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勇気を出して書く話

前に書いた
「不思議な出来事」の記事では
LOST IN TIMEという
日本のスリーピース 
ロックバンドのことを
早口で色々と書いた
なんだかちょっと
削除したくなる波が
寄せては返し
している


正直
自分が好きなアーティストについて
書くのは
だいぶ悩む
実在する人のことを書く
というのは
ものすごく勇気がいることで
その人を知っていて
同じく好きだと思っている人も
たくさんいるから
良くも悪くも
色んな意見が生じたり
読む人書く人どこか傷ついたり
するんじゃないかと
自分のような妄想力が強すぎて
悪いことも妄想しすぎてしまう
心配性で不安が多めの気質の
自分には
向いてない内容だと思っている
何より
好きな人のことを語っている自分が
恥ずかしいのもある


しかも音楽のこととなると
専門的な知識や言葉を使ったり
難しくかっこいい文章で書くことも
できないから
余計に手を出しづらいもの
のような気がする

あとは単純に
どうも
"一方通行感"が漂っている
だけでは?と
どんどん温度が下がっていくような
気が引けてくる感じがして
なんか辛い
そこが1番かもしれない
そう思っているのは自分だけで
実際それを聞いてる人は
そこまで何も思っていないんだろう
けど…


少し前までは
自分がいいと思ったものを
身近な人にオススメしたり
動画を送ったりもしていた

主人にオススメアーティストの動画を
送った時の反応が
ちょっとアレだったことがあった
その時気がついた

自分がいいと思ったものを
人におすすめしても
それはその人には大して
興味のないことなのだから
ただの押し付け
若干迷惑
めんどくさいと
思わせている
だけなのかもしれないと


そのオススメを見たなら感想をいってあげた方がいいかな?
別に何もいいとは思わなかったけどちょっといいこと言ってあげないと
アレかな?が面倒だな
かと言って、見てないよとも言えないから見た方がいいけどその為にさく時間がちょっともったいなしな
でもあとあと面倒になってもアレだから
とりあえず、見るか
見たよ、いいね!

までの流れをさせることに
なっているのか?と


でも意外と
自分が逆の立場だと
良くも悪くも
相手がおおっと言ってくれるような
感想を述べたくなるから
そこまでしんどくはないのだけれど


この世界中で
同じくそれが好きだと思って
抑えきれない人たちが
色んな書き込みやコメントなど
しているのを見て
わかるなぁって
共感させてもらえたら
それで十分気持ちも満たされることも
わかったから
見えない場所で同じく思う人が
いるとわかったなら
それでいいなと

それ以来
誰かにオススメしたり
これが好きなんだとか
話したりすることをやめた
そしたら少し
楽になった

いいものを見つけても
自分の中でそれを
あっためておけば
十分だったんだと
思うことができるようになった

そうなってだいたい2年くらい
だろうか?

最近
LOST IN TIMEに
10年ぶりに再会した
デビュー期あたりで出会って
たくさんたくさん聞いてきた
でもなぜか2015年以降の作品は
聞いていなかった
最近
Amazon music unlimitedに
入ってありとあらゆる音楽が
入っていることに感動して
そこでやっとLOST IN TIMEの作品が
全部入っていることにも気がついた

どうして聞いてなかったんだろう?
あわてて
まだ聞いていなかった作品を聞いた
驚いた
なんかちょっと変化というか
進化していた
ものすごく良かった
ぐっときて泣きたくなるような
瞬間がたくさんあった
素晴らしかった


色んなことがあった
これまでの歩みの中の
葛藤も努力も諦めも挑戦も
悔しさも楽しさも喜びも
寂しさも
全部が詰まっていて
柔軟で清々しく尖っていて
でも受け入れる広さも持ち
シンプルで純度が高く
技術的で

自分の中だけで
全然収まりきれないくらい
エモーショナルな
気持ちになってしまった

今まで
気持ちを収められていたと思っていたけど
そうではなくて
ギリギリ収めて
耐えられるものだっただけなんだと
気づいた


今もその再会までの期間を
埋めるべく
配信など残されたものを
最新の情報にたどり着くように
追いかけている最中だから
知らないこともまだある

長い間
旅に出て
最近戻ってきたばかりの自分が
何でも知ってるように
語れる権利はないかも
しれないけれど

いや
長い間
旅をして色んな音楽に触れ
色んな経験を積んだからこそ
その良さに気づけたのかもしれないけど

時が経って
この時代になって聞いたからこそ
そう思えたのかもしれない
今聞いても
誰よりも輝くような
作品であると
名盤であると

苦手を乗り越えてでも
思わず誰かに聞いてほしいと
言ったり書いたりしたくなる程
すごいものがここにあると
言いたくて
たまらなくなった

というか
言わなければいけないと
思った

そうしないと
時代や時間や数字に
埋もれてしまいそうな気がしたから

こんなにいい音楽を
素晴らしい歩みを続けるバンドを
自分の中だけで
"なんて良いものなんだろう"と
抱きしめているだけじゃ
あまりにも
もったいないのではないか

リスナーが
書かなければ
外に出さなければ
何も広がらず
作品を作った人の
愛と尊厳が
とんでもない才能が
埋もれて
消えていってしまうのではないか


書かなければゼロ
でも書けば0.01で
それが重なれば1になって
それが少しづつ
広がることで
お返しできる何かが
あるのではないか

もちろん
こんなちっぽけな自分が
頑張って書いても
無力すぎて何も変わらないとは思う
でもゼロよりは
未来があるかもしれない

ただ
作詞作曲をしている海北さんは
現在は活動休止中
休養している状況で
詳細については
何もわからないまま
2年数ヶ月が経っている

どうやって心配したら良いのかも
わからないくらい
何もわからないので
書くのが少し怖い
こんなタイミングで
この熱量で語ることが
果たして大丈夫なのか
いいのかもわからない

でもLOST IN TIMEという場所は
今現在も
源ちゃん(ドラムの大岡源一郎さん)が
ちゃんと暖めている
ギターの三井律郎さんも
様々なところでとんでもない
活躍を果たしている

止まっているけれど
進んでもいる

世に放たれたCDや音源たちは
それぞれの場所で
それぞれのリスナーのところへ
今も旅をしている途中
不意に出会ったり
自分のように
再会したりしている人も
きっとたくさんいるんじゃないかな

広げようとしなければ
広がってはいかない
埋もれさせたくない
0.01の
0.001かもしれない勇気を使って
拾い上げたい


だけど
どんなふうに広げていくかの
方法はわからないし
力もない

ただただ
LOST IN TIMEの
音楽も歴史もその存在も
すごくかっこいいよということが
少しでも伝わったらいいなと
強く思っている

結局
一方通行な感じになってしまってる
気がして
"公開設定"をタップする指がためらう
深く掘って書きすぎて
やっぱり怖さもある
けど


載せてみようと思う
すごくすごく
間違いなく
素晴らしいから


札幌の木、ライラックが
咲き始めた
この街はこれから最高の季節
この曲も本当に良く合います

LOST IN TIME
「ライラック」

(MVも素晴らしいですが
より曲に集中できるので
音源にしました)


いつか誰かに届いて
広がっていくといいな…

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