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子どもの成長の瞬間を止めない為に、親ができるたった1つの事

 元保育士であり、体操指導員である僕は、いろんな子どもの成長に携わってきています。そして何より僕は2児の父です。子育ては上手く行かない事の方が圧倒的に多く、悩むお母さんたちも多いですよね。ですが、子どもはそんな親の思いをよそに、物凄い勢いで成長していきます。

そんな子どもの成長を親の行動次第で止めてしまう事もあります。「止める」と言うよりは「機会を逃す」と言っても良いかもしれません。

今回は子どもたちの成長の瞬間を逃さない為に親ができる唯一の事をお話しします。

親の最大の弱点:「予測ができてしまう」

 大人になっていけばいくほど、僕たちはたくさんの事を経験し、大体の事はその後どうなるか予測がついてしまいます。

例えば、「高い所から飛べば痛い」当たり前の事ですよね!

では子どもに置き換えてみましょう。自分が親だとして、今目の前で高い所から飛び降りようとしている我が子を見てどう感じ、どういう行動をとるでしょう?

大半の人はきっと「危ないからやめなさい」となると思います。もちろん高さによっては止めないと命に関わる事ですが、高い所から飛んだ時にどうなるのかと言う経験の機会をやる前に奪ってしまう事になります。

我が子ほど可愛い物で、危険な思いをさせたくない。だからこそ自分たちの経験の中で予測がついてしまい、未然に防いであげようとしてしまうのです。もしかすると、その高さはその子にとって特に危ない高さでもなかったかも知れないですよね。

予測がついてしまう事が一番親にとって弱点になるんですよね。

予測してしまうが故の叱り間違い

前述で「予測がつく」事が最大の弱点と言うお話をしましたが、子育てのなかでこんな事は経験ありませんか?

・赤ちゃんに上の子が何かを食べさせようとしているのに気づいて慌てて止めた。

・頼んでもいない事をされて叱ってしまった。

僕も実際に体操指導や保育現場で同じような事で叱ってしまった事があります。

頼んでもいないのにやった事が失敗してしまった時、思わず叱ってしまいガチですが、もしかしたらそこには「お母さんの為にやった事なのに」と言う子どもなりの気持ちがあるかも知れません。

それを後から知った時、「怒らなければよかった」と思うはずです。

こんな経験ありませんか?


子どもの行動は予測がつきにくいです。だからこそ未然に防ごうと「やめとき!」と思わず静止させてしまいます。

それが子どもの思いやる心を育む機会を失っている事になっているかも知れません。


「子どもの為に」が時には子どもの為にならない事もある…。

子育ては難しいですね。

親が唯一できる事は「ほんの少しだけ様子をみる」我慢

 子どもの成長の機会を失わせないように親ができる事はただ一つ。

「我慢」です。

なんでも間でも我慢すれば良いのではなく、ほんの少しだけ子どもの行動の行末を見届ける少しの我慢が必要なのです。


5秒・10秒、ほんの少しで良いんです。

それだけで「この子はこんな事やろうとしてくれてたんや」と気付きが生まれます。

命に関わる危険な事はすぐに止めないといけません。

ですが少しの失敗の可能性があるぐらいは行末を見届けるだけの器量を親は持っておく方が良いと思っています。

もし失敗したのなら何をしたかったのか聞けば良い、どうすればよかったか後からアドバイスしてあげれば良い。

その方が子どもにとってもきっと+の経験になるはずです。

子育ては我慢の連続。だからこそ生まれる物もある

子育ては大変です。特にお母さんは家事・仕事・育児、父親とは比べられないほどのやらなければいけない事がたくさんあります。

一人の親として世の中全てのお母さんに尊敬しています。

そして子育ては我慢の連続です。

ですがお母さんは我が子を産む時に死ぬほど痛い思いを我慢していますよね。

だからこそ、5秒・10秒の我慢なんてきっとできると思います。

一瞬の出来事ばかりの子育ての中で子どもの学びの機会をたくさん作る事ができるのは紛れもないだと思っています。

母子家庭・父子家庭・様々な家庭環境があると思います。

だからこそ我が子に一番携わっている大人が少しの我慢をする事で、子供は大きく成長していきます。


「あの時怒らなければよかった」と後悔しないように、少しの我慢を実践してみましょう。

皆さんの子育てが楽しく実りある子育てになりますように。



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