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▽R05-09-09 重度の受動中毒

▽Audibleの月額会員になった。まだ無料期間中だけど。

 まだ2作くらいしか読んで(聴いて)いないが、今のところかなり良い。
 というかまあ、おそらく良いであろうことはわかっていたんだけど、結局1500円という月額料金を前に二の足を踏んでいただけなんだよな。最近各所で「Audibleマジ良いっす」的な言説を見かけるので、思い切って登録してみたというわけだ。ぼくの消費の98%は他人からのおすすめでできている。



 今は殊能将之『ハサミ男』を聴いている。これももちろん、おすすめミステリ10選!みたいなツイート(ポストになる前のツイートです。念のため。)に入っていたから興味を持った作品だ。

 ミステリは好きだけどこういう「えぐい描写でてきそ~」みたいな作品はちょっと苦手なので、朗読の受動性に頼ろうと思ったのだ。今のところそんなにえぐい描写は出てきていないが、やっぱり向こうから頭に入ってきてくれるのはとても便利ですね。受動最高! 能動は雑魚。


▽実際のところ、「お散歩しながら本が読める」というのがぼくにとってはこれ以上ないメリットだ。
 誰に言われるでもなく東海道踏破なんて目標を立てちゃうくらい散歩が好きなのだが、歩いている間何をして時間をつぶすかは結構な問題だった。いや、何をするって歩いてるんだからそれでいいだろ、とお思いかもしれないが、まあ歩くだけってのは退屈なものである。分からない人はいないと思うけども。

 今まではぼんやりと色んなことを考えていたり、音楽を聴いていたり、何なら人気のない道ではKindleで本を読みながら歩いてたりもした(マネしないでね)。しかしこれからは正々堂々と読書をしながら散歩ができるのだ。受動最高! 能動は雑魚。もうAudible無しでは散歩できなくなっちゃうかもしれないな。


▽ちなみに今日は中野まで行ってブロードウェイを軽く(本当に軽く)見回った後、とくに何も買わずに出てきて散歩をはじめた。中野自体に目的があったというより、Audible散歩ってやつを試すために多少遠出したかった、の方が強かったからね。むしゃくしゃして行った。どこでもよかった。

 ちょっと前までは暑すぎてまともに外を歩けない状態だったが、幾度かの台風が熱波ごと吹き飛ばしてくれたのか、9月に入ってからは猛暑も落ち着いてきている。今日も4時間以上はてくてく歩いていたけれど、汗ばむ程度で不快指数はあまり高くなかった。
 もう少しすると涼しい季節がやってきて、それからすぐに寒い季節がやってくるんだろう。こっからは早いぞ。ちょうどいい季節のうちに、できるだけ散歩しておかねば。

 まったく見も知らぬ場所を歩くのももちろん魅力深いけれど、馴染みのある場所の周辺を歩いて回るのもそれはそれで面白さがある。「この道、ずっと歩いたらここに繋がるんだ」とか「おー、もうここまで来たのか」みたいな、未知と既知がシームレスに交差する感覚を随所で感じられてたのしい。
 方向感覚のある人はこういう経験が少ないのだろうか。いや、むしろ、こういう経験をその場限りで終わらせずに連繋させていき、脳内で精密にマッピングすることができる能力を持っているんだろうな。それってほとんど異能だ。カーナビに頼らずに車を運転できる人は、我々とは全く別の第六感を所持しているとしか思えない。


▽ふと思ったけど「読書」と「散歩」って、「マジでなんも趣味ない奴が自己紹介とかでとりあえず言っとく趣味2トップ」すぎてすごいですね。そりゃあ日記もこの内容のなさになるわけだ。



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