それはそれ
声が聞けた日は嬉しい。
それが例え、僕だけに向けたものでなくても。
今なら分かる、ありがとう。
僕の好きな人は配信者だ。
偶然、よく聞きに行っている配信者さんの枠に行ったらコラボしていて、もはや声に一目惚れ(一耳惚れ?)だった。
知人でもある配信者は僕のC/INに反応して、僕を紹介してくれたけど、まぁ酷い説明で。
ケンカ売ってんのか買うぞオラぁ!なアテンドをしたにも関わらずその人は食い付いてきた。要するにまぁ僕のヘアスタイルがツボだと。
有り難いので相互フォローさせて頂いて、ヘアスタイルの写真なんぞ見せてみたりした所、ガチでツボらしい。
声も良い、さらには僕のヘアスタイルが良い!と絶賛して下さり、舞い上がった僕はワクワクしながら話させて頂いた。
毎日配信を聞き漁り、個別でも会話をさせてもらい、もう秒速で恋に落ちていた。
だが、あり得ないくらい遠い。
例えるなら北海道と沖縄くらい。
会えたりはしないだろうと思うけど、会いたくてたまらなくなっていた。
SNSを通じて知り合った人に会いたいなんてことあるのか。
あった。
軽率かもしれない。
どんな人かも本当の部分はわからない。
マッチングアプリで知り合った人と会いたい時ってこんな気持ちなのか。
もうどれもごちゃ混ぜだ。
たどり着いた答えは「会いたい」だった。
不安がない訳ではないけれど、所詮他人同士、実物同士でないと分からんなら会ってみりゃあいい。
それで変わるものがあるならそれはそれだ。
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