人生という名の競技において

スキーは転び方から覚えるんだって。
柔道は受け身から覚えるんだって。

技を覚えて成果を出すより
最も重要なのは
自分の命の護り方。

それなのに私たち
人生という名の競技においては
少しでも多く技術を身に付けることや
一刻も早く成果を出すことを求められて

自分の命を護るための
心や体の仕組みについては
学校では教わらなかった。

我慢や無理をするほど
心身が狂っていくこと。

体を休めるだけでは
心は回復しないこと。

逆に体を粗末にしたら
心も引きずられること。

他人からの評価よりも
自分からの承認のほうが大事なこと。

大人の世界では
「そんなの当たり前でしょ」
と思われている
心と体の健康常識を
子どもたちは意外と知らない。

子どもの世界で重要なのは
テストでいい点を取るための知識だから。

テストでいい点を取ることが
立派な大人になるための条件なんだと
思い込んでいる子がたくさん居るから。

健やかな心身の作り方や保ち方なんて
大人になってから自分で調べればいいと
思うかもしれないけど

読み書きや簡単な計算以上の
人生で必ずしも使うとは限らない
知識のほうが

それぞれの必要に応じて
ご自分で身に付けてくださいで
いいような気がするけどな。

そんな風に勉強を軽んじたら
真っ当な大人になれないと言う人も
居るかもしれないけど

心と体を軽んじたら
人生を全うするどころか
大人になるまで持たないかもしれない。

スキーは転び方から覚えるんだって。
柔道は受け身から覚えるんだって。

人生という名の競技において
私たちこれからも
後から来る人たちに
自分の命を護るより
技を覚えて成果を出すことを
先に教え続けるの？

🌸最後までご覧くださり、ありがとうございました🌸