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泡沫文集

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浮かんでは消える雑多な思考の文字起こし
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#日記

ダンボール

溜まりに溜まっていたダンボールをやっと資源ごみとして部屋の外に運び出した。記憶が定かでないけれど、おそらく二ヶ月ぶりくらいだろう。生来の面倒くさがり屋なので、週に一度の資源ごみの日に重い腰が上がらないのだ。生鮮食品以外は、ほとんど通販で買っているので、気を抜くと部屋がすぐにダンボール箱で溢れかえってしまう。 ダンボールをたたみながら買ったものを思い出す。空気清浄機、コーヒーグラインダー、コーヒードリッパー、鉢植えは記憶にあるが、ダンボールの量を鑑みるに、これだけのはずはない

土曜日に降る雨は冷たい

冬から春にかけての気温の変化は三寒四温というけれど、こうも律儀になぞるかね。昨日の夜辺りから寒の戻りの状況で、今日は昼間になっても気温はさして上がらないままだ。 そういえば、桜の開花した後に雪が降る年があったっけ。あれは確か三年前だったか。

¥100

春雨

今日は雨音を聞きながら仕事をしていた。せっかく満開になった桜もこの雨で散ってしまうかも知れないと思うと少し寂しい。雨音にウグイスの鳴き声が交じる。若い鳥なのだろう「ホーケ」「ケキョキョ」「ホーケケケキョキョ」まだ上手く歌えていない。 通学路 鳴く小鶯 雨に濡れ

最近あった良かったこと

暖かくなってきたので髪を切った。ドライヤーで十秒で乾くのが良い。

この週末こそ

毎週毎週金曜日の夜には、今回こそ活動的な週末にしようと決意しているのに、いざ土曜日が始まると何も動けなくなってしまう悪癖がなかなか直らない。週末になると取り憑く妖怪でもいるのだろうか。 休日は夢に逃げたる初老かな 春匂えども現忘れて さて土曜日。昨夜から続く雨、低い気温。今日はいくらか調子が良い。 週末にやってくる妖怪は、雨と寒さに弱いようだ。

コーヒーミル

上の文章が下書きに残っていた。二十三時台には夢の中だったようだ。

フライパン

最近、ちょっと良いフライパンを買った。厚みがあり熱が均一にすぐ温まるアルミ製、扱いやすい直径26センチメートル、高さは深めの8センチメートル、表面に焦げ付き防止のテフロン加工が施されていて、持ち手が鍋本体に溶接で固定されているので鍋の内側にリベットがなく洗いやすい。見た目にもおしゃれで清潔感がある。いやぁ、本当に買って良かった。 目下のところ、フライパンひとつで作れるワンパンパスタや冷凍餃子、レトルトおでん、寄せ鍋といった手抜き料理の調理で大活躍しています。

夜の散歩

穏やかな夜だった。通りを走る車は疎で、都内とは思えない静けさだった。 通りを進む。歩く時、耳が風を切る音を聞いた。 その音は自分の二本の足で歩けるようになって以来、聞き続けてきたはずなのに、意識したのは初めてだった。

急に意識する

認識しているのに意識していなかった物事について考えるきっかけは何なのだろうか。 昨夜散歩していた時の気付き。UberEatsの配達員さんが自転車に付けているスマートフォンマウンターにサンバイザー (おばさんが日焼け対策によく付けているもの) をよく付けているのは、日差しが強くてもスマートフォンの画面を見やすくする為。 「認識しているのに意識していなかった物事について考えるきっかけ」これだけを読み直すと恋に落ちてるみたいだな。サンバイザーに?

隠れ家のレイアウト

メタバース×SNSという触れ込みで始まった新サービス、Bondeeのアカウントを作った。キャラクターのデザインが可愛くて良い。 個人的にメタバースは、二千年代初頭に話題になったが流行らなかったセカンドライフの再来だと思っていて、今回も定着には至らないんじゃないかと踏んでいる。ともあれ、使う予定がないサービスでも、いつも使っているアカウント名を他人に使われるのが癪なので、気になる新サービスが始まったらアカウントを作成するようにしている。 Bondeeでは自分のアバターが過ご

散髪

土曜日の朝、晴れて気分が良かったので散髪した。 人に話すと結構驚かれるのだけど、二十年くらい髪の毛を自分で切っている。接客をしなければいけない職に就いていた何年かは美容院に通っていたんだけれど、転職や引越しを機にセルフカットに戻ってしまった。 そもそも髪型に頓着がない。物心ついた頃には父親の髪が薄くなり始めていて、両親から「あなたは父さんの若い頃と髪質が似ているから禿げるのを覚悟しておきなさい」と言われ続けてきたせいかも知れない。 当時の父は三十代前半から半ばで、母から

目玉焼き

年が明けて最初の三連休の二日目、今朝は目玉焼きを焼いた。 熱したフライパンにバターをひとかけ、卵を四つ割り入れて、黄身が半熟を保ちつつ白身の縁が茶色く色付く程度まで弱めの中火で火を通す。フライパンの余熱の程度が良かったのか、焼き上がった目玉焼きは、運良くスルリと皿に移った。 味付けは飽くまでもシンプルに塩胡椒。口に運び、咀嚼し味わい、嚥下する。 次の一口を運ぶ前に珈琲を口に含む。 「卵の味が拓いた」 卵の風味を珈琲が強烈に押し上げている。 ふと思う。前に目玉焼きを