はじめてのソロキャンプ~その②~
5.どうしてくれよう in 奥多摩
開始5分で想像だにしていなかった事態に直面する私。行き当たりばったりここに極まれりといった感じである。
しかし不思議なことに、特に焦ったりイライラしたりすることはなかった。むしろ自然と笑えてきた。
なにしろ、キャンプ出来なかったとしても、お金を払って野宿することが出来なくなるだけ。トレッキングでもしていい汗かいて、家に帰ってベッドで寝ればいいだけなのだ。気楽なもんである。
…とはいえ、一応今日の目的はソロキャンプ!
そう、私は1人野宿(表現に問題あり)をしに来たのだ。アクシデントがあっても、次善策を探す努力はしたい。いや、すべきである。
幸いにも電波は通っているわけで、文明の利器を使って近くのキャンプ場を検索してみると、奥多摩から数駅、川井という駅を降りてすぐの場所に同じような条件のキャンプ場を見つけることが出来た。
●川井キャンプ場 ⇒ http://www.okutamas.co.jp/kawai/
ここも初心者に優しそうだし、何より駅から近い。とりあえず向かってみることにしよう。
6.上陸!川井キャンプ場!
川井駅に辿り着いた。なんと無人駅である。降りてみると、奥多摩駅と違って駅前には何もない。数駅移動しただけなのにえらい差である。
そんな無人駅を降りるとすぐに大きな橋があって、下を覗くと広い広い河原が見える。どうやら目指すキャンプ場はここのようだ。
果たして私は無事キャンプ出来るのだろうか。
…
…
…
…
…すんなり受付してもらえた!また受付終了の看板が立ってたら面白いな、とか思っていたのでとんだ肩透かしである。
ともあれこれで、目標であるソロキャンプが出来る!!
7.はじめてのテント設営
さて、橋の上から覗いた通り、川井キャンプ場のテント泊は河原でするようだ。
入場したのが12時くらいということもあり、キャンプ場はなかなかの賑わいを見せている。この中には、日帰りBBQとかの人も結構いるのかもしれない。
適当な場所を見繕いまずは自分の陣地を決める。
岩があるところは避けた方がいい、とのことだが、時間も遅いのでいい場所は取られている。サバンナは弱肉強食なのだ。
リュックを下ろし、荷物を出…そうとしたところで、無造作に詰めまくったことが災いし、テントに辿り着くまでに寝袋やらなんやらいろんなものを取り出す羽目に。
荷物を詰める順番はちゃんと考えましょう。(学びポイント+1)
まずはチェアとテーブルを組み立てて、一息ついたところで、間髪いれずにテントの組み立てに入る。
私が買ったのはアライテントのドマドームライト2というもの。
その気になれば2人過ごすだけのスペースがあり、荷物置き場もあって、何よりも土間というアイデアが面白かったのが選ぶ決め手となった。
http://www.arai-tent.co.jp/lineup/tent/doma-lt.html
一応、購入したキャンプグッズは一通り家で広げたり組み立てたりしてみたのだが、さすがにテントは組み立てることが出来ず、ぶっつけ本番になった。さすがの行き当たりばったりっぷりだが、説明書がわかりやすかったこともあって、読みながらあれやこれやと格闘し、なんとかテントに棒を通すところまで持っていくことが出来た。
これを立てると、写真で見てきた完成図のテントのようになる…らしい。
時間もあるし、誰にも急かされないのがソロキャンプのいいところ。どうやったら立つのか悪戦苦闘すること10分、ついにテントっぽい姿にしてあげることが出来た。感無量である。
2度目になるが、説明書は結構わかりやすいので、その通りにやれば変な力もいらず、慣れればスムーズに設営することが出来そうだ。…風が強いと大変そうだが。
ペグダウン。要は飛ばないように楔を刺しておくことのようだが、ペグハンマーなるものを買うのを忘れていたので、その辺の石で叩き込んでやった。夜風が強くなってテントが吹き飛んだら笑…えないかもしれない…。
その後は何のかんのやって、テントに布を被せ、完成!!
あまりにも無知な私は、なんでテントに布をもう1枚被せるんだろう…とか思っていたのだが、後ほどその理由を思い知ることになる。
(果たしてちゃんと出来ているのかはわからないが)一通りテントの設営も終わったので、中にマットや寝袋を配置。ちゃんと土間もある。
キャンプっぽくなってきた。チェアに腰掛け、ねんがんの1人キャンプタイムである。テンションも上がってくるってもんである。
…周りのバーベキューしてる人達の喧騒がなかなかのものだが、それはそれ、これはこれである。
そう、今私はソロキャンプをしている!!
ちょっとだけ、新しい世界の扉を開くことが出来た気がした。(つづく)
気が向いたらぜひ! ※頂戴したお金は、日本経済を回した後、当方の胃袋の中に消えます(笑)