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穏やかな夜だった。通りを走る車は疎で、都内とは思えない静けさだった。

通りを進む。歩く時、耳が風を切る音を聞いた。

その音は自分の二本の足で歩けるようになって以来、聞き続けてきたはずなのに、意識したのは初めてだった。


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