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熱く心地よい風が、強く吹いた日。#藤井風【HELP EVER ARENA TOUR】




こんなに列に並んだり、
大行列で歩いたのなんていつぶりだろう。

ぐるぐると外周をまわりながら
検温をし、入場ゲートをくぐり、消毒。


グッズは既に売り切れ多数の連絡が入っていたので、のんびりとシールを購入。

アリーナに入るなり
あ、成人式の時とほとんど同じ席の構成だなぁ
なんて思う。

【横浜アリーナ】

日産スタジアムに続き、
市民にとっては思い入れのある地に
藤井風くんが立て続けに舞い降りた。

2020年のライブ、
 NAN-NAN SHOWの武道館に行けなかった悔しさから、

日産のフリーライブも、もちろん行きたくて。
発表された時点(7/21)での9月の楽しみは
風くんのフリーライブ一択だったほど。

でもご存知の通り当時の状況は芳しくなく、
結果としてあの伝説のフリーライブが生まれた。

ただ、あの配信を見ていた18万人の中で、フリーでやってくれる風くんクルーの優しさにじわじわと申し訳なさを感じて。

次のライブは何が何でも行こうと意気込んでいた矢先、横アリ決定。

秒でチケットを応募した。




なぜこんなに横浜に優しいのか。
その理由のひとつはライブ内で明かされた気がするのだけど、個人的見解なので後で記しておこう。



(藤井風 HELP EVER ARENA TOURにこの後参加される方、セトリ等前情報なく楽しみたい方、申し訳ありません。前ページにお戻りくださいm(._.)m)




まず、アリーナで席を確認。

もともと市松模様の配置で、と
発表されていた今回の客席。

私の席はメインではなくアリーナであり
ステージよりも機材席寄りだけど
縦と横の通路が交わる場所で、
横3席しかない区画の廊下寄りで
とっても自分の空間がある席だった。
(ぼっち参戦も悪くない!)

コロナ禍初のディスタンスライブ、
入ってすぐに安心感。
風くん、素敵な席をありがとう。


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暗転してからの時間は一瞬だった。

みんな立ち上がって
それぞれの場所で揺れて、踊って、
拍手して、手を挙げて、拳を挙げて..

立っている場所はそれぞれ距離を保っているけれど、とんでもない一体感があった。


拍手をする度に、指パッチンをする度に
心の汚れが取れる風ライブ。

〝心の掃除〟をみんなでしたよ。


先月の伝説のフリーライブについて、
風くんはセラピーみたいなライブが出来たらと「関ジャム」で語っていたけど、
アリーナツアーも同様のコンセプトを感じ、
届けてもらったように想う。

心を軽くしてもらえるライブだった。


全てを文字に起こすことで
消えゆく感情がないように書きたいのだけど、
拙い文章でも残しておきたい。

風くんは挑戦し続ける男なのだと
改めて身をもって感じた。

3歳から始めている
ピアノではない方の楽器の音色を
たっぷり聴かせてもらえるとは。

こんなに踊ってくれるとは。

こんなに全ての楽曲の世界観を伝えてくれるとは。

まさに〝HEAT〟という言葉のままのライブ


風くんの全てのパフォーマンス、バンドメンバーの最高な演奏、ダンサーの方々の盛り上げはもちろん

バッキバキの演出をして下さった照明さんや、音響さん、こんなにもライブって生きてるんだ、奥行きがあるんだ、エネルギーに溢れている場所なんだ。。。
いろんな想いが込み上げてきて

バシッと決める一言を呟きたかったが

ヤバすぎ、ヤベー。やば谷園すぎ。
結局こんな語彙しか出てこない
自分に心底腹が立つくらい
ヤバかった。

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【HEPEVER HURTNEVER】は
アルバムに収録されている順に聴いても良い。

でもアルバム発売後にリリースされた楽曲を併せて聴くと、更に風くんの世界がはっきりと浮かび上がるようになってきている。


印象的な場面はあり過ぎるのだが
グッと来すぎてしまった場面を2箇所ほど。


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昨日、風くんは舞台の上に輝く無数の星たちに囲まれて〝帰ろう〟を歌い上げた。

まるで星空が降り注ぐ大地でピアノを奏でているような情景。


輝く星の中で
一際青く強く光る星が
ピアノを弾く風くんの上あたりにあって。
ふと目に付くなと思ったら
その星は曲の終わりの方にスッと消えてしまった。

追いかけていた青い星が、
遠く広い宇宙へ帰って行ってしまった事に
私はまた、風くんと〝推し〟を思い出して泣いた。

ああ 全て与えて帰ろう
ああ 何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとう、って胸をはろう

待ってるからさ、もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所、帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ 荷物 手放そう

憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

( 藤井風「帰ろう」歌詞より抜粋 )



風くんはもしかすると
かなり小さい頃から死を意識し、
死を隣に置いて、生きてきたのかもしれない。
(そうでないと書けない歌詞がかなりある)



その中で今回のセトリ、
〝帰ろう〟から〝青春病〟へのバトンは
風くんの言う〝青春〟が何なのか
かなり分かりやすく表現されていた。

青春病の中で風くんは歌う。

切れど切れど纏わりつく泥の渦に生きてる
この体は先も見えぬ熱を持て余してる
野ざらしにされた場所でただ漂う獣に
心奪われたことなど一度たりと無いのに

青春のきらめきの中に
永遠の光を見ないで
いつの日か粉になって知るだけ
青春の儚さを

( 藤井風「青春病」歌詞より抜粋 )



生とは。
生きていることの儚さとは。
帰るまでにやる事を見つめ直すきっかけに
この曲はなるだろう。


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もつひとつ、外せない出来事が。


既に本家の楽曲のyoutubeにもコメント入れてる方がいたけれど

今回のアリーナツアーでギターを弾いてくださっているTAIKINGさん(Suchmos)の紹介のターンで、

【STAY TUNE】をバンドメンバーが演奏してくれたのだ。
TAIKINGと風くんがSTAYTUNEを歌うという
「奇跡か?」と思うような時間が訪れた。

会場のバイブス(あえて言わせて)も爆上がり、横浜市民として胸熱すぎて
ここでも泣いた。

サチモスが流れればみんな嬉しいけども、
あの瞬間の横浜でないと成り立たないボルテージだったと思う。(かのサチモスの浜スタライブは周辺で仕事をしていた日だった..)

活動休止からこんな日が来るなんて。

音楽は続けていたら必ずまた出会える。
続ける事が大事だと言われたのは
まだ私が学生の頃だったか。


そんなことを思いながら
音楽は流れ〝何なんw〟へ。


一言、最高。楽しすぎて、
あぁ、音楽って本当に人の心を救ってくれるなと心から感謝した一日だった。




風くんの最近のマイブームは
〝嬉しい事にも悲しい事にも執着しない〟
事と言っていた。

人間、嬉しい事も悲しい事にも
心が揺れ動いた事にフォーカスしすぎてしまう面がある。

だから、今日のうれしかったにありがとう。
さ、明日もがんばろう、と執着しすぎず
受け流す事がいいよ、と言っていた。

また年下に教えられちゃったな。
達観している、風くんは飄々と会場全体を癒し、活力を与えてくれた。
そんなセラピーライブだった。
(スピリチュアルな感じとか、宗教的な感じはないけどもね)


イベントとしての所感。

今回のライブの参加者に規律を乱すような人はいなくてとても心地よかった。
今後感染者が出ない事、アリーナツアーの成功を引き続きお祈りしております。

藤井風くん、最高だよ。また会いに行かせてね。

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