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価値観の相違が起こった時は



誰かと生活するうえで
いわゆる価値観の相違が起こった時は
「どっちが正しいか?」で
話し合わないほうがいい。

例えネットで調べたり、知人に聞いたりして
世間的、常識的、倫理的に考えて
自分の意見が正当だと思ったとしても

「常識的におかしいからやめて」

は明らかに相手を傷つけるから。

人にとって異常や不当の烙印は
絶対に押されたくないものだから。


正しさを武器に相手を変えようとすれば
個人的な好みの問題が
己の正当性を賭けた
絶対に負けられない戦いになってしまう。


話し合いが口論に変わったら最後
こちらの要求を受け入れることは思いやりではなく
自分の非を認め、敗北することなので

「意地でも聞き入れるか!」

と相手を頑なにするし
勝っても負けても遺恨が残る。

「常識」によって自分の正当性を
傷つけられた相手は
「非常識」というレッテルを剥がすために
こちらの粗を探すようになる。

「この間やられたから、やり返す」って
無慈悲な報復合戦は、どちらかが反撃の
拳を下ろすまではやまないし、自分が
一回でも多く殴られた状態でケンカを
やめるのは、多くの人にとって困難だ。


だから人にお願いする時は

「こっちのワガママなんだけど、こういう理由で
これが苦手だから、こうしてくれないかな?」

と素直にお願いするのがいい。

こちらが相手の正当性を攻撃しなければ
少なくとも「絶対に負けられない戦い」に
発展する可能性は低い。

また「強制」でなく「お願い」なら
相手の要求を呑むことは
「敗北」じゃなく「思いやり」になるから

「大切な人の頼みだから聞いてあげよう」

と相手も受け入れやすいし、こちらも

「譲ってくれて、ありがとう」

と自然に感謝の念が湧く。

もちろん相手の感情や状況によっては
断られる時もあるだろう。

それでも本来なら断ることを
正論を武器に無理にやらせるよりは
素直にお願いするのがいい。

人は自分がされたことを
相手にし返すものだから。


🌸最後までご覧くださり、ありがとうございました🌸