことにはできない時間と思いと記憶を、と。
必死の防衛本能が働いているうちは
まだその感情が動いているうちは
好きではないかもしれないけれど
頭のどこかにその人がいるということ。
嫌いにはなりきれていないこと。
当分、わすれられそうにもないこと。
貴方にも覚えていてほしい。

追記:アムネシアを添えて

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