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ビッグマック指数

ビッグマック指数(Big Mac Index)は、エコノミスト誌が1986年から毎年発表している、通貨価値を比較するための指標です。この指数は購買力平価(PPP)理論に基づいており、同じ商品が異なる国でどのように価格設定されているかを比較することで、通貨の適正価格を求めます。

ビッグマック指数が用いる商品は、その名の通りマクドナルドのビッグマックです。ビッグマックは世界中の多くの国で提供されており、レシピが統一されているため、各国の物価や経済状況を比較するのに適しています。

たとえば、日本のビッグマックがアメリカのビッグマックよりも高価である場合、ビッグマック指数によれば日本の通貨が過大評価されている可能性があります。逆に、日本のビッグマックがアメリカのそれよりも安価であれば、日本の通貨が過小評価されている可能性があります。

ただし、ビッグマック指数はあくまで一つの視点から通貨の価値を見るもので、多くの要因が無視されています。例えば、物価や賃金に影響を及ぼす生産コスト、税制度、輸入政策などの要素は考慮されていません。そのため、ビッグマック指数はあくまで通貨の価値を考えるための参考の一つと考えられています。

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