毎日書く理由と“平熱の文体”、それからちょっとの言い訳
「毎日書こう」も、4日目に入りました。三日坊主の壁は越えた! よし! 昨日・今日の公開は日付を越えてしまったけども、朝が来るまではその日や!ということにしております。
ということで、今日はなぜ「毎日書こう」を始めようと思ったのかを、少し書こうと思います。
言い訳して、「考える」を放棄していた?
もともと、半年以上前から「定期的に書きたいな、というか書かないとなぁ」と思っていました。
というのも、昨年「バトンズの学校」に通ったのですが、そこで古賀史健さんは受講生にnoteを毎日書くことを勧めていたのです。実際にそれで毎日noteをスタートし続けている仲間が何人かいます。だから、私も毎日とは言わずとも週2〜3本、書く頻度を上げていこうと思っていたのですが——。
「いや、でも毎日何かしらを仕事で書いたり編集したりしてるし……」
「これを書きたい!みたいな主張もないし……」
とズルズル言い訳しているうちに、1月の卒業から早3カ月が経ってしまいました。
そんなある日、古賀さんがnoteでこんな記事を更新されました。
グッサーーーときた。ああ、私、言い訳して思考放棄してるのか。もちろん仕事で書いちゃいるんだけど、クライアントワークで書く文章と、自分のnoteを毎日書くのはまったく意味が違います。そんなことわかっちゃいました。だけど、そこに思考を割く体力のなさを「仕事で書いてるし」って言い訳して逃げてるんちゃうか。
端的に言って、この状態、自分、ダサくない?
私は卒業してから何か成長しただろうか?
成長するために何かアクションしているだろうか?
5月に「バトンズの学校」一期生同窓会(と勝手に名前つけてスケジュールに書き込んでいる懇親会)があるのですが、「今のままの私では、あの仲間たちにも古賀さんにも、真っ直ぐ目をみて会いにくいな。会えない自分に、気づいてしまったなぁ」と思いました。
それなら、みんなにちゃんと会える私になるためにやることって、一つだけでしょ。まずは時間を作ればスタートできる「毎日note」をスタートする。それだけ。
“平熱の文体”を深めたかった。
もう一つ、以前から深めたいなぁと思いながら、なかなか手をつけられていなかったことがあります。「平熱の文体」を考えることです。
以前——2017年のことなのでもう5年前になります——ほぼ日の「いい人を募集(社員募集)」の記事を目にしたのですが、そこで糸井重里さんが冒頭に挨拶を書いてらっしゃいました。その中で、とても印象的な箇所があったんです。少し長いですが、引用しますね。
それまではビジネスとかプレゼンとか、「人に訴える」前提で文章が語られることが多く、それには「熱い」「熱を感じる」がいいと刷り込まれていたなぁ、とハッとしました。反対に、ほぼ日は、あるいは糸井さんは、普段は「平熱」を意識しているのかと、新しい世界をのぞいた気分でした。
そして、ほぼ日の読みやすさとスッと入ってくる感じ、あの独特の世界観と柔らかさは「平熱」だから醸されるのかと。で、「平熱」があるからこそ、本当に昂ったときの熱も強さを持つのかと、腑に落ちました。
でも、その段階では「じゃあ、平熱ってなんだろう?」って、わからずにいました。
そうしたらその少しあとで、こちらも2017年なのですが、古賀さんもnoteで以下のようなことを書いていたんです。
なんとなく、このとき「毎日書く人の文」と「平熱の文体」は繋がるんだろうなと思いました。毎日書いてみないと、平熱の文体にはなかなかたどりつけないのかもしれないなって。
とはいえ、当時はまだコンテンツの世界に転職する直前。なんとなく思っただけで、強くは意識せず、ときどきぼんやりと胸に浮かぶのだけど、なんだか自分の中で具体的にならずにいました。
それが今になって改めて「平熱の文体」を深めたいと思ったのは、先日公開されたほぼ日の記事を読んだからです。
これね、めちゃくちゃおもしろいんですよ。ぜひまだ読んでいない方は、第一回から第五回まで通して一気読みしちゃってください。そこそこの長さですが、一気読みできると思います。それぐらい読みやすくて、おもしろい。
昨年までの私なら、ただ「おもしろいなー」とか「ほぼ日らしいなー」とかしか思わなかったと思います。だけど「バトンズの学校」を経て、もっと文章について考えるようになり、インタビュー記事の難しさを知って……そして読んだ今回、もう「すごい……」と目が飛び出るほど、感嘆ということばがこんなにピッタリ合うことがあるのかというほど、もう……身体に雷が落ちました。
これは、これは、会話のすばらしさはもちろん、それから「平熱の文体」が書ける人でないと創れない。そして「平熱の文体」と思っていたものは、技術と思考で、だけどそれは毎日のように書いて身に染みないと発揮できないに違いないと、思いました。
私は自分がnoteでよく書く文章——「だ・である調」で各段落の頭を一字下げた縦書きの香りがする文章が、好きです。一つの私の文体だと思っています。だけど、あの文体は「平熱」ではないんですよね。
幅を広げたい。インタビューした人のことばを、ごくごく自然に、それでいてスッと読みやすく生きるように届けられる人になりたい。それには、今のままじゃ足りない。私なりの「平熱の文体」を身に付けなきゃ。
「毎日note」をやってみる理由が、ただ勧められたからとかではなく、自分の目標として一つできました。だからこそ、やろうと思えたのです。
とはいえ、ちょっと言い訳させて。
毎日更新すること。平熱の文体を探ること。そのためにルールを1つ作りました。
トップ画像をつけない
つけようとすると、自分で撮った写真かcanvaで作った画像を入れたくなってしまって……そうしている間に時間が経って、なかなか更新できなくなってしまいます。だから、トップ画像はなし、にしました。(※記事最後に追記訂正あり)
それから、「毎日」と言いつつ、たまにお休みするのもOKにしようと思っています。古賀さんは「必ず毎日というのが重要なんだ、一度でも休むと“絶対”じゃなくなるんだ」と講義でおっしゃっていたし、それももちろん理解しているのですが、それでもやっぱり体力と家族は優先したい。だから、以下のようなときはお休みするかもしれません。
帰省中
親と飲んだり話したり麻雀したりを優先します。飲むと書けないんです、私……。じゃあ朝に時間とりましょうって言われそうですが、お酒弱いと飲んだ翌朝ってなかなか……。何より私自身としても、帰省中はPCに向かって書くよりも、親との時間を大切にしたい。出張の移動日
乗り物酔いするから、移動時間を作業に充てられず……。出張の移動日はその分仕事でパツパツになてしまいます。そのため、ここは無理せず体力を優先します。夜に取材等が入っているとき
終了が22:00過ぎ、帰宅は23:00過ぎということがたまにあります。それでも翌日はまたいつも通り朝から始業します。すでに6月、週2日連日で夜にイベント運営×3週が決まっているのですが、そこはやっぱり無理せず体力を優先します。超絶体調不良の時
ちょっと調子悪いくらいなら普通に書きます。ただ、この2年、8 月に運動不足と夏バテと脱水症状に月経の貧血が重なって、手足が痺れて起き上がれないという日があって……。今年はそうならないように水分とって肉食べてちょっと歩き回ります! が、もし同じようにとにかく今は休まなきゃ、という状態のときは、note更新はお休みします。他のnoteを更新した日
毎日note以外のnoteもときどき更新したいと思っています。下書きはいくつかあるんですよ。そのnoteを更新した日は、こちらはお休みします。
なんやかんや言って、言い訳だらけやないか(笑)
でも逆にいうと、先にこれだけ言い訳しちゃったら、むしろ「それ以外の日は絶対に書かないといけないなぁ」と思えますね。
それから、これまでなら言い訳日に一度でも休んだら、うやむやにしてそのままやめてしまうだろうなと思っていたのですが、今はそうは思いません。数日休んでも、必ずまた戻ってくるだろうなと思っています。
それは、毎日noteを続けている「バトンズの学校」の仲間がいるから。それだけでも、通った意味がすごく大きいなと思います。
今日も最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
明日は、何を書こうかな。
※追記(4/27):
トップを追加することにしました。
タイトルだけを入れています。
月毎に背景やデザインは変えたいな〜。
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