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【フランスは環境問題は見えざる煙にある】(10/25)

こんにちは!

初めましての方は初めまして。
ウィズスクエア福岡店のスタッフです。
https://wissquare-fukuoka.com/

三回目となる今回は「フランス」にしました
自国のエネルギー発電の内20%を自然エネルギーの発電で賄っている国でも環境問題は存在しています。


それを皆様と見ていければ良いなと思っています。その前に前回の二つを見たいという方はこちらから移動できます。
【ドイツの環境保全に関する新たな研究】(10/20)
【スイスでゴミのリサイクルに対して新しい技術発展】(10/18)

では本題に入ります。

環境に対する意識が高まった大規模事故

実はフランスは国として国民として環境に対する意識が高いようです。

それはなぜか、調べていくと、この様な大規模な事故が原因の汚染が環境に対を汚してしまった責任とともに意識を高めたのではないかと推測しています。


1978 年のアモコ・カディス号
原油22万トンが海に流出、船は切断され沈没。125マイルの汚染領域の発生

1986年のチェルノブイリ事故
放射能流出、多数の被害者、フランスでも被害が出た。

1999 年のエリカ号の油流出事故
原油等が約14,000トンが海上に流出、20000羽の水鳥が被害を受けた

2001 年の AZF 工場爆発事故
周辺30キロの範囲にまで被害が及び工場全壊、4000棟以上の家屋、80校以上の学校、工場付近の車、電線断線の被害を出した。

この数々な大規模な環境を汚染する事故は、

フランスに国として市民として環境問題により集中し意識を高めるきっかけになったのではと感じます。

さらに2007年の7月から10月にかけて

「エコロジー・持続可能な開発、運輸住宅問題省」

環境グルネル(Grenelle de l’Environnement)と名付けられ、政治的にも環境問題に市民の目を向けさせる大きな契機となりました。フランス社会における環境保護に関する問題への関心が大きく高まった。会議最終日に公表された環境関連政策は、サルコジ大統領により「フランスの環境ニューディール政策」と称された。

その後、時代は流れ環境や汚染に対してEU連合と政策を続々と実行

昨年の2020年でフランスは国の90%の電力を原子力発電や再生可能エネルギー(再エネ)などで稼働させていています。

特徴的なのは発電によるCO2の排出は他の国よりも少ないことが挙げられます。

フランスにおける非化石電源比の割合は、2016年ですでに91%(原子力74%、再エネ18%)と高い水準を誇っています。


自然エネルギーの電力分野の導入では、1990年代以降、欧州(EU)での取り組みが世界的に先行して進んでおり、
欧州28カ国全体(英国を含む)での割合も2017年には30%を超え2020年には約38.6%に達しています。

2020年での日本国内の自然エネルギーの電力割合は20.8%

日本国内の自然エネルギー電力の割合の2倍近くに達し、太陽光発電および風力発電といった変動する自然エネルギー(VRE)の割合も欧州全体で20.5%と、日本国内の9.4%の2倍以上に達しています。


最近発表された動きもすこしばかり紹介しておきましょう。

最近の出来事として

2025年までに使い捨てプラスチック包装の年間市場投入量を2018年比20%削減を目標


今年の10月11日にはフランスの大手トタルエナジーズとは米テキサス州のガス田にメタン削減技術導入を開始




フランスを覆う見えない煙環


大気汚染による身体への健康被害

聞きなれてしまい軽視してしまいそうですが
フランスにおける大気汚染の汚染は毎年42000人もの死者をだしているほど結構深刻だともいわれています。

この大気汚染はどこから来るものなのでしょうか?

調べていくと

なんでも欧州で昔からディーゼル車がロングセラー商品で
昔から購入され続けているジャンルの車で
燃費の良い、距離の伸びるディーゼル車はフランスでは当たり前の状況なようで。

その代わりディーゼル車から排出される黒煙にPM(粒子状物質)・NOx(窒素酸化物)と呼ばれる物質が含まれ、それらは大気汚染の原因となってフランスなどを見えない煙が覆っているようです。

一部では暖炉から出るススからPM2.5やススが原因でこの大気汚染につながるのでは?と話題にもなったようで

2014年にイル・ド・フランスは、大気汚染を防止するため、パリ市内での暖炉の使用を禁止すると発表しました

このイル・ド・フランスが提出した資料によると大気汚染の23%が暖炉によるものと主張しました。

しかし

別の団体が行った調査では、暖炉がもたらす影響は4%で、大半を占めるのは自動車からの排気ガスであると主張し「23%という数字に疑問を抱くのは普通である。」として当時の環境相であるロワイヤル氏も呆れていたようです。

これにより暖房による環境汚染というイル・ド・フランスの主張がただのススになってしまいました。


まとめ
今回で遠い国の環境問題編3つ目ではありますがどこの国でも現在はプラスチックの問題が挙げられています。
大気汚染の問題としては排気量の多いディーゼル車がフランス国内で乗用車として今もなお、販売されているので大気汚染が深刻になってしまうのは長い間付きまとう問題のようです。環境に対しての意識は高いが私生活に溶け込んでしまった原因を出すのは時間がかかりそうですね。


demainlaville
https://www.demainlaville.com/comment-utiliser-les-energies-renouvelables/
フランスの環境に対する市民意識と環境関連政策2011 年 1月
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000444/france_kankyo_seisaku.pdf
フランスを中心とする欧州アパレルブランドの
サステナビリティ動向調査

https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/3f6cf43ab5fd45fe/20200031.pdf
2020年の自然エネルギー電力の割合(暦年速報)
https://www.isep.or.jp/archives/library/13188
(総合エネルギー統計)
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/total_energy/results.html
wikipedia:Énergie en France
https://fr.wikipedia.org/wiki/%C3%89nergie_en_France


本日は以上になります。


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