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【詩】1秒の奇跡

1秒間隔で咲く花の前で
1秒間隔で笑う赤子が聞く
1秒間隔で鳴くコオロギの伴奏と
1秒感覚で弾くピアノに惹かれて
1秒間隔で歌う鶯が
1秒間隔で見る夢の中で
1秒間隔で感じる永遠を信じて
1秒間隔で見る君の裸を
1秒間隔で消すカメラのシャッター音
1秒間隔で高まる情動の総和の前で
1秒間隔で振られるタクトを
1秒間隔で追いかけるオーケストラ
1秒間隔で足音が響く部屋で
1秒間隔で立ち上がる赤ん坊を
1秒間隔で見つめる母親が
1秒間隔で描く未来の中で
1秒間隔で無限文字を製造するAIが
1秒間隔で動かす全知全能の老人が
1秒間隔で繋がる冥界の過去の中で
1秒間隔で蹴るキッカーの影に
1秒間隔で落ちる爆弾を避けて
1秒間隔で逃げ惑う記憶のトラウマが
1秒間隔で描かれる永劫の神話のテーマで
1秒間隔で何かを信じることが
1秒間隔でもたらされる精神の欲動と被虐的な
1秒1秒1秒1秒 間隔間隔間隔間隔 でででで でででで
でででででででで でででででででで

時間喪失精神炸裂何かいつもどこも誰か希望懺悔世界勇気

待つことは死ぬこと
生きることは笑うこと
歌うことは泣くこと
沈むことは見上げること

空に浮かぶ帆船が動かす雲 
僕の額を通過する午後の太陽

時間さえ見えない 心だけの島で
いつも必ずどこかで描かれる碑文のアルファベット それは触れてはいけないそれは近づいてはいけないそれは食虫植物のように微笑み誘い僕の細胞を吸い取ろうと君の視線のように待ち構えて君の背中の刺青のように催眠術で僕の僕から君への栄光の時間を いつかどこかそして誰かが刻む拍動 円マークのドルの元のフランのポンドの記号 積み上がって石筍から滴る欲望のエキスを舐める着飾った無垢の乙女たちが浴びる権力の咆哮の前で跪く骸骨たちの骨の涙が散らばって光り骨の宝石を食う珊瑚虫の間を彷徨うプランクトンのように時間を喰む記憶のように僕は今日もableとmiracleの間で悶え生きてゆく

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