Wings2Fly

国境を超えた広告ビジネスの会社をシンガポールで経営して一年。それまでは海外向けの日系広告代理店にて勤務。シンガポール、香港など海外滞在歴20年。グローバルな視点で世界を、日本を眺める。広告、ビジネス、表現、コミュニケーション、アート、英語、文学、詩、演劇、アジア事情などをカバー。

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国境を超えた広告ビジネスの会社をシンガポールで経営して一年。それまでは海外向けの日系広告代理店にて勤務。シンガポール、香港など海外滞在歴20年。グローバルな視点で世界を、日本を眺める。広告、ビジネス、表現、コミュニケーション、アート、英語、文学、詩、演劇、アジア事情などをカバー。

    最近の記事

    新宿ユニカビジョンのBTSと屋外メディアとしての可能性

    新宿大ガード東交差点にあり、西武新宿線の新宿駅前の広場から真正面に見えるのがユニカビルという建物。2010年にできた株式会社ユニカが保有する商業ビルで、2020年10月まで入っていたのがヤマダデンキLABI新宿東口店でした。その後、2022年4月1日、スポーツ用品アルペンが、グループ最大の旗艦店Alpen Tokyoをここにオープンしました。 このビルの壁面に、2010年から「ユニカビジョン」という三面の大型LEDスクリーンが設置されていました。一つの画面が横13.72m、

      • ディズニーランドのフォレストシアター入り口の4つのポスターの秘密

        春休みが終わり、ゴールデンウィークが始まる前の4月の平日の午後、ディズニーランド好きの妻にいざなわれ、ディズニーランドに行ってきました。その日はそれほど混んでいなかったので、人気の「美女と野獣」など数々のアトラクションを待ち時間があまりなく見ることができました。 その中で、「ファンタージーランド・フォレストシアター」で行われていた「ミッキーのマジカルミュージックワールド」というショーも観ることができました。森の中の劇場という雰囲気なのですが、中は1500人くらいが収容できる

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        • 原田マハ著「サロメ」のビアズリーを取り巻く情報の蛇足的図解

          日本橋の丸善に原田マハさんの「サロメ」が平積みになっていたので、衝動的に買ってしまいました。黄色っぽい表紙に印刷されたビアズリーのサロメの絵を見ていたら、買わないという選択はないと思えてしまったのです。 昨年の11月、長年住んでいたシンガポールを引き払うために、大量の書籍を処分した時、もう本は買うのはやめようと思っていました。しかし、この本を目にした瞬間に、その決意はもろくも崩れ、気付いたらレジで支払いをしていました。 私は大学で英文学を専攻していたのですが、ビアズリーや

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          • ロシアのスイーツ「ゼフィール」とギリシャ神話と手塚治虫

            江東区清澄白河(平野町)のOKスーパーの建物の2階にある地中海料理のSuny’z Language and Art Cafe。外見からはそこにレストランがあるとはわかりにくく、またお店の名前も学校なのか飲食店なのかわかりにくい。でもそこは、本格的なモロッコやレバノンなどの地中海料理を気軽に食べられるレストランなのです。 ランチタイムには、道路沿いでお弁当を売っているので、かろうじてそこにレストランがあるということがわかります。健康のためのウォーキングで何度も通ったことがある

            ライラックの花とT.S.エリオットの「荒地」の詩

            ライラックという花がどこにあるのだろうかとずっと探していました。ヨーロッパ原産で、フランスではリラと呼ばれています。春先に、紫や白の花をつけ、葉っぱはハート型をしており、ヨーロッパではお馴染みの植物です。 花屋の店先や、近所の公園などで、ずっとライラックを探していたのですが、なかなか見つかりませんでした。四月になってから、SNSで#ライラックを検索したら、何と東京の木場公園という投稿を発見しました。4月になって木場公園でライラックが咲き出したという投稿で、写真もついています

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            イタリアのコロンバとヨーロッパのイースターのダイバーシティー

            3月の終わり頃、偶然通りかかった東京駅の近くのイタリア食材店のEatalyというお店で、不思議な形のパンが売られているのを発見。これは何だろうと調べたら、それはイースターの時期に食べるコロンバ(Colomba)というパンでした。正式名称は、コロンバ・パスクアーレ(Colomba Pasquale)と言います。 イースターのパンとしてイギリスのホットクロスバンには以前から着目していて、このことはホットクロスバンとイースターについて知っておくべきことという記事の中で紹介しており

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            ホットクロスバンとイースターについて知っておくべきこと

            昨年12月、長年住んでいたシンガポールから日本に戻ってきたのですが、春になり、イースターが近づいてくるなかで、シンガポールでは当たり前のようにあったのに、日本ではなかなか見つからないものがあります。それは、丸っこいパンの上に十字の模様のついたホットクロスバンです。 小麦粉と、卵、イーストに、レーズンやカランツ、オレンジピールなどのドライフルーツを混ぜ、シナモン、ナツメグ、カルダモンなどのスパイスを入れて焼いたパンで、ほんのりとした甘さが特徴です。上部に十字の切り込みを入れた

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            ウォッカにまつわる地政学的に複雑な話

            ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、各国のロシアへの制裁が続いています。ロシアから撤退する企業も多いのですが、ロシアに関わるもの、ロシア的なものすべてに対する嫌悪へとその影響が広がっています。 英語で“russophobia”(ルッソフォビア)という単語があります。以前から存在している言葉なのですが、「ロシア恐怖症」とか「ロシア嫌悪」を意味しています。日本や欧米のマスコミは、ロシアを悪、ウクライナを正義、ウクライナ支援者は正義の味方と決めつけて報道しているのですが、まさに

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            2022年2月22日がいかに特別の日であったかということ

            2022年の2月22日は数字の2が並び、特別の日でした。すでに過ぎ去ってしまったのですが、この日がいかに特別の日だったのかを記録として残しておきたいと思います。 日本では、「スーパー猫の日」というのが話題になっている程度でしたが、世界はこの日を特別の日として盛り上がっていました。日本のマスコミでは、中国でこの日に結婚をしたカップルが多かったと報道しているところはありましたが、あくまでも中国ローカルのトレンドとしての報道だったように思います。 しかし、ネットを検索すると、こ

            ワクチン接種がコロナによる死亡を防ぐという事実を報道できない日本

            日本のマスコミ報道はちょっと変だ、と思うことがあります。コロナ報道でもそれをよく感じます。私は去年の12月の頭までシンガポールに数年間いたので、とくにその差を感じるのですが、日本では、ワクチンを打たないという選択に対して、それを決して非難してはいけないという風潮になっています。 同調圧力は悪であるという主張が強く、ワクチンを打っても感染は防げないし、重症化や死亡を防ぐことはできないというニュアンスで報道されています。ワクチン副反応が強調され、ワクチンを打つ効果よりも、ワクチ

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            ワクチン接種の重要性を訴えるシンガポールの葬儀屋

            シンガポールの葬儀屋のアン・チン・モー社(Ang Chin Moh)の広告コピーが話題になっています。広告と言っても、自社の業務用車両に印刷されたものです。それは、“Vaccinate Now! Because We Care!”(今すぐワクチン接種をしてください。なぜなら私たちは気がかりですので)というものです。 “We Care”というのは、実はダブルミーニングで、「気にする、心配する」という意味もありますが、「世話をする」という意味もあります。コロナ感染で死に至った場

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            広告コミュニケーション世界の2022年の動向

            2022年が始まってすでに一ヶ月が過ぎようとしています。昨年末に2021年のまとめを自分なりにしないといけないと思っているうちに月日が経ち、こんなタイミングになってしまいました。そうこうしているうちにオミクロン株が広がり、コロナ感染者数も急拡大の途上にあります。これからの2022年がどんな年になるのか不透明な部分がありますが、特に広告コミュニケーションの分野において予測されることを自分なりにまとめておきたいと思います。 まず、2021年の振り返りとして、GOOGLEが毎年発

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            2021の世界のクリスマスCM

            毎年、クリスマスになると、世界中でクリスマスをテーマにしたコマーシャルが作られています。これに関して、記事を書こうと思っていたら、もうクリスマスが過ぎてしまいました。しかし、英語で“Never too late than never"と言われるように、遅くなっても、やらないよりはいいと思うので、何とか4点ほど印象的だったコマーシャルをピックアップしてご紹介したいと思います。 英国のデパート、ジョン・ルイス&パートナーズの「予期せぬ来訪者」クリスマス前に少年が近所の森の中に着

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            シンガポールでワクチンの第三回接種を終え、日本に帰国した私が感じた違和感

            シンガポールから日本に帰国してから2週間が経過し、自宅での待機期間が先週、無事に終了しました。ここではこの待機期間の実態に関して簡単にレポートするとともに、その期間に感じた日本でのワクチン接種やコロナ対策に関して感じたいくつかの違和感に関して書いておきたいと思います。 水際対策としての日本の待機期間 オミクロン株の世界的蔓延を防ぐため、水際対策が強化され、シンガポールから帰国の場合は、帰国後14日間の自宅あるいは宿泊所での待機が必要になっており、以下の項目を守ることが要請さ

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            ラッフルズホテルのシンガポール・コーヒーと空に帰るエンジェル

            シンガポールから帰国して10日が経ちました。シンガポールの記憶を整理するために、いろいろと書いておきたいと思いながら、14日間の自宅待機の期間もすでに半分以上が終わってしまいました。 記憶が鮮明なうちに書いておきたいと思っているのは、シンガポールを夜の飛行機で出発するその日にも訪問したSingapore Coffeeというカフェのことです。 そのカフェは、シンガポールのラッフルズホテルの敷地内の一階にあり、ノースブリッジロード側からも、中庭(コートヤード)側からも入ること

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            シンガポールから東京へ

            長年住んでいたシンガポールから日本に帰国しました。シンガポールに住み始めたのは1997年。2007年に香港に転勤し、2011年に東京、そして2016年に再びシンガポールに戻る。シンガポールには合計で16年弱住んでいたことになります。コロナ禍になってから一度だけ帰国したのですが、今回は一年ぶりの渡航となりました。 オミクロン株の感染拡大を防ぐため、水際対策が強化されたさ中でした。一時、日本に到着するすべての国際線に関しての予約受付が停止されたりしましたが、すぐに撤回されるとい