冬野ミルク

THE BACK HORNが好きなだけのひと。たまに違うこと書いたりもします。

冬野ミルク

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最近の記事

光と影のプレイリスト

THE BACK HORN光と影シリーズが3曲出揃ったので個人的光と影プレイリストを作りました。 あんまり何も考えずに直感で選んだ割にはなかなか良い感じになった気がしてここのところずーっとこれ聴いてる。光と影を交互に並べております。と言うわけで超個人的自己満プレイリスト発表&解説始めるわよ! 1曲目 タイムラプス もうほんとすごいよねこの曲。最初の柔らかく光が射し込んでくるイメージからシンバルのカウント後のギターで一気に眩しいくらいの光のシャワーが降り注いでくるのが目に浮か

    • 愛しき幻へ、涙と雨の祝福を

      2010年の大晦日、今は無きZepp仙台にて行われたカウントダウンライブを最後に椿屋四重奏は解散した。気づけばもうあれから12年だ。12年。それだけの年月が経ってもなお、その最後のライブに参加できなかったわたしは今でも彼らの解散を実感として受け入れることが出来ないでいた。理解はしている。ただ、「そっか、椿屋、もう無いんだ」と言う事実にいつもぼんやりと疑問符がついているような現実味の無い感じ。きっと未だにわたしと同じ感覚を持ったままでいるファンも少なくはないと思う。ふわふわとし

      • 歌詞考察-THE BACK HORN「枝」-

        THE BACK HORN「枝」 作詞:松田晋二 桜の枝はわりと低い位置から枝分かれし、周りに何も無い限り横に横にと広がっていくらしい。縦ではなく横に。人生を枝に例えるなら「横に広がっていく」と言う特徴を持つ桜木はあまりにも適任だ。 「人生はきっと桜の枝のように いくつにも別れまた繋がっていく」とあるように実際この曲で歌われている枝も桜のものなのでしょう。作詞者である松田さんにとって、桜が特別な花であることは今までの各所での発言により裏付けされているが、おそらくそこにはこ

        • 松田晋二ご生誕44周年によせて

          始めは一目惚れだった。こんな風に書くととても俗っぽくて軽薄に聞こえてしまうかもしれないけれど、今思い返してもあの時の胸の高鳴りはそう表現する他ない。初めて至近距離でそのひとの存在に触れたあの日からわたしの中で絶対的に揺るがない価値観と指標が生まれてしまった。 もう14年前にもなる。当時結成10周年を迎えたTHE BACK HORN。そのタイミングで発売したベストアルバムのインストアイベントで、わたしは初めてメンバーと対峙した。それまではステージの上、雑誌の紙面、あるいはテレ

          新木場USEN STUDIO COASTへ愛と感謝をこめて

          わたしが新木場スタジオコーストと言うライブハウスに初めて訪れたのは2009年の髭(HiGE)のワンマンツアーだった。彼らがまだロックンロールと五人の囚人だった頃。キラキラでギラギラでサイケデリックで狂っていてそれでいて優しい地獄みたいな髭ちゃんワールドでコーストの広い空間が色彩鮮やかに染まっていた夜のこと。きっとあの時もこのミラーボールはその瞬間を映し出していたんだろうなと、わたしはフロアに足を踏み入れると思わず高い高い天井を見上げた。 2022年、1月13日。USEN S

          新木場USEN STUDIO COASTへ愛と感謝をこめて

          わたしはTHE BACK HORNを信じてる

          「大丈夫」と言う言葉には、何事にも揺るがず頑丈であるさま、危なげなく安心できるさま、そして間違いの無いさまなどの意味がある。嘘とか誤魔化しとかが蔓延り、とかく信じられる物の少ない世の中において、この言葉が「間違いの無いさま」として使われることが多いのはその証明であるとも言えるんじゃないだろうか。 2021年、3月4日。漂う空気も柔らかくなり少し暖かくなり始めたこの日、新木場USEN STUDIO COASTではTHE BACK HORNによるワンマンツアー、「カルペ・ディエ

          わたしはTHE BACK HORNを信じてる

          共命 〜THE BACK HORNと共に生きると言うこと〜

          ライブハウスに帰りたいと思った。薄暗くてどこか埃っぽくて汗とタバコとビールが混じったような独特のにおいのする、そして眩いばかりの照明と心地良いとさえ思えるほどの爆音で満たされたあの場所へ。 生きている実感をどんな瞬間よりも与えてくれるあの大事な空間に8ヶ月も足を踏み入れないままそれでもこんな風に何の支障もなく日常生活を送れてしまえているここ最近は、もしかして元からライブなんてものはわたしの暮らしにさほど必要なものでは無かったのかもしれないと、勘違いすら起こしてしまいそうだっ

          共命 〜THE BACK HORNと共に生きると言うこと〜

          帰る場所ならTHE BACK HORNにあるから。

          「ひとつ言えることは、おれ達も皆も将司の歌が大好きってことだよ、ずっと歌っててくれよな」 あの夜。しんと静まり返ったライブハウスで、ギターの菅波栄純が何の躊躇いも恥ずかしげもなくそう言うと隣でマイクを握り締めるこのバンドの唯一無二のボーカリストもまた何の迷いもなく「歌える限りはな」と返した。ふたりがその後しばらく確かめるように視線を交わし合ってから客席に向かうのを、わたしは祈るような気持ちで見ていた。あんなに美しい光景はそうそう見られるものじゃない。あれは紛れもなく「ひとが

          帰る場所ならTHE BACK HORNにあるから。

          THE BACK HORNは人間です。

          最近に限った話ではないけれど、悲惨な事件のニュースを見る度に人間を辞めたくなることがある。人間が何だか分からなくなることもある。ひとは何の為に生きているのか、生きる為と言う大義名分の元に他者の命を奪ってまで生かす命に果たして意味はあるのか、そんな答えの出ない疑問について考え出してしまい眠れなくなる時わたしは決まってバックホーンを聴く。「ヘッドフォンの中になんて救いはない」ってことはもう知っているけれど、それでもどうしてもバックホーン以外こんな気持ちをどうにかしてくれるとは到底

          THE BACK HORNは人間です。

          THE BACK HORNが奏でる「世界が始まる音」

          UNISON SQUARE GARDEN15周年記念トリビュートアルバム、Thank you, ROCK BANDS! 〜UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album〜が素晴らしい。UNISON SQUARE GARDENの楽曲自体がとにかく良いってことを差し引いても単なるトリビュートの域を越えた作品としての魅力が溢れている。参加アーティストも大御所から同期、後輩バンドまでと、ジャンルも実に幅広い。本当は全曲レビューし

          THE BACK HORNが奏でる「世界が始まる音」