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「掛け算」で生まれるもの

昨日は「ウサギ食堂」っていう、障がい児を持つお父さんの集いに、当事者支援者として(一応)行ってきました。



支援者、といいながら、そんなに肩肘張った話なんてしてなくて、お父さん達と一緒になって自然に生まれる会話、対話の中で、「専門職の相談支援」みたいな雰囲気じゃなくて、ほんとに食堂でお客さん同士が盛り上がってるような空気感で、ただただゆるやかな時間を過ごしました。



普段事業所の中だけで利用者さんの支援をしていると、僕らもちょっと視野が狭くなります。
僕らは福祉の専門職と言われてるけど、逆に言えば「専門職」だけじゃ実は大して何も出来ないんです。


利用者さんが社会にでるための訓練や、本人に向けた支援は出来ても、経験を積むための機会を作る事に僕らは長けていません。
そして、僕らは支援はできても、そのスキルや能力を活かす機会や場所を広げる事には長けていません。



僕の事業所では、利用者さんが「社会の中で生きていく」ための力をつけられる支援、っていうのを掲げてるんだけど、それってつまり僕ら支援者も「利用者さんが社会の中で生きていくための力を身につけられるような支援ができる」力を身につける必要があるよなぁ、と思っていて、まぁ短絡的なんですが、そのためには僕ら自体が事業所に籠ってちゃいけないよな、なんて事を思うわけです。



そんなこんなで色んなジャンルの人達と繋がりながら、そこから「どうやって自分達の力を活かせるか」「どうやって利用者さん達の経験や機会に繋げられるか」なんて事を考えて組み入れていくんです。



昨日の「ウサギ食堂」ってイベントは、
「保護者支援 × 居場所 × 当事者支援」
の各事業で普段活躍してる人達のエッセンスを掛け合わせて生まれたものです。

普段は全然違う活動をしてるはずなのに、それぞれの持つノウハウやスキルをひとつのコンセプトに持ち寄ると、こんな見たこともない場所ができるんだ、って事に僕はある種の感動を覚えました。



掛け合わせる事で生まれるモノ
自分達だけじゃ出来ないコト
そんな中で自分達にできることや、これからやらなきゃいけないことの姿をクッキリと見つけさせてもらえる事に、とってもありがたいなぁ、と思います。




自分の足元も固めつつ、いろんなエッセンスと掛け合わせて、やれる事、出来る事を増やしていきたいな、と思いました。

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