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長期保存に適した記録媒体について調べてみた

情報のデジタル化が進む中、データの長期保存はますます重要になっている。そこで、さまざまな記録媒体の寿命、記録容量、読み取り速度を比較し、長期保存に最適な媒体を探求してみた。

各記録媒体の特徴

磁気テープ
1960年代普及
寿命: 10〜30年以上
記録容量: 数百GB〜数TB
読み取り速度: 10〜300 MB/s

ハードディスク
1980年代普及
寿命: 5〜10年以上
記録容量: 数百GB〜数TB
読み取り速度: 30〜200 MB/s

フロッピーディスク
1980年代普及
寿命: 5〜10年
記録容量: 1.44MB
読み取り速度: 数十KB/s

光ディスク(CD、DVD、Blu-ray)
1990年代普及
寿命: 5〜100年
記録容量: CDでは700MB、DVDでは4.7〜17GB、Blu-rayでは25〜100GB
読み取り速度: 数MB/s〜数十MB/s

フラッシュメモリ(USBメモリやメモリカード)
2000年代普及
寿命: 5〜10年以上
記録容量: 数GB〜数百GB
読み取り速度: 数十MB/s〜数百MB/s

シリコンディスク(SSD)
2010年代普及
寿命: 5〜10年以上
記録容量: 数百GB〜数TB
読み取り速度: 数百MB/s〜数GB/s


最適な長期保存媒体

これらの情報を基に、長期保存に最も適した媒体は光ディスク、特に高品質のBlu-rayである。その理由は以下の通りだ。
寿命: 最大100年の耐久性を持つことがある。
耐環境性: 温度や湿度の変化に強く、適切な保管でデータの安定性が保たれる。
信頼性: データの読み取りエラーが少なく、物理的な損傷がなければデータは失われない。
普遍性: 広く普及したドライブで読み出しが可能である。

光ディスクの長期保存には、品質の良いメディアの選択と適切な保管が重要である。また、技術の進歩に伴い、新しい記録媒体が登場する可能性もあるため、定期的なデータの移行も検討すると良いだろう。


光ディスク4TB分の費用は?

私の主なバックアップストレージはHDD(4TB)であることから、この容量を光ディスクに保存するのにかかる値段を計算してみることにした。
まず光ディスクの容量についてだが、コスパが良く現実的なラインで考えるとブルーレイディスク(25GB)が妥当だろう。2024/01/15時点では、BD50枚入りがAmazonの価格でおよそ2500円であるので、これをもとに計算していく。
まず単純計算で4TBは25GBのBD-R何枚分なのか求める。
4TB = 4000GB(デシマルベース) 4000GB ÷ 25GB = 160
つまり160枚のBD-Rが必要。BD-Rには25GBぴったり入るわけではないことや、データのクラスタサイズを考慮して多めに準備する必要があることを考慮すると50枚入りのBD-Rを4セット用意すれば、余裕をもって4TB分バックアップできることになる。
2500 × 4 = 10000 つまり1万円あれば光ディスクで4TB分保存できることになる。最近はSSDの値段が下がってきているが、HDDの値段はあまり変わっておらず、4TBで1万円弱である。これを考慮すると、手間こそかかるものの
長期保存用かつバックアップ用であるならば悪い選択ではないような気がしてきた。

大切なデータ、光ディスクで保存してみてはどうだろうか。


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