英語ができなくてよかったこと

こんにちは！
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。

ホステルで働いている以上、英語は必須。
なのに、英語ができなくてよかったとは何事か。

僕自身、数年日本のホステルで働いてきたので、最低限のゲスト対応をするだけの英語力はあると思います。いや、そう思いたい。

ただ、WISE OWL HOSTELS で働くスタッフの英語力は非常に高く、昔一度みんなのTOEICの点数を聞いて回ったことがありました。

すると、平均は800点後半。
中には900点を超えている人もいて、980点が二人もいたのには驚き！

そんな英語エリート集団だったので、それに比べると僕の英語力なんかほんと、、、って感じ。笑

でも、自分の旅を通して、ホステルで働いてみて、英語が流暢じゃないからこそ良かったと思えることもあるって気づいて。

今日はそのことについて書きたいと思います。

ネガティブワードを心で受け取らない

一番大きかったのはここかなって思う。

日本人は和をもって貴しとする文化なので、あまりのことがない限りクレームにならないというか。ホステルが「こうしてください」「こういうルールです」と説明すると、ほぼ100％「はい、わかりました」って返ってくる。

しかし、外国の方は自己主張をきちんとするので、「なんで？」「なんでそうしないといけないの？」って返ってくる。

中には融通が利かないことに怒りをあらわにする方も。

これまた日本人だとあまりそんなことないけど、外国の方だとバッドワードだったり、スラングワードを結構多用されることがあり、僕も一度Fu*kのシャワーを浴びたことがある。これは全て文化の違いだと受け止めている。

もしこれが日本語だったり、英語がネイティブ並みに流暢な人が聞き手だったら、すらすらと相手の言葉が心に響いて悲しくなったと思う。

しかし僕の場合、ネイティブ並みに流暢じゃないので、相手が言ってることはわかる。でもそれは頭で理解できるレベルで心で理解するレベルではない。だから心に響かないから傷つかない。

これは英語に限らず、例えば旅しているときもそうだったけど、危険な国を歩いていると現地の若者が不敵な笑みを浮かべながら仲間と一緒にアジア人の僕をみてなんか言ってる。多分ばかにしてるんだろうって簡単に想像できる。でも、言葉が理解できないから、心には響かない、悲しくならない。

言葉を知っていると余計なものまで理解できてしまう、そして傷ついたり悲しんだりすることもある。

もちろん、言葉をしっているから、相手との関係を深いものにできるのも確かだ。

でも、こういったシチュエーションで言えば、英語やそのほかの言語ができないからこそ、良いってこともある。

言葉を交わせないから余計に仲良くなれることも

ホステルに泊まりに来るゲストの中には、英語が話せませんって方が時たまいらっしゃいます。アジア人に多いけど、中にはヨーロッパ人でも母国語しか話せないって方が来られる。

僕達日本人からしたら、西洋人はみんな英語話せるって思っちゃうけど、話せない人も案外多いんだなって知りました。

そういう場合、多国籍なホステルスタッフがいることが非常に強みになります。

中国語、台湾語、韓国語、ヒンディー語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、インドネシア語、アラビア語、ウルドゥー語、ベンガル語、対応できます。

ただ、全員常にいるわけじゃないので。結局だれも助けてくれなければ、自分で何とかしないといけない。

そういう場合どうするか。心で会話します。あと、ジェスチャー。笑

でも、案外心で通じ合えるというか。こちらはどうやったら伝わるか必死に考えて伝えようとするし、相手は必死に理解しようとして聞いてくれる。

そういうお互いの伝えたい気持ちと、理解したい気持ちがあれば、言葉ってそれほど重要じゃないんだなってことも分かりました。

旅をしているとき、文字のない言葉を話す民族の暮らす場所に行ったことがあります。文字がないから学びようがない。

村人とは全然会話にならない。それでも、笑顔を見せたらハッピーなんだとわかるし、ジェスチャーでこうしろ、ああしろって教えてくれたり、言葉が無くてもこんなに仲良くなれる、分かり合えるんだって経験をしたこともあります。

多分、言葉を使ったら簡単に理解し合える。でもだからこそ、口だけの会話、頭だけの会話になってしまって、心で理解し合う会話がおろそかになっているかもしれないって思うこともあります。

心で通じ合えた時こそ、深くお互いに理解でき、仲良くなれる。

言葉はそのための一種の道具であるだけで、完璧な道具というわけではない。

そのことを、英語ができないからこそ、学ぶことができました。

もちろん、英語はできるに越したことはないと思うけど。笑